フロンティアハウスが経営基盤強化に伴い子会社を吸収合併

不動産領域にとどまらない事業展開と地域価値創造に向けた体制強化

株式会社フロンティアハウスのプレスリリース

　総合不動産事業を展開する株式会社フロンティアハウス（本社：神奈川県横浜市、代表取締役社長CEO：佐藤勝彦、以下「当社」）は、事業ポートフォリオの最適化およびグループ経営体制の強化を目的として、当社の子会社である株式会社tao table（以下、「tao table」）を2025年12月25日付で吸収合併（以下、「本合併」）したことを、お知らせいたします。

■戦略的合併の背景と目的

　当社はこれまで、総合不動産事業を中核としつつ、不動産クラウドファンディング事業、空き家不動産対策事業、コインパーキング事業、金融商品の開発など、複合的な領域の拡張を進めてまいりました。

　一方、グループの一員であるtao tableは、地域に根ざした飲食事業を通じて、人が集い、交流が生まれる場づくりを目指し事業を展開してまいりました。

　本合併は、tao tableが持つ飲食事業の「場づくり」の知見とノウハウを、当社の不動産事業における「まちづくり」へ直接的に統合することが、地域価値の最大化と持続的な成長を実現する最も合理的かつ実効性の高い戦略であるという結論に基づいています。組織再編により経営資源を集約することで、意思決定の迅速化と事業シナジーの最大化を図り、企業価値向上を目指します。

■飲食店事業展開の意義と不動産事業とのシナジー構築計画

　飲食店事業を推進する意義は、以下の三点であり、適正な利益は確保しつつも、短期的な収益追求を超えた価値創出を目指します。

・地域貢献を通じたブランド信頼性の確立

　高品質な飲食事業を通じ、単なる経済活動に留まらない地域社会への感謝と投資の姿勢を明確に示します。これにより、地域住民からの信頼度を深め、「地域密着型企業」としての揺るぎないブランドポジションを確立します。上質な店舗空間を企業の「顔」として機能させ、長期的な顧客基盤の安定に寄与することを目指します。

・企業ブランドイメージの高度化と差別化

　ブランドイメージを「仕入・販売・賃貸・管理を行う不動産業者」から「地域全体のライフスタイルを創造する企業」へと昇華させることを企図します。洗練された飲食事業は、当社の審美眼と企画力を具現化し、競合他社にはない高付加価値な企業イメージを顧客に提供します。このイメージ戦略は、特に富裕層や法人顧客に対する提案力の強化に直結し、不動産事業の営業力を側面から支援します。

・地域活性化への実質的貢献と情報発信拠点化

　魅力的な飲食施設の創出による地域外からの誘客効果と東神奈川の賑わいの創出に貢献します。店舗を地域の事業者や生産者との連携拠点とし、イベントやプロモーションを企画することで、地域活性化の核としての役割を果たします。この活動を通じ、地域内での情報収集力と影響力の飛躍的な向上を図り、「まちづくり」に不可欠なリアルなニーズとネットワークを獲得します。

■本合併による期待効果

　本合併により、経営効率化と再成長のための戦略的な組織再編を通じ、以下の効果を目指します。

・意思決定の迅速化

　グループ内に分散していた経営資源、特に人的資本とノウハウを一元化することで、複雑なプロセスを経ることなく、市場の変化や事業機会に対して機動的に対応できる組織体制を構築します。これにより、不動産開発から飲食事業連携に至るまでの一連のプロジェクトにおいて、従来よりも格段にスピーディな意思決定と実行が可能となり、成長戦略の加速度的な推進を図ります。

・管理体制の効率化

　経理、人事、法務といったバックオフィス機能の共通化と統合的な運用により、重複していた間接部門の業務を削減し、グループ全体の業務効率を飛躍的に向上させます。これにより創出されたリソースは、中核事業である不動産開発や新規事業の企画といった、より付加価値の高い業務へ再配分され、生産性の最大化を目指します。

・財務基盤の安定化

　両社の事業基盤と収益源を統合することで、より強固な財務体質を確立し、外部環境の変化に左右されにくい安定した経営基盤を構築します。特に、飲食事業という継続的な来店需要に支えられた安定的な事業収益を不動産事業の収益構造に組み込むことで、リスク分散が図られ、中長期的な大規模投資に必要な資金調達力の強化に直結します。

・事業モデルの強化

　不動産の「ハード面」（空間の提供）と飲食の「ソフト面」（体験の創出・場づくり）を完全に一体化させることで、競合他社には真似のできない複合的な事業モデルを確立します。「まちづくり」における両事業の連携を深め、単なる開発・管理に留まらない、地域住民のライフスタイル全体に深く関与するサービスの提供を通じて、地域貢献と企業価値向上の両立をより強固なものとします。

■今後の展望

　当社は不動産を軸としながらも業種の枠にとらわれない事業展開を通じて、「不動産を起点に、人・街をつなぐ」価値創造に取り組んでまいります。

　引き続き、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

■株式会社フロンティアハウス会社概要

名称　　：株式会社フロンティアハウス

設⽴　　：1999年

代表者　：代表取締役社長CEO 佐藤勝彦

住所　　：神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1 オーシャンゲートみなとみらい 8F

事業内容：総合不動産事業

上場市場：東証TOKYO PRO Market　5528

会社HP ：https://www.frontier-house.co.jp/

■「うらら別誂（べつあつらえ）」店舗概要