営農DXによる管理体制を監査
パルシステム生活協同組合連合会のプレスリリース
パルシステム生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区大久保、理事長:渋澤温之)は、12月11日(木)と12日(金)の2日間、産直提携を結ぶ産地のイシハラフーズ株式会社(本社:宮崎県都城市、小倉祥子代表取締役)で、利用者が生産者とともに栽培履歴などを監査する「公開確認会」を開催しました。利用者など現地に38人のほか、オンラインでも40人参加し、冷凍ホウレンソウの製造工程や独自開発の営農アプリによる管理体制を確認しました。

農産物の安全性を利用者自ら確認
公開確認会はパルシステムの産直産地で、農産物の栽培方法や安全性を担保する記録を利用者自らが直接確認する独自の監査制度です。生産者と消費者が顔を合わせ、帳票類の確認やほ場と製造施設の視察を通じて相互理解を深め、課題を共有することを目的としています。今回は、年間2000トン以上の冷凍野菜を供給し、独自の管理システムを構築するイシハラフーズ株式会社を対象に実施しました。
独自開発の営農アプリによる一元管理を確認
監査の主対象は、加工用ホウレンソウです。同社は、作付け計画から収穫、冷凍加工と袋詰めに至るまで一元管理する仕組みを構築しています。
今回は同社が独自に開発し運用する「営農アプリ」が注目されました。730カ所以上のほ場に設置した看板の二次元コードを読み取ると、作業記録が入力でき、畑の状況をリアルタイムで社内共有できます。監査人となった利用者は、随時、生産履歴を追跡できるトレーサビリティ体制が、安定した品質と供給力、「安心して食べられる冷凍野菜」の担保につながっていることを確認しました。
地域貢献と労働環境を評価
監査では、生産管理体制に加え、同社の社会貢献活動や労働環境が評価されました。社会貢献活動としては、毎月フードバンクへ冷凍野菜や規格外野菜を提供し、ひとり親家庭や低所得世帯を支援しています。労働環境では、外国人技能実習生を含む従業員とのコミュニケーションが良好で、風通しの良い職場環境を築いていることを確認しました。



監査終了後の総括では、パルシステム産直事業本部 佐藤哲郎第1産直部長が
「自社農場のコントロールにより、工場稼働が滞らず安定的な生産につながっています。地域の担い手確保や販売上のリスクに備えた農地集約など、今後の課題対応に期待します」とコメントしました。
イシハラフーズ株式会社 小倉祥子代表取締役は
「今後も農地集約などの課題が多くあります。築き上げたノウハウを若手スタッフに引き継ぐことが大きな使命です。スタッフ一丸となり励んでいきます」と今後の抱負を語りました。
パルシステムはこれからも、生産者と消費者の相互理解を深め、持続可能な食料生産と地域社会づくりに貢献していきます。
【関連リンク】
▼産直原料を使った商品づくり
https://www.pal-system.co.jp/sanchoku/revitalize-community/
▼公開確認会のお知らせ
https://information.pal-system.co.jp/tag/public-confirmation/
■ 会社概要
組織名:パルシステム生活協同組合連合会
代表者名:代表理事理事長 渋澤温之
本部所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿
設立年:1990年
公式サイトURL:https://www.pal-system.co.jp/
組織名:イシハラフーズ株式会社
代表者名:代表取締役社長 小倉祥子
本社所在地:宮崎県都城市下川東2丁目1号1番地
創業:1976年
事業内容:冷凍野菜の製造及び販売、露地野菜の栽培
パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:渋澤温之
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,604.2億円/組合員総数176.2万人(2025年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/


