2/6~2/23『HERALBONY ISAI PARK』にてオリィ研究所「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」開催決定!

難病や重度障害があっても、“分身”を介して社会と繋がる共創の場

株式会社ヘラルボニーのプレスリリース

株式会社ヘラルボニーは、株式会社オリィ研究所(本社:東京都中央区、代表取締役  吉藤 健太朗・笹山 正浩、以下「オリィ研究所」)と共創し、難病や重度障害などで外出が難しい人が分身ロボットを操作して働く「分身ロボットカフェDAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)」の期間限定地域キャラバンカフェを、岩手県盛岡市にある旗艦店『HERALBONY ISAI PARK』にて2026年2月に実施します。

これは、ヘラルボニーと、「人類の孤独を解消する」を理念とし、テクノロジーで移動困難者のはたらく選択肢を豊かにするサービスを提供しているオリィ研究所がコラボレーションする、キャラバンカフェの新たな展開です。

”多様な人々が行き交う、少し先の未来を可視化した公園”=ISAI PARKで分身ロボットカフェが行われることは、障害や病気の有無を超えた働き方の選択肢の拡張や、人と人がつながる新しい形の提案です。優しさと創造性に満ちた社会の未来像を、ぜひここで体験してください。

■共創の背景

ヘラルボニーが拠点とする盛岡は、オリィ研究所 代表取締役 所長の吉藤オリィ氏の親友であり、分身ロボットOriHimeを使ってテレワークで働いていた番田雄太氏の暮らしていた場所でもあります。番田氏は2017年にその生涯を閉じるまで吉藤氏の右腕として秘書の仕事をし、彼の想いは分身ロボットカフェを実現させるきっかけにもなりました。

また、ヘラルボニーとオリィ研究所は「DE&I推進」をテーマにしたイベントを開催するなど、多様な人々が社会参加できる環境づくりを共に進めてきました。今回の分身ロボットカフェは、こうした両社の取り組みをさらに一歩進め、誰もが社会とつながり、その人らしい役割を発揮できる場を提案します。

■分身ロボットカフェDAWN ver.βとは

▲配膳をする分身ロボットOriHime

分身ロボットカフェDAWN ver.βとは「人類の孤独を解消する」を理念に掲げる株式会社オリィ研究所が運営する実験カフェです。重度肢体障害、難病患、家族の看護や介護などの理由で外出や移動が困難な人々が、分身ロボットOriHimeを遠隔操作し、オーダーや配膳、お客様との会話など接客を行うなどし、新たな働き方を開発しています。

オリィ研究所はこのキャラバンカフェを2022年度は福岡・札幌、2023年度は広島・京都、2024年度は神戸・名古屋にて開催し、移動困難者が働ける事例を広く発信し賛同者を増やしてきました。この取り組みに関心を持つ障害当事者や雇用側となる地元企業にも「遠隔就労の可能性」を知っていただくことで、移動困難者の就労問題に一石を投じる活動となることを狙っています。2022年からは各協賛企業の支援を得て全国でのキャラバン形式のカフェ開催に踏み切りました。

分身ロボットカフェ公式サイト

■分身ロボットカフェ DAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)概要

開催期間:2026年2月6日(金)〜2026年2月23日(月・祝)

営業時間:10:00~19:00

開催場所:HERALBONY ISAI PARK

〒020-0024 ​​岩手県盛岡市菜園1-10-1 (パルクアベニュー・カワトク 1F)

アクセス:JR盛岡駅 南口から

・徒歩約13分

・バス約10分(盛岡駅前から「菜園」エリア方面行き「菜園川徳前」下車)

※新幹線は、はやぶさ、こまち号が停車
駐車場:最寄り駐車場はカワトク有料駐車場。

※分身ロボットカフェご利用における割引サービスはございません、ご了承ください。

■その他バリアフリー情報

 ◆バリアフリートイレ:B2F(カワトク有料駐車場直結)、B1F、4F、7Fにございます

 ◆ベビーチェア:ご用意しております

 ◆人工呼吸器・電動車椅子用の電源のお貸出し:ご用意しております

 ◆お食事に配慮が必要なお客さまへの器具貸し出し:ご用意しております

予約方法等の詳細については、随時下記の公式サイトおよび公式SNSでお知らせいたします。

公式サイト

オリィ研究所 X

分身ロボットカフェ X

【ヘラルボニー代表取締役Co-CEO 松田文登コメント】

「心が自由ならどこへでもいけて、なんでもできる」

番田雄太さんのこの言葉は、私たちヘラルボニーが掲げる”異彩”の哲学そのものと感じました。 身体という境界を超えてなお、なお強く灯り続ける意思。それは人間の核心に触れる”光”であり、社会の側が見落としてきた尊厳そのものです。

盛岡という土地は、いのちの声に静かに耳を澄ませる街です。雪解けを待ち続ける忍耐も、誰かの孤独に寄り添う気質も、すべてが新しい文化の土壌になります。 この地で分身ロボットカフェが開かれるという事実は、「人はどのように働けるのか」「どのように社会とつながれるのか」という問いに対して、ひとつの決定的な希望を示す出来事です。

ヘラルボニーは、”できなさ”の中に宿る異彩を、未来の文化として信じています。オリィ研究所は、”身体の限界”を超えて働く自由の扉を開きました。その二つが番田雄太さんの故郷・盛岡で交わることは、偶然ではなく、必然の流れなのだと思います。 私たちは皆、いつか身体の自由を失うかもしれない。しかし、そのときに”孤独ではない未来”を、生きて迎えられるかどうか。その答えを、番田さんの生き方とオリィさんの挑戦は、確かに示してくれています。

どうか、このカフェを「人間の可能性の展示」として味わっていただけたらと思います。 誰もが、どんな状態でも、社会の一員として生きられる世界。その未来は、きっとここ盛岡から始まります。

【オリィ研究所代表 吉藤オリィ氏 コメント】

「心が自由ならどこへでもいけて、なんでもできる」

これは寝たきりだった私の親友の言葉です。

盛岡に生まれ、4歳で交通事故にあい頸椎損傷、28歳で亡くなるまでずっと寝たきり状態であった番田雄太との「もうひとつの身体をつくる」研究は、2013年冬、彼がSNSメッセンジャーでDMを送ってきたところからスタートしました。番田は顎を使ってPCを操作し、当時分身ロボットを作ったばかりの私に「力を合わせたい」とメールを送ってきたのです。

すぐに会いに行き、彼の意思の強さに驚きました。というのも私自身、昔病気で学校にも通えず、合計3年半ほど不登校の状態になり、孤独で全ての事に無気力になりかけていたからです。その時は本当に孤独で、自分はいない方がよいのではないかと本気で考えていました。その経験から、身体が弱い人でも社会に参加できるように高校時代から車椅子を開発し、車椅子にも乗れない人の孤独を解消できないかと、「心の車椅子」であるOriHimeを作り始めたのです。3年半でも永遠に感じられるような辛い孤独を感じた中、番田雄太が過ごした20年以上の病院での寝たきりの人生と、それでも折れる事の無かった彼の意思に希望を感じ、2015年、私は彼を”OriHimeパイロット”として、かつ私の個人秘書として採用しました。番田は私と毎日遅くまで夢を語り合う仲間となり、彼は生まれて初めてお金を稼ぎ、そのお金で私に盛岡の寿司をご馳走してくれて、徐々に任される仕事を増やしていった番田は2017年に、その生涯を閉じました。

ある日に番田雄太と語った夢、「全人類生きていればいつか寝たきりになる。そうなっても孤独にならず、社会の一員として働き続けられる未来を作りたい。」それが、2016年から構想し、彼が亡くなった翌年の2018年に生まれた”分身ロボットカフェ”です。実験を重ねて2021年に常設となった分身ロボットカフェは、いまや100名を超える移動困難なOriHimeパイロット達が働き、新たな仕事を創りつづけています。

今回、創業期から志が近いベンチャーとして意見交換もしていたヘラルボニーさんのISAI PARKを会場に、番田の故郷である盛岡でこの”分身ロボットカフェ”を開催できる事を心から嬉しく思います。

 

私達は皆、いつかは健康ではなくなります。将来私達が困難に直面したとき、どんなキャリアを描けるでしょうか。どのように社会に参加し、必要とされていけばよいのでしょうか。

ぜひそんな目線で、一緒に当カフェを楽しんでいただけると嬉しく思います。

【分身ロボットOriHime2025冬期インターンシップ】

今回のキャラバンカフェでは、本活動に協賛いただいている協賛各社様の支援を受け、全国から参加する12~25歳の移動困難者が、分身ロボットカフェで働く先輩達に教わりながら遠隔で接客や取材の仕事を体験する「分身ロボットOriHime 2025冬期インターンシップ in 盛岡」を実施します。移動困難を抱える肢体不自由の特別支援学校高等部の卒業生の就職率は毎年5~10%と言われており、卒業後の選択肢の少なさが社会課題となっています。この取り組みを通じ、障害者雇用を推進したい地元企業の視察も受け入れ、東北エリアをはじめ、全国での就労実績を広げていく計画です。

参考:分身ロボットOriHime2025冬期インターンシップ WEBサイト

また、引き続きこのキャラバンカフェをサポートし、障害者就労を推進したい地元企業の協賛も受け付けています。

(協賛についてのお問い合わせ:オリィ研究所担当 田中)


【株式会社ヘラルボニー概要】

「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー。障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。自社ブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、企業との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュース、社員研修プログラムを提供するほか、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」の主催など、アートを軸に多角的な事業を展開しています。2024年9月より海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立。

会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.

所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38(本社)、〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目5−16 銀冨ビル3F受付(東京拠点)

代表者:松田 崇弥、松田 文登

コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp

オンラインストア:https://store.heralbony.jp/

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