メタバース上の“仮想酒蔵”を起点に、酒蔵ツーリズムと越境体験をアップデート
津南醸造株式会社のプレスリリース

津南醸造株式会社(本社:新潟県中魚沼郡津南町、代表取締役:鈴木健吾)は、メタバース上の仮想酒蔵「月面酒蔵 〜Lunar Brewery〜」を、インバウンドおよび海外向けプロモーションに対応した形で、2025年12月31日(水)に本格ローンチいたしました。
「月面に酒蔵をつくる(2040年構想)」という長期ビジョンのもと、閉鎖環境でも“発酵が食文化を生み出す”価値に着目し、宇宙時代の醸造文化のデザインと、国境を越えたコミュニケーションの場づくりを推進します。
背景:観光と輸出が同時に伸びる今、“体験”が酒蔵の競争力になる
日本のインバウンドは過去最高水準で推移し、日本の訪日外国人の数は2025年は11月時点の累計で39,065,600人と、前年実績を上回るペースで推移しています(日本政府観光局の発表)。一方で、清酒輸出は高水準を維持しており、海外市場でも“ストーリーと体験価値”がより重要になっています。
津南醸造は、雪国・津南のテロワール、魚沼産コシヒカリ活用、そして生成AIを取り入れたスマート醸造など、伝統と先端技術の融合を進めてきました。加えて、少人数でも多言語・多市場に発信できる「酒蔵プロモーションAIエージェント(β版)」の導入など、海外発信の仕組みづくりも進めています。この度は、酒蔵に関する国内外の体験価値をより高めることを目的に「月面酒蔵 – Lunar Brewery-」をローンチするに至りました。
「月面酒蔵 – Lunar Brewery-」について

「月面酒蔵 – Lunar Brewery-」のコンセプトは”2040年の酒蔵を現代に再現する”で、メタバース上に酒蔵を建築して、その空間に人が集って価値の交換が可能な状況を作ることを目的としています。
この空間は、人々がそれぞれの端末からアクセスした際に、月面における建築についての考察や月面での微生物生産の可能性に対する理解などが得られるように設計されています。
また月面酒蔵としては、バーチャル未来の蔵見学、世界から人を招いたグローバルカンファレンスの開催、その他ディストリビューションに関するミーティングなどを順次、実施していく予定です。
※「月面酒蔵 – Lunar Brewery-」のサービスは、株式会社Urthの「metatell」によって構築されたものを運用しています。
metatellのサービス詳細はこちら https://u-rth.com/metatell/
代表コメント(津南醸造 代表取締役 鈴木健吾)

「日本酒は“味”だけでなく、土地・水・米・微生物、そして人の営みが重なって生まれる文化です。月面酒蔵は、津南という雪国の酒蔵のストーリーを、国境を越えて共有できる新しい接点になると考えています。インバウンドの方には来訪前から旅を始めてもらい、海外の方には距離を超えて酒蔵とつながってもらい、発酵の可能性を国内外に共有していくことを目指しています。」
津南醸造について
津南醸造株式会社は、新潟県中魚沼郡津南町に本社を構える日本酒を生産する酒蔵で日本有数の豪雪地帯に位置し、標高2,000m級の山々から湧き出る天然水を仕込み水として活用しています。「Brew for Future〜共生する未来を醸造する〜」をブランドコンセプトに、地元産の酒米「五百万石」や「魚沼産コシヒカリ」を用いた酒造りを行っています。2025年には、醸造技術を競う「越後流酒造技術選手権大会」で、新潟県知事賞(第1位)を受賞しました。

津南醸造のWebページ: https://tsunan-sake.com/

