株式会社北國フィナンシャルホールディングスのプレスリリース
株式会社北國フィナンシャルホールディングス(代表取締役社長:杖村 修司)グループの株式会社QRインベストメント(石川県金沢市、代表取締役:浜野 文雄)とBPキャピタル株式会社(東京都中央区、代表取締役:松多 洋一郎)は、共同で設立したのとBeyond復興投資事業有限責任組合(以下「のとBeyond復興ファンド」)より、NOTO Naorai株式会社(石川県鹿島郡中能登町、代表取締役:三宅 紘一郎、以下 NOTO Naorai)へ投資実行したことをお知らせいたします。
NOTO Naoraiは、広島県呉市に本社を置くナオライ株式会社(代表取締役:三宅 紘一郎、以下 ナオライ)の新たな拠点として、石川県鹿島郡中能登町に能登浄溜所を設立しました。令和6年能登半島地震の被害に遭った能登の酒蔵である鳥屋酒造株式会社の日本酒「池月」などを使った「浄酎」を製造、2025年初頭から発売を予定しており、収益を酒蔵に還元することで復興に貢献していきます。
1.「のとBeyond復興ファンド」について
本ファンドは、能登地域に営業基盤を置く企業や能登地域の復興に資するビジネスを行う企業への投資を通じて、令和6年能登半島地震からの復興とその先の未来を見据えた創造的復興を関係機関と連携しながら推進していくことを目的に設立しました。
シンボルマークは、能登の祭りで使用されるキリコをモチーフとしており、金沢美術工芸大学の学生に制作していただきました。「祭りの夜を照らし出すキリコのように、被災した能登へ明るい希望の光が照らされるように…」という願いが込められています。
2.第1号投資先:NOTO Naorai株式会社について
NOTO Naoraiは、広島県呉市に本社、神石高原町に酒蔵を置くナオライの新たな拠点として、石川県鹿島郡中能登町に能登浄溜所を設立しました。
「時をためて、人と社会を醸す」をビジョンに掲げ、多様で豊かな日本酒文化を次世代に引き継ぐことを目指すナオライは、地域と共に日本酒を醸し続け、地域の特産品を活用したスパークリングレモン酒「MIKADO LEMON」や日本酒由来の熟成酒「浄酎-Purified Spirit」などを展開しています。
「浄酎」は、能登地域の自然と文化を反映しうる商品であり、地域の復興と再生に向けたシンボル的な存在です。NOTO Naoraiは、地震被害に遭った能登地域の酒蔵の日本酒を「浄酎」に生まれ変わらせることで、地域の資源を最大限に活用しながら持続可能なビジネスを推進していきます。第1弾として、地震被害に遭った能登の酒蔵である鳥屋酒造株式会社の日本酒「池月」などを使った「浄酎」を製造し、2025年初頭から発売予定です。
会社名 |
NOTO Naorai株式会社 |
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代表取締役 |
三宅 紘一郎 |
本社所在地 |
石川県鹿島郡中能登町一青ふ16-2 |
事業内容 |
熟成酒「浄酎」の製造・販売・輸出 |
3.関係者コメント
NOTO Naorai株式会社/ナオライ株式会社 代表取締役 三宅 紘一郎氏 コメント
2,000年以上の歴史を有し日本文化の結晶とも言われる日本酒は日本各地で伝統が紡がれ、全国に30近い日本酒を醸造する杜氏(とうじ)集団が存在します。中でも石川県の能登杜氏は岩手県の南部杜氏、新潟県の越後杜氏、兵庫県の但馬杜氏と共に日本四大杜氏と言われ、匠の技を継承してきました。この度、能登杜氏の伝統や発酵技術を継承する中能登町の鳥屋酒造様に併設する形で能登浄溜所を設立させていただくことができ、大変光栄です。日本酒の繊細な香りを残したまま、長期熟成させることができる「浄酎」を能登半島で醸された日本酒を基に生産し、造れば造る程、酒蔵や自然や地域が再生する事業を長期的に実現させたいと思います。
鳥屋酒造株式会社 代表取締役 田中 博史氏 コメント
のとBeyond復興ファンド様の投資先に認定されましたNOTO Naorai株式会社様が中能登町に誕生されたこと、心からお慶び申し上げます。NOTO Naorai株式会社様の浄酎は日本酒の弱点である常温長期保存を可能にした全く新しいジャンルのアルコール製品とお聞きしまして、微力ながら弊社もご協力出来ることを大変光栄に思います。雇用も地元の方を優先されるとのこと、中能登町の更なる発展に少しでもお役にたてればと思います。
中能登町長 宮下 為幸氏 コメント
ナオライ株式会社様は、「時をためて人と社会を醸す」をコンセプトに、中能登町の蔵元の鳥屋酒造株式会社様と連携して、新たな酒文化の流れを生み出そうとされております。浄酎は日本酒をさらに浄溜することによって生まれた日本酒の華やかな香りをそのままに甘美な味わいだとお聞きしております。日本酒の原酒であります「どぶろく」は中能登町でも特区に認定され、2026年1月16日には、全国のどぶろく特区の生産者が一堂に集う「全国どぶろく研究大会」の開催が決定しております。ユネスコ無形文化遺産にも登録された「伝統的酒造り」の後押しもあり、共に酒文化の魅力を伝えながら、次世代に受け継いでいきましょう。
BPキャピタル株式会社 代表取締役 松多 洋一郎氏 コメント
弊社はQRインベストメント社と共同で2021年から「のとSDGsファンド」を運営し能登の地域活性化とSDGsに取り組んできました。私たちは昨年1月の大震災を受け、この逆境をバネにむしろ復興からその先100年後の未来を見据え、新しい能登の姿を求める皆様の思いに共感し、その動きを後押しするため、「のとBeyond復興ファンド」を設立いたしました。その狙いはまさに単なる復旧ではなく、復興に新しい価値を加え、創造的な復興を目指すことです。今般第1号案件として、各地の酒蔵と連携しながら日本酒を蒸留した新たなお酒「浄酎」を手がけるNOTO Naoraiさんに出資しました。私たちはこの出資により、伝統ある能登の酒蔵を支援すると共に観光目的地としての魅力を高めることにつなげ、能登の創造的復興を支援してまいります。
株式会社QRインベストメント 代表取締役 浜野 文雄 コメント
Naoraiさんの浄酎を初めて口にしたとき、日本酒に新しい価値が生まれることを確信しました。能登半島は地震からの復旧のみならず、この先100年を見据えた創造的復興が進められています。創造的復興は、能登の伝統産業に新たな価値を付加することで実現すると考えております。浄酎は新しい付加価値そのものです。浄酎が能登半島の創造的復興のシンボルになるのはもちろん、ゆくゆくは日本の伝統的酒蔵の事業再生モデルとして全国に拡がっていくものと考えております。
4.出資の背景について
私達は昨年1月の能登半島地震を受け、復興からその先100年後の未来を見据え、のとBeyond復興ファンドを設立致しました。その狙いは復旧だけではなく、復興に新たな価値を見出した創造的復興を成し遂げることです。今回、第1号投資案件として、全国各地の酒蔵と提携しながら日本酒を低温浄溜した新たなお酒である浄酎を手がけるNOTO Naoraiに投資いたしました。私たちはこの投資により、歴史ある能登の酒蔵を復興すること、さらには観光地としての魅力を高めることで、能登の創造的復興を支援してまいります。
5.のとBeyond復興ファンドの概要
名称 |
のとBeyond復興投資事業有限責任組合(略称:のとBeyond復興ファンド) |
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設立 |
2024年9月2日 |
出資者 |
無限責任組合員(GP) : 株式会社QRインベストメント BPキャピタル株式会社 有限責任組合員(LP) : 株式会社北國銀行 興能信用金庫 のと共栄信用金庫 アステナホールディングス株式会社 ※順次募集中 |
存続期間 |
10年(但し、合意により2年間の延長可能) |
投資対象 |
⮚ 主として能登地域に営業基盤のある企業や能登地域の復興に資する企業の株式・社債・新株予約権等 ⮚ スタートアップ企業の場合、シード(プレシード含む)からレイタ―まで全ステージが対象 |
特徴 |
⮚ 能登地域の環境・社会・経済を含めた創造的復興に必要な事業を展開する企業の成長・承継を支援 ⮚ コンサルティングも含めた幅広い支援において北國銀行グループと連携 ⮚ 現地企業等が必要とする知見や技術を有する様々な企業とのコラボレーション |