株式会社mitorizのプレスリリース
株式会社mitoriz(本社:東京都港区、代表取締役社長:原田光幸)は、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®(以下、POB)」の会員2,992人を対象に「年末年始の過ごし方に関する調査」を実施しました。
2025年も物価高騰が続き、生活コストは上昇、家計の負担が増す中、消費者が新たな年をどのように迎えるのかを探るべく、年末年始の連休日数や正月の食事事情、年始の挨拶手段などを中心に調査しました。
《調査サマリー》
・年末年始は「9連休」が37.6%で最多も、16.4%はまとまった休暇を取得できず「連休はない」
・年末年始くらいは“ちょっと贅沢に”が47.0%で最多も、36.5%は引き続き節約を意識
・過ごし方は「何もせずゆっくり」が前年に続き最多、「初詣」が続くも混雑を懸念か8.8ポイント減少
・“お正月に毎年食べる”のは「おせち」が39.7%、「お雑煮」が55.2%でお雑煮の方が食べられている
・正月料理に飽きたら食べたいものはラーメンが34.0%で最多、カレーが31.0%で続く
・年始の挨拶は「LINE」が48.9%で前年に続き最多も、そもそも「挨拶をする」という人が減少傾向に
年末年始は「9連休」を取得予定が37.6%で最多も、16.4%は「連休はない」

「年末年始の休暇日数」について、事前に現在就労中と回答した2,269人を対象に調査したところ、「9連休」が最多で37.6%と、全体の約4割を占める結果となりました。一方で「6連休」(9.0%)や「5連休」(8.0%)、「8連休」(7.8%)などに回答が分散し、休暇日数に差がある様子も見受けられます。一方で「連休はない」と回答した人は16.4%にのぼり、年末年始にまとまった休暇を取得できない層も一定数存在することがわかりました(図表1)。
年末年始くらいは“ちょっと贅沢に食事したい”が47.0%で多数派も、36.5%は年末年始でも節約を意識

「年末年始の食事スタイル」について調査したところ「普段は節約を意識しているが、年末年始はちょっと贅沢」と答えた人が全体の47.0%と最も多く、約半数が年末年始を“特別な時期”と捉えていることがわかりました。一方で36.5%は「普段も節約を意識しており、年末年始も節約を意識」と回答しており、特別な時期においても支出を抑える姿勢を維持する層が一定のボリュームを占めていることがわかりました(図表2)。
過ごし方は「何もせずゆっくり」が前年に続き最多、混雑を懸念か「初詣」は8.8ポイント減少

「年末年始の過ごし方」を調査したところ、最も多かったのは「何もせずゆっくり過ごす」(47.1%)で、前年(45.9%)から微増しました。年末年始を“外に出てイベントを楽しむ”というよりも、疲れを癒やしながら静かに過ごす時間として捉える人が増えている様子がうかがえます。実際、上位には「食事を楽しむ」(29.3%)や「大掃除」(25.4%)といった“自宅中心”の過ごし方も並んでおり、家の中で気分転換や整え直しをする年末年始が一定の支持を集めています。
一方で、外出を伴う行動には変化も見られました。前年同様に「初詣・お参り」(33.6%)が2位となったものの、前年(42.4%)から8.8ポイント減少しており、定番行事である初詣でさえ外出を控える人が増えていることがわかります。過ごし方の詳細を尋ねた自由回答でも「人混みを避けたい」「どこへ行っても混雑している」といった声が目立ち、混雑や移動の負担を避けたい意識が強まっている様子がうかがえます。こうした“混雑回避”の志向が、外出を減らして「何もせずゆっくり過ごす」といった選択につながり、年末年始の過ごし方をよりインドア寄りへ押し出している可能性も考えられそうです(図表3)。
“お正月に毎年食べる”のは「おせち」が39.7%、「お雑煮」が55.2%

「おせち・お雑煮を食べるか」について調査したところ、おせちは「毎年食べる」が39.7%と4割弱にとどまりました。一方で「だいたい食べている(食べない年もある)」が20.0%、「だいたい食べていない(食べる年もある)」が14.0%と、年によって食べたり食べなかったりする層も一定数見られますが、「毎年食べない」も26.3%と4人に1人を超えています。準備の手間や価格、量の多さといったハードルの高さも背景に、おせちは“必ず食べる年中行事”から“家庭や年によって選択されるもの”へと位置づけが変化しつつある様子がうかがえます。
一方、お雑煮は「毎年食べる」(55.2%)に「だいたい食べている(食べない年もある)」(17.4%)を加えると、あわせて72.6%が“食べる派”となりました。おせちよりも「毎年食べるもの」として定着しており、多くの家庭で親しまれていることがわかります(図表4)。
おせちに飽きたら食べたいものはラーメンが34.0%、次いでカレーが31.0%

「おせち・お雑煮に飽きたら食べたいもの」について調査したところ、最も多かったのは「ラーメン」(34.0%)で、次いで「カレー」(31.0%)、「寿司・海鮮丼」(30.8%)が続きました。ラーメンは全年代で1位または2位に位置しており、正月料理に飽きた後で食べたい、手軽さを兼ね備えた選択肢として幅広く支持されている様子がうかがえます。一方で「特になし」は20代以下が21.7%、30代が21.9%と2割を超え、他年代より高めでした。これは若い年代ほど、正月料理へのこだわりが比較的薄く、お正月でも普段どおり好きなものを自由に食べている層が比較的多い可能性が考えられます(図表5)。
年始の挨拶は「LINE」が48.9%で前年に続き最多も、そもそも「挨拶をする」という人が減少傾向に

「年始の挨拶」について調査したところ、「挨拶をする」は72.0%となり、2023年(75.9%)から年々、徐々に減少傾向にあります。挨拶の手段は引き続き「LINE」(48.9%)が最多で、「年賀状」(32.9%)が続きますが、年賀状は前年から6.6ポイント減と大きく下がっています。「メール」(15.9%)「SNS投稿」(6.5%)「SNSダイレクトメール」(4.2%)などがいずれも前年より伸びており、年始のコミュニケーションはより一層デジタルへシフトしているといえそうです(図表6)。
【アンケート調査概要】
調査期間:2025年11月28日~12月1日
調査対象:mitorizの消費者購買行動レポートデータサービス「Point of Buy®」の登録会員(POB会員)
POB会員(平均年齢51.0歳)
調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:2,992件)
消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」
国内最大級の消費者購買DBを活用し、メーカーや小売りなどのマーケティングを支援するサービスです。レシートに記載された購買情報を活用しているため、POSやID-POSデータで開示されていない小売りチェーンのデータや、個のユーザー(シングルソース)に紐づいた、業態を横断した購買行動や併売商品など断続的な購買行動を把握できます。
Point of BuyⓇ:https://www.mitoriz.co.jp/lp/pob/
サービスページ:https://www.mitoriz.co.jp/business/service/digitalmarketing-multi-idpos/
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【会社概要】
会社名:株式会社mitoriz
本社所在地 :東京都港区赤坂3-5-2 サンヨー赤坂ビル5階
設 立 :2004 年 7 月 / 資本金 :1億円
代表者:代表取締役社長 原田 光幸
HP :https://www.mitoriz.co.jp/
全国の主婦を中心とした60万人を超える登録スタッフネットワーク(アンケート会員含む)を活用し、北海道から沖縄まで全国のドラッグストアやスーパー、コンビニ、専門店など227,537店舗以上をカバーし、営業支援(ラウンダー)や市場調査(ミステリーショッパー、店頭調査など)を実施しています。
キャスト・データ・ネットワークを活⽤して、新たなつながりを創出し、⼈やモノの潜在価値を顕在化させ、社会に新たな価値を提供し、ビジネスを通じて社会課題を解決していきます。

