~2024年に235万円を記録した羽立水産と漆琳堂によるコラボレーション第二弾~
株式会社DotFrameのプレスリリース
高級ウニの水産加工業者である羽立水産株式会社、福井県鯖江市河和田で200年余り8代に渡り越前漆器を継承してきた株式会社漆琳堂のコラボレーションで生まれた、干支である蛇をあしらった漆器に入った特上の生うに「暁」が、2025年1月5日に行われる日本の新年を祝う豊洲卸売市場の初セリに登場します。「新春干支玉手箱〜生うに 暁〜」を、日本の伝統工芸と食文化が融合した新年の贈り物として、世界に向けて発信します。
●プロジェクトの概要●
「新春干支玉手箱〜生うに 暁〜」は、日本の伝統工芸を活かし、伝統的な食文化を芸術的な作品に昇華させるプロジェクトです。新年を祝う初セリにふさわしい漆器に特上の生うにを贅沢に盛り込み、その美味しさとクオリティを広く世界にアピールします。2024年に「龍」で好評を博し今年は干支の「巳」を制作します。
●特上の生うに「暁」の特徴●
北海道から直送される『はだての生うに』は東京の豊洲魚市場でも最高値で取引され、ミシュランの星を獲得した人気店を含む多くの老舗寿鮨店で使用されています。「生うに 暁」は、羽立水産が年間扱う生うにのうち、わずか1%しか獲れない極上の生うに原料を使用しています。うに詰め人 羽立咲子による高い技術を要する手詰めで一つ一つ作る、色良し・味良し・仕立て良しの三拍子揃った逸品となっています。
●はだてのこころ: 臥薪嘗胆、次世代への継承●
創業者 羽立道則の座右の銘である「臥薪嘗胆」のもと、羽立水産は1963年の創業以来、常に自ら出向き、味を確かめ、改善を続けてきました。この姿勢が、見えないところまで手を抜かない品を生み出し、愛され続ける逸品となっています。羽立水産3代目を担う姉妹、陽子と咲子がはだての魂を受け継ぎ、新春干支玉手箱第二弾を制作。雲から立ち上がる干支の蛇は吉数の8とウロボロスをモチーフにしたインフィニティー(♾️)構図。その中に永遠の恵みを願いうにを宝珠に見立て掲げる絵を配置した「生うに 暁」専用の木製総漆塗り箱〜蛇〜を制作。背景には蛇のうねりと幻想的な雲を思わせるラインをあしらい、さらにその背景に伝統的な柄を用いた幾何学的なうねりのエンボスを施すことにより奥行きを表現しています。
この箱は漆琳堂による特別あつらえで、現代の宝珠である『はだての生うに』を納める玉手箱となっています。
●漆琳堂: 伝統と革新の融合●
『はだての生うに』を納める木製総漆塗り箱 蛇は、大本山永平寺御用達の漆琳堂が製作。創業1793年(寛政5年)初代 忠治郎から始まる伝統ある塗師の技が、内田徹によって現代的なデザインとして昇華されました。玉手箱の木地は指物の技術を利用し特注で製作いたしました。塗りは黒本漆の塗り立て仕上げ。磨きをせず、一度の刷毛塗りで光沢のある艶を出す技法です。金箔/銀箔を使った装飾も施し、形状から塗りまで漆器の技術を詰め込んだ、豪華なパッケージに仕上がっています。本年は本金粉/本銀粉によるうに専用箸及び匙も製作。玉手箱に描かれた干支は、毎年干支ごとに新デザインで販売予定。コレクション性も高い商品となっています。
●金具: 鍛冶師 吉川尊久、有限会社 大高製作所●
玉手箱の金具は鍛冶師 吉川尊久と、金属加工業の有限会社 大高製作所によって製作いたしました。
金は金具や三方の囲みに金箔を施し、銀は日本刀を制作する技術である墨流しにて仕上げています。
●書家の渡邉富岳による木札●
木札は漆琳堂の桐板に、書家の渡邉富岳によって一文字一文字に心を込めて書かせていただきました。
●風呂敷:山田繊維●
玉手箱を包む風呂敷は、昭和12年創立・京都の山田繊維によって製作されました。
角には蛇、はだての家紋・ロゴがペンテックスという技法で描かれています。
●短歌:高柳景多●
「春暁の 差し晴れ増す也 はだてうに 人の手が取り 人の手が織る」
▼昨年初セリに出品された「暁」は二枚
一番が寿し芳(香港)150万円(約400g) 二番がGEJO(富山)85万円(約400g)にて落札
1キロあたり375万円というマグロのキロあたり48万円を大きく上回った
プロジェクトメンバー:
羽立水産株式会社 北海道茅部郡の1963年に創業された高級ウニの水産加工業者。キタムラサキウニを専門とし 豊洲市場において常に最高額で取引され、ミシュランを獲得する鮨店及び和食・フレンチと世界中で提供され海外でもHADATEブランドとして浸透。
株式会社漆琳堂 大本山永平寺御用達、1793年(寛政5年)創業。初代忠治郎より代々、漆塗師屋業を営み、八代目当主 内田 徹(伝統工芸士)に渡り漆塗り製造技術を継承。全国の料亭、和食割烹向け漆器を製造販売。
株式会社ドットフレーム 本プロジェクトの企画制作/悉皆屋を担当。代表を務める高柳景多は政治家/外交官の家系に生まれイギリスにて幼少期を過ごす。帰国後は俳句や武道に傾倒し制作物は国内外の視点と文化交流を常とする。書家/歌人として本漆器の短歌を表す。
GREENBASE合同会社 本プロジェクトのディレクターとして、兼重智明が担当。長きにわたるモノ作りの経験を活かし、地域×歴史×カルチャーを、プロダクトとデザインで国内外に発信している。