マレーシア発BEUTEA日本1号店が名古屋・栄に12/20オープン。雨でも最大1時間待ちの行列──来店動機250人調査でわかった「TEAシフト」

マレーシア発の人気中国茶チェーンBEUTEAの日本第一号店が、12/20名古屋にオープンし、雨模様+1時間待ちでも連日行列の好調な滑り出し。来店動機250人調査で「TEAシフト」現象が明確に。

Miradear株式会社のプレスリリース

主婦からオーナーになった太田みさ紀(左端)を心配し、マレーシアのBEUTEA本社は「オープンの来店数には気を付けて。増やし過ぎないように」とアドバイス。告知をSNSに絞ったにも関わらず、予想を超える反響が。

マレーシア発の中国茶ドリンクチェーン「BEUTEA(ビューティー)」の日本第1号店が、12月20日(土)に名古屋・栄でオープン。小雨の中でも開店前から店の外まで行列ができ、最大1時間待ちの列が閉店近くまで続きました。

オープン直後の混雑緩和を目的に、当初2日間は売れ筋メニューに絞った提供体制(限定運用)でオペレーションを最適化。その結果、12月21日(日)は平均すると約49秒に1杯ペースで提供しました(※当日のメニュー構成・混雑状況により変動)。

その後、通常営業時間(8:00〜22:00)に戻った平日も反響は継続しており、月曜日は開店前から夜21時半頃まで断続的に行列が見られ、リピーターの来店も多く確認されました。
さらに来店動機を250名に簡易ヒアリングしたところ、8割超が「SNSなどで事前に知っていた」と回答(グループ来店は少なくとも1人が事前認知)。SNS上では、フルーツ×中国茶のビジュアルや“香り”“甘さ控えめ”といったキーワードで共有されており、コーヒー以外の選択肢としてTEAを選ぶ行動(TEAシフト)が名古屋の街中で可視化されつつあります。

※数値は店舗集計/来店動機は店頭簡易ヒアリング

1 本件の社会的背景

いま、日本の飲料・カフェ文化は「コーヒー一択」から「TEAを選ぶ」方向へ確実に広がっています。全国清涼飲料連合会の統計では、2024年の茶系飲料の生産者販売金額は9,280億円(前年比108.5%)と伸長し、同年のコーヒー飲料等(9,255億円/99.1%)と金額規模がほぼ並ぶ水準に達しています。

この変化を後押ししているのが、「淹れたてTEA」への大手の投資です。セブン‐イレブンは専用マシンで抽出する「セブンカフェ ティー」を2026年2月までに全国約2,000店へ順次拡大すると発表しており、コーヒーに次ぐ“日常の選択肢”としてTEAを本格展開しています。
また、行動ログ分析による検索者数比較では、「紅茶」検索者数に対する「コーヒー」検索者数の差が2023年6月の約3.7倍→2025年5月の約2.8倍へ縮小したとする分析もあり、TEAへの関心が高まっていることをうかがわせます。

2【分析】来店動機250名調査で見えた「TEAシフト」の実態

来店者250名への店頭簡易ヒアリングにより、来店の起点が「偶然」ではなく、事前認知(予習)型であることが明確になりました。

1)SNSでの事前認知は8割超―Z世代はSNS、シニアはTVが入口に

来店動機を店頭で簡易ヒアリングした結果、8割超が「SNSなどで事前に知っていた」と回答しました。中でも、10〜30代女性はX・InstagramなどSNSで事前に知っていたという回答が目立ち、60代以上の女性は(前日に放送された)ニュースの生放送を見て来店したという声も確認されました。

また、グループ来店の場合も、少なくとも1人が事前に認知しており、情報が共有された上で来店に至ったケースが多く見られました。こうした“事前認知”は、最大1時間待ちの状況でも来店意思を支える要因の一つと考えられます。実際、SNSを見て来店した人の多くが、注文メニューを事前に決めた状態で来店しており、“内容までしっかりチェックしてから行く”行動が主流であることがうかがえます。

2)海外で体験した人は1割―“あの味を飲みたい”が来店を後押し

海外で中国茶ドリンクを飲んだ経験がある、と回答した層は約1割。そのなかには、日本在住の外国籍の方も含まれており、好きだった「あの味」を求める気持ちが来店動機となっていました。
「BEUTEAはマレーシアで飲んだことがある。日本にできてうれしい」(30代男性)
「以前、中国・上海で、これと同じような中国茶ベースのドリンクを飲んだことがあり、衝撃を受けた。BEUTEAができると聞いて、その時の美味しさを思い出し、絶対行きたいと思っていました」(40代男性)

これらの回答は男性からの声が多く、“海外での原体験(味の記憶)”が来店を強く後押ししていることがうかがえます。

※来店動機は、2025年12月20日〜21日に来店者へ店頭で実施した簡易ヒアリングに基づく。グループ来店は代表者回答を含み、「事前認知」はグループ内に少なくとも1名が認知している場合を含む。

※12/20店内撮影。プライバシーに配慮し目元はぼかしています

3  来店者の声(実際に飲んだ感想)

●「とても香りがよく、想像以上に美味しかった。今度は違うメニューも試してみたい」(20代女性)

●「テレビで見て“絶対行ってみたい”と思ってきました。今まで飲んだ紅茶系のドリンクとは全然違ってびっくりしました。待ったかいがありました」(60代女性)

●「ジャスミングレープティーは飲むデザートみたい。お茶の部分は飲みやすく、チーズフォームの部分は濃厚で、とても気に入りました」(30代女性)

※コメントは個人の感想です

■ 補足:完全キャッシュレスでも混乱なく運用

本店舗は完全キャッシュレス(現金非対応)で運営していますが、オープン直後に行列が発生した状況下でも大きな混乱は確認されませんでした。なお、日本のキャッシュレス決済比率は2024年に42.8%まで上昇しています。

■マレーシア発人気中国茶チェーン BEUTEA(ビューティ)

マレーシアで約70店舗、シンガポールで10店舗を展開する中国茶ドリンクチェーン「BEUTEA(ビューティー/茶仙子)」が、2025年12月20日(土)、名古屋・栄(矢場町)に日本第1号店をオープン。主力商品の一つである「ジャスミングレープティー」は、1年間で1,029,121杯(2024/5/1〜2025/4/30)を販売したとして、ASEAN Recordsに認定されています。

<「BEUTEA」ってこんなブランド>

●マレーシア約70店舗、シンガポール10店舗、オーストラリア1店舗と、

東南アジア中心に展開する中国茶ブランド(日本は初出店)

●本格中国茶にフルーツや野菜、チーズフォームを組み合わせた“次世代ドリンク”がZ世代に人気

●3連ストロー/秒単位抽出/北海道牛乳など“設計された一杯”にこだわるティーバー型の業態

右がマレーシアで一番人気の「ジャスミングレープティー」

はじめての人におすすめのメニュー

ジャスミンミルクティー(Jasmine Green Milk Tea)

華やかなジャスミンの香りとミルクのコクを合わせた、BEUTEAを象徴する一杯。口に含んだ瞬間に、香りがふわっと広がるのが特徴です。茶葉の香りを邪魔しない北海道ミルクを使用。

価格:S 528円/M 628円/L 728円/LL 828円(税込)

ジャスミングレープティー(Jasmine Grape Tea)

ジャスミン茶に生のぶどうとクラッシュ氷を合わせ、上からチーズフォームを重ねたデザート感覚のフルーツティー。香りの余韻が広がる三連ストローで味わってください。

価格:M 848円/L 948円/LL 1,048円(税込)

※その他、ゴーヤやコリアンダーなどを使った珍しいドリンクメニューやデニッシュ等の軽食、スイーツなどがあります。はじめての味わいをお楽しみください。

店舗情報

BEUTEA 矢場町店(ビューティー ヤバチョウテン)

住所:〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3丁目32-7

ペリカンファーストビル1階(名古屋パルコそば)

営業時間:8:00〜22:00(12/31・1/1休)

席数:32席(テイクアウト可)

運営会社:Miradear株式会社(ミラディアー)

公式サイト:https://beutea.jp

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