<開催レポート>神奈川大学経営学部マネジメント体験プログラム 成果報告会が開催されました

同じ横浜市に立地する神奈川大学経営学部の学生4名と産学連携 「ステークホルダーエンゲージメント」を高める取り組み。ステークホルダーエンゲージメントとは、相互理解を深め、「ありがとう」を伝え合うこと。

株式会社スリーハイのプレスリリース

産業用ヒーターを製造・販売する株式会社スリーハイ(本社:横浜市都筑区、代表取締役:男澤 誠 以下、スリーハイ)は、2024年度、神奈川大学経営学部マネジメント体験プログラム[ビジネス・地域課題コース]の協力団体として参加しました。2024年12月10日、神奈川大学にて成果報告会が開催されました。本レポートでは、成果報告会の様子を抜粋してお知らせします。

神奈川大学経営学部マネジメント体験プログラムとは

プログラム概要

「マネジメント体験プログラム」とは、神奈川大学経営学部で実施している、創造的ビジネスパーソン育成を目的とした実践型科目です。

学修した知識を社会の諸問題解決に生かしていくスキルを身につけることを目標として、マネジメントに関する諸問題を体験的に学修できるように2つのコース(ベーシックコースとアドバンスコース)が配置されています。スリーハイは、今回このアドバンスコースの協力団体として参加しました。

この授業は企業・NPO等との連携によるプロジェクト型授業(PBL:Project Based Learning、注1)で行われます。学生が数名のグループを組んで、企業・NPO 等から提示されたテーマに沿って、計画の作成、情報収集・整理、企画案作成、実施、評価までの一連を行います。2024年度はスリーハイも含めて8つの企業・NPO等が協力しました。

※注1 PBLとは

学習者自身が課題解決に取り組むプロセスを通して知識や技術を獲得していく学習方法です。知識を断片として覚えこむのではなく、その活用方法や、相互の関連性まで含めて身につけることができる、学習者が主体的かつ自律的に学習に取り組むことができる、チームワーク等の実践的能力を育むことができる等といった特徴があります。

参考:神奈川大学HP マネジメント体験プログラム

https://www.mgmt.kanagawa-u.ac.jp/study/manepro.html

スリーハイが本プログラムに協力した経緯は、こちらのプレスリリースをご参照ください。

横浜市のスリーハイ 神奈川大学経営学部マネジメント体験プログラムの協力団体として参加

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000100107.html

スリーハイの課題:ステークホルダー・エンゲージメントの企画立案・実行

スリーハイは、これまで10年以上にわたり、地域活動に積極的に取り組んできました。この理由は、スリーハイが工場と住宅が混ざり合う準工業地域に立地していることにあります。 「住宅街にある町工場」は、地域との信頼関係がなければ事業を継続できません。信頼関係をつくるために、 スリーハイから工場を開き、顔を合わせながら対話を続けてきました。

これまでスリーハイの「ステークホルダー・エンゲージメント」を高める取り組みとしては、従業員満足度調査、スリーハイの仕入先へのアンケート調査などを行ってきました。しかし、スリーハイではまだできることがあると考えていますが、自社だけで考えていくことの難しさも感じていたため、スリーハイと同じ横浜市内の大学である神奈川大学の学生のみなさんと、スリーハイがこれからすべき「ステークホルダー・エンゲージメント」を高める取り組みについて、企画段階から一緒に考えていきました。

成果報告会の様子

成果報告会で発表を行う、スリーハイチームのみなさん

プロジェクトの目的、活動

プロジェクトの目的は、日頃スリーハイがお世話になっている、ステークホルダーに感謝を伝えることです。スリーハイチームの学生4名は、「感謝の気持ちを伝える」企画の立案・イベント当日の運営・広報活動を行いました。

本プロジェクトの目的は、日頃スリーハイがお世話になっている、ステークホルダーに感謝を伝えること

地域住民向けのイベント〜パフェス

2024年10月26日(日)、スリーハイが立地する東山田の地域住民向けのイベントとして「パフェス」を開催しました。

パフェスは「チョコパフェの提供」「廃材さかな釣りゲーム」「フォトスポット」「スリーハイ紹介動画」の4つの施策を通じ、地域住民への感謝の気持ちを伝えるとともに、スリーハイの事業内容や従業員について理解を深めることを目的としました。

イベント集客のための広報が課題だったものの、地域へのチラシポスティングやスリーハイ社員の協力等により、当日は子ども43名・大人28名、合計71名がイベントに参加しました。

チョコを溶かす工程にスリーハイのヒーターを活用
魚はシリコンラバーヒーターの廃材を活用
フォトスポットで使用するステッキにスリーハイのヒーター製造工程で発生する廃材を利用
スリーハイの事業内容や本イベントの目的について解説する動画を、入口で放映・説明。

スリーハイの事業内容を紹介する動画も神奈川大学の学生が制作しました。

当日実施した参加者へのアンケートでは、大部分の参加者から「ありがとうの気持ちが伝わった」「イベントは楽しかった」という回答を得ました。一方で、「スリーハイという会社を知っていましたか」という質問では、「いいえ」のほうが多いという結果になり、スリーハイの存在を知らない地域住民も多いことがわかりました。

スリーハイの従業員向けのイベント〜ぬくぬくフェス(キャンドルづくりとクイズ大会)

スリーハイは従業員数が近年増加しており、お互いを知る機会が少なくなっていることが課題です。

そこで従業員のエンゲージメント向上として、地域住民向けイベント「パフェス」と同日の2024年10月26日午後に「ぬくぬくフェス」を開催しました。

本イベントはスリーハイの従業員同士のコミュニケーションを活性化させ、チームワークを向上することを目的とし、具体的な企画として①キャンドルづくりと②クイズ大会を実施しました。

キャンドルづくりでは、あえて所属部署をバラバラにし、業務を通じたコミュニケーションが少ないと思われる人を同じチームにしました。キャンドル制作中はチーム同士だけでなく、他のチームの様子を見に行くなど、雑談を通じたコミュニケーションが生まれました。また、キャンドルの材料であるパラフィンワックスを溶かす工程に、スリーハイのヒーター(GOEMON)を活用しました。

クイズ大会では、謎解きクイズやイラストクイズを神奈川大学の学生から出題し、従業員同士の会話が促進されるように進めました。特にコンビニのロゴを書いてみようというクイズでは、皆違うロゴを書き盛り上がりました。

キャンドルづくりの様子
クイズ大会の様子

従業員向けイベントの企画・実行で大変だった点

今回の取り組みでは、イベントで行う企画がなかなか決まらなかったことに苦労しました。

イベントの目的は、スリーハイの主力商品であるヒーターを活用しながら「地域住民への感謝の気持ちを伝えるとともに、スリーハイの事業内容や従業員について理解を深めること」でした。そのうえで様々な企画を学生から提案しましたが、現実的に実施できない企画である、目的を達成できる成果がでるのか不明瞭である等のフィードバックをスリーハイの従業員から得ながら、何度も企画を練り直しました。

最終的には、学生からスリーハイの従業員へアンケートをとり、今回実施した企画に決定しました。

イベント開催後、従業員アンケートの結果

従業員向けイベントのアンケートでは、「感謝の気持ちを感じたかどうか」に「強く感じた」「感じた」で93%の回答を得ました。また、「今後もスリーハイで働きたいと感じましたか」には、「強く感じた」「感じた」で94%の回答を得ました。

フリーコメントでは「コロナ禍でイベントができなかったので今後も開催していきたい」といった、従業員が交流する機会が必要であるとの意見が多く上がりました。

振り返り考察

今回の取り組みでは、スリーハイのステークホルダーのうち、「地域住民」と「スリーハイの従業員」にターゲットを絞り、2つのイベントを実施しました。両イベントとも、事後アンケートでは「ありがとう」といった暖かさや感謝の気持ちを表す言葉が多くあり、目的であった「ステークホルダーエンゲージメントを高めること」に貢献できました。

経営企画室長 徳江彩貴のコメント

学生の発表のあと、経営企画室長の徳江彩貴から、スリーハイチームの学生に向けてコメントを述べました。

今回、スリーハイから依頼した課題は「ステークホルダー・エンゲージメントを高める取り組み」ということだけで、具体的に何をするのかから学生のみなさんに考えていただきました。

目的を達成するために、ゼロから企画をつくることは難しかったと思います。企画の目的・具体的な活動内容・広報・当日の運営方法もすべて学生が考えました。期間中は企画案の度重なる変更もあったなか、期間までに形にしなければならないというゴールに向けて試行錯誤した経験は、みなさんの自信にになったのではないでしょうか。

これから社会にでた後も、このマネジメント体験プログラムで経験したことを生かしていただきたいと思います。

ステークホルダーエンゲージメントを高めるとは、どういうことか

これらの取り組みを経て、イベント終了後の振り返りの打ち合わせでは、学生のみなさんが「ステークホルダーエンゲージメントを高めること」について、次のように言語化しました。

●ステークホルダーは人と人。お互いに関わり合い、対話を重ねる不断の取り組みだと思う。

●イベントに参加いただいた方とスリーハイの従業員が同じ気持ち(楽しかった、嬉しかった等)を共有できたこと。

●「ありがとう」と伝えたくなること。

●お互いを知り、どういうときに「ありがとう」と伝えたくなるのか考えること

活動の記録はnoteからご覧いただけます

マネジメント体験プログラムの活動記録は、スリーハイ代表の男澤のnoteからご覧いただけます。このプレスリリースに書ききれなかった苦労や試行錯誤を、学生自らの言葉で記録しています

note内マガジン

神奈川大学経営学部×スリーハイ

https://note.com/makotoozawa/m/mf08b1e75f472

株式会社スリーハイについて

株式会社スリーハイは、「ものを想う。ひとを想う。」を企業理念に、産業用ヒーター及び温度コントローラ等の製造、販売をしています。結露・凍結防止、加熱、保温などお客様のご要望にあわせたオーダーメイドの製品をご提案し、国内・海外の企業様の「困った!」を熱のチカラで解決してきました。ヒーターのエキスパートが日本全国の現場に駆け付け、お客様に寄り添うサービスをご提供いたします。

会社名 :株式会社スリーハイ

代表者 :男澤 誠

所在地 :(本社)神奈川県横浜市都筑区東山田4-42-16

    :(札幌営業所)札幌市中央区北4条西4丁目1-7

設立  :1990年5月24日

事業内容:産業用ヒーター及び温度コントローラ等の製造及び販売

公式サイト:https://www.threehigh.co.jp/

公式Facebook:https://www.facebook.com/threehigh/

公式Instagram:https://www.instagram.com/threehigh.official/

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