アップサイクルフードの普及に向けたビジョンが評価
ASTRA FOOD PLAN株式会社のプレスリリース
「サステナブルな社会の実現」をミッションに掲げるフードテックベンチャーのASTRA FOOD PLAN株式会社(埼玉県富士見市、代表取締役社長:加納 千裕 以下ASTRA FOOD PLAN)は、2024年12月19日に開催されたUnlocX,リバネス主催のFoodtech Venture Day Neoにて、グランプリにあたる「FVD賞」と企業賞の「tokyo regenerative food lab賞」をW受賞しました。2025年に予定している協会設立等、アップサイクルフードの普及に向けたビジョンが評価され受賞に至りました。当社は今後、アップサイクルフード市場を創造し、サーキュラーエコノミーの食領域を牽引する様々な取り組みを推進してまいります。
「FVD賞」「tokyo regenerative food lab賞」をW受賞
2024年12月19日に官民共創HUB(東京都港区)にて開催されたFoodtech Venture Day Neoは、2019年に発足した”Foodtech Venture Day”を前身とした株式会社UnlocX 、株式会社リバネス主催のフードテックイベントです。投資家や大手事業者、研究機関等がネットワークを形成し、業界を越えた企業間共創を前進させることを目的として開催された本イベントでは、今年からアワード表彰を含むピッチイベントを実施。イノベーティブな技術・アイデアで食に関わる社会課題の解決を目指すフードテックスタートアップや、「食の新産業創出プラットフォーム」として、エコシステム構築に関わるプレーヤーたちが参加しました。イベント当日は、約60名の現地参加者と、約120名(※1)のオンライン視聴者が参加し、ピッチ登壇に参加したのはフードテックベンチャー企業計8社。このうち、ASTRA FOOD PLANはアップサイクルフードの普及に向けたビジョンが評価され、グランプリにあたる「FVD賞」と企業賞の「tokyo regenerative food lab賞」をW受賞しました。
(※1)登録者数ベース
SKS JAPANの無料出展枠と、Tokyo Regenerative Food Labのポッドキャスト出演枠を獲得
本受賞の副賞として、ASTRA FOOD PLANは2025年に開催される国内最大級のフードテックのカンファレンスであるSKS JAPANの無料出展枠と、Tokyo Regenerative Food Labが展開するポッドキャストへの出演枠を獲得しました。SKS JAPANは、フードテックのカンファレンスとして国内最大規模を誇り、世界各地からチェンジメーカー、イノベーターが集い共創が生まれる場です。 Tokyo Regenerative Food Labは、『WIRED』日本版とUnlocXがコラボレーションしたポッドキャストで、食と都市のリジェネラティブな未来をテーマに多様な先駆者やステークホルダーをゲストに迎えて紹介しています。
▽SKS JAPAN2024ページ
▽Tokyo Regenerative Food Labについて
https://wired.jp/div/tokyo-regenerative-food-lab/
UnlocX代表取締役CEO 田中 宏隆 氏よりコメント
W受賞おめでとうございます。FVD NEOでは、より先を走るスタートアップ・ベンチャー企業と、これから上場や大規模資金調達などを含めた事業拡大を進めていく企業が、課題やノウハウ、あるいは悩みを共有しながら、より大きな仕掛けを群としてやっていくことを目指せる進化し続ける、そして居続けたいコミュニティを目指しています。ASTRA FOOD PLAN社は、自社の事業拡大のみならず、アップサイクルフードの浸透までも見据えた社団法人の立ち上げも視野に入れて取り組まれており、まさに、大きな仕掛けをして行ける可能性を強く感じました。ぜひ、壮大なビジョンで、様々なステークホルダーを巻き込み、ムーブメントをつくっていって欲しいと思います。SKSJAPAN2025でもお待ちしております!FVD NEOに卒業はありませんので、ぜひ次回以降も参加し続けて、取り組みを一緒に大きくしていきましょう。
株式会社リバネス 執行役員 塚田周平 氏よりコメント
Foodtech Venture Dayは、フードテック領域のベンチャー企業を核としたコミュニティを産むことを目的としており、11回目に当たる今回初めてアワード制を導入しました。第1号のFVD賞をご提供したASTRA FOOD PLANさんは、過熱蒸煎機によって乾燥、加工、殺菌を1つのプロセスで行う技術を保有し、これを活用することで「かくれフードロス」という課題を解決するというパッションを合わせ持つベンチャー企業です。さらに、この技術を広めていくためのビジネススキームも実装され始めており、このタイミングでいち早く社会に知ってもらいたい存在だと考えました。
ASTRA FOOD PLAN 代表取締役 加納千裕よりコメント
発表では、当社が向き合っている「かくれフードロス」という課題は自社だけで解決できるものではなく、業界全体で新たなエコシステムを作っていく必要があるというお話をさせていただきました。この度の受賞について、光栄に思うとともに大きな期待を寄せていただいたと感じ、実が引き締まる思いでおります。
このところ注力しているのは、アップサイクルした「かくれフードロス」の販路開拓です。食品のみならず、家畜のエサや、養殖魚の餌といった大量消費に繋がる食品以外の出口も確保することで、より大規模に課題解決をすることができる可能性を探っています。
また、今年目指しているのはアップサイクルフードの普及を行う協会の設立です。新たな市場を創り、アップサイクルによって食品が無駄なく利用されることが当たり前になる社会の実現を目指し、これからも邁進していきたいと思います。
循環型フードサイクル構築を目指す「ASTRA FOOD PLAN」について
ASTRA FOOD PLANは、過熱水蒸気技術を用いた食品乾燥装置『過熱蒸煎機』を開発・販売しているフードテックベンチャーです。
『過熱蒸煎機』は、高い生産効率とコストパフォーマンスを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった食品工場で発生する野菜類の端材や、規格外品などの未利用農作物、飲料ざんさ等を、付加価値の高い食材にアップサイクルすることができます。食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『過熱蒸煎機』を販売またはレンタルすると同時に、本装置で作られる新たな食品原料『ぐるりこⓇ』の用途開発を食品メーカーと協力して行うことで、フードロス問題の解決を目指しています。
会社概要
ASTRA FOOD PLAN株式会社
本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
代表取締役:加納千裕
設立:2020年8月
『ぐるりこ®』について
規格外農作物や、食品工場で出る端材など、これまで捨てられてしまっていた食材を乾燥してアップサイクルした食品パウダーの総称です。サスティナブルで循環型のフードサイクルを目指していることと、原料をぐるぐると回転させながら乾燥殺菌する製造工程の様子を表したキーワード「ぐるり」と、Collaborate、Cooperation、粉の「こ」を組み合わせた造語で、ASTRA FOOD PLANの商標となっています。
「過熱蒸煎機」によってわずか5秒~10秒で乾燥・殺菌されて製造される『ぐるりこ®』は、熱による食材の劣化が極めて少ないことから栄養価が高く、風味が非常に強いのが特徴です。
「タマネギぐるりこ®」においては、市販の熱風乾燥品と比較して135倍香りが強いことがわかっており、少量の添加で飴色タマネギの風味を付与することができます。主にベーカリーチェーン向けにオニオンブレッドの原料として業務用で2023年1月から流通を開始しており、2024年7月からは通販サイトで一般向けにも販売されています。