ホシザキ、アメリカの販売代理店から事業買収

アメリカ合衆国南東部の販売を強化し、シェア拡大目指す

ホシザキ株式会社のプレスリリース

 総合フードサービス機器メーカーであるホシザキ株式会社(本社:愛知県豊明市、代表取締役社長:小林靖浩)は、2025年1月2日(現地時間)、アメリカ合衆国(以下、米国)のフードサービス機器販売代理店(ディストリビューター)、Cannon Marketing Inc.(キャノンマーケティングインコーポレイテッド、以下、CMI)の事業を買収しました。CMIの事業は、当社の連結子会社で米国南東部の販売・保守を担うHOSHIZAKI SOUTHEASTERN DISTRIBUTION CENTER, INC.(ホシザキ・サウスイースタン・ディストリビューションセンター、本社:アメリカ合衆国フロリダ州オーランド)へ統合されます。

 CMIは、30年以上にわたり、ホシザキ・アメリカ(本社:米国ジョージア州ピーチツリーシティ)のディストリビューターとして、米国南東部のノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テネシー州東部地域の販売を手掛けてきました。CMIは、ホシザキの製氷機・冷蔵機器(冷蔵庫、冷凍庫、ディスペンサー、陳列ケースなど)の販売比率が95%を占めるほか、ジャクソンの食器洗浄機の販売代理店を務めており、ホシザキグループとの親和性が高く、豊富な商品知識を有しています。ホシザキは、CMIの事業買収により、南東部地域でのさらなる販売拡大を目指します。

ホシザキ・サウスイースタン・ディストリビューションセンター

■ホシザキの米国での販売の現状と課題

 ホシザキの米国でのビジネスは1986年に製氷機販売から始まりました。2001年の業務用冷蔵機器の販売開始に際して既存の製氷機の商流を活用しました。米国進出以来、自社の「ディストリビューター」として米州に「ディストリビューションセンター」6社(合計15拠点)を設立し、販売網拡充のための事業買収を実施しています。

     ホシザキ・アメリカの商流イメージ

■業務用冷蔵機器の売上拡大を目指す

 現在のホシザキブランド製品の米国売上は製氷機が中心ですが、さらなるビジネス拡大のため、業務用冷蔵機器の販売強化を目指しています。このための戦略の一つとして、外部ディストリビューター経由での業務用冷蔵機器の販売ルートの見直しを図っており、今回の事業買収はこの一翼を担うものです。

 今後は製氷機、業務用冷蔵機器ともに自社ディストリビューションセンターの取り扱い量を増やしていきます。自社ディストリビューションセンターからディーラーへの直販を強化する中で、自社営業スタッフに加えてセールスレップとも積極的に協働し、アメリカ市場でのシェア拡大を目指します。

■Cannon Marketing Inc.概要

会社名:    Cannon Marketing Inc.

所在地:    ノースカロライナ州キンストン

設立年度: 1992 年

事業内容: フードサービス機器の卸販売

資本金:    14,400米ドル(約2.2百万円)

売上高:    32.5百万米ドル(約4,876百万円、2023年度)

営業利益: 4.4百万米ドル(約666百万円、2023年度)

■ホシザキへ譲渡される事業の概要

事業内容: ホシザキグループ製品の販売代理業務全般

従業員数: 23 名

拠点:       ノースカロライナ州キンストン、テネシー州ナッシュビル(2006年設立)

<ご参考>米国のメーカー製品の商流

 米国では、一般的に、メーカー製品は「ディストリビューター(distributor)」を経由して「ディーラー(dealer)(販売店)」へ販売され、ディーラーから最終的なお客様であるエンドユーザーへ販売されています(一部のディストリビューターではディーラーも担うことがあります)。

 フードサービス機器業界では、製氷機は通常、ディストリビューター経由のディーラー取引である一方、業務用冷蔵機器はメーカーからディストリビューターを経由せずにディーラーから販売されることが一般的です。

 さらに、米国では国土が広いことから、「セールスレップ(Sales Representative)(営業代理人)」と呼ばれる営業代行ビジネスが存在します。セールスレップは商談が成立した際に手数料のみを受け取り、実際の製品納品はディストリビューターが担います。

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