【コンビニおにぎり人気調査2025】「定番の強さ」+「満足感の定着」へ

— 4社の通年ランキング、1位はすべて“ツナマヨ”。値上げ局面でも上位の定番人気は継続、ボリューム/プレミアム、健康感、冷凍展開など“時代対応”も鮮明に —

一般社団法人おにぎり協会のプレスリリース

一般社団法人おにぎり協会(以下、おにぎり協会)は、主要コンビニエンスストアを対象に実施した「おにぎり調査2025」(対象期間:2025年1月〜12月)について、各社回答を取りまとめましたのでお知らせします。

本調査結果は「おにぎりサミットⓇ2026」(2026年1月27日開催)にて発表しました。

■調査ハイライト

1.4社の通年人気ランキングで、1位はすべて「ツナマヨ」。

上位は「鮭」「昆布」など“味の想像ができる定番具材”が中心となりました(※各社回答)。前年調査(2024年実績)でも各社1位はツナマヨでしたが、今回(2025年実績)は、回答4社のトップ商品の価格がいずれも上昇しています。価格はあがっても、上位の顔ぶれは変わらない結果です。

[ツナマヨの価格変化(2024 → 2025)]

セブン-イレブン:128円 → 178.20円(前年差 +50.2円)

ファミリーマート:155円 → 198円(前年差 +43円)

ローソン:157円 → 181円(前年差 +24円)

ミニストップ:118.80円 → 159.84円(前年差 +41.04円)

※前年差は前回公表資料の記載価格と今回回答価格を比較、一部金額は編集部調べ。期間や販売エリアで異なる場合があります

2.「ボリューム/プレミアム」が“選択肢”ではなく“日常の定番”に

ローソンの通年ランキングにプレミアム商品が入り高付加価値帯も堅調。一方で、ローソン、ファミリーマート・ミニストップでは“大きい系”が伸長・好調とされています。

3.新・低価格帯おにぎりの存在感が増加/伸長

コメや海苔をはじめとする原材料の高騰を受け、定番商品の値上がりが進む一方で消費者の懐事情にあわせて低価格帯おにぎりのメニューが増加しています。

4.販売・物流の新しい打ち手として「冷凍おにぎり」も前進

ローソンは食品ロス削減や物流効率化を目的に、冷凍おにぎりの展開を全国に拡大したとしています。短い賞味期限を前提とするカテゴリーにおいて、流通設計の変化が具体化しています。

<詳細分析は本リリース後半に記載しています>

コンビニおにぎりにおける2025年の読み解き

1)“定番の強さ”は、景気局面をまたいで維持される

ツナマヨ・鮭・昆布は、原材料価格や物流費の上昇といった外部環境が変化しても、なお上位を占めています。前年調査(2024年実績)でも各社1位はツナマヨでしたが、今回(2025年実績)は、回答4社のトップ商品の価格がいずれも上昇しています。価格はあがっても、上位の顔ぶれは変わらない結果です。おにぎりは味が想像しやすいものに支持が集まる傾向にあるため、多くの人が食べてきた定番メニューに人気が集まります。おにぎり協会では、これらが「失敗しにくい味」ではなく、生活者が忙しい日常の中で“短時間で満足が得られる選択”として機能している点に注目しています。

※イラストなどはイメージです

2)ボリューム/プレミアムは「ご褒美」から「日常の選択肢」へ

ローソンの通年ランキングにプレミアム商品が入り高付加価値帯も堅調。一方で、ローソン、ファミリーマート・ミニストップでは“大きい系”が伸長・好調とされています。おにぎり1個に求められる役割が「軽食」から「一食の成立」へ広がり、商品設計の前提が変わってきた可能性があります。これは物価上昇を受けて、これまでおにぎりを2個買っていた層が1つで満足できる大きいおにぎりをコスパを意識して購入していることも想定されます。

また、セブン-イレブンによると大阪・関西万博の会場内店舗(西ゲート店)のおにぎりは、全国のセブン‐イレブンの中でも販売数がトップとなり、訪日外国人を含む多様な来店客に“手に取りやすい選択肢”として受け入れられた可能性があります。

3)新・低価格帯おにぎりの急成長

コメや海苔をはじめとする原材料の高騰を受け、定番商品の値上がりが進む一方で消費者の懐事情にあわせて低価格帯おにぎりのメニューが増加しています。

ローソンでは、海苔を使わない低価格ラインの拡充に加え、だしを用いて海苔がなくても先味や満足感を高めようと工夫しただしおにぎりシリーズを提供。一方、ミニストップでは具材を混ぜ込んだ低価格帯の108円おにぎり(税抜き)シリーズが人気であることに加え、噛み応えのある大麦を混ぜ込み満足感を高める商品投入を継続しています。ファミリーマートやセブン-イレブンも海苔を使わず、ご飯に具材を混ぜ込むタイプの商品ラインアップを強化しており、これらが低価格帯として支持を集めています。

低価格帯の定番といえばツナマヨでしたがツナマヨが中価格帯になった今、新しい低価格帯のおにぎりとして海苔を使わない混ぜ込みおにぎりが台頭。セブン-イレブンではランキング3位に海苔なしの「わかめ御飯おむすび(三陸産わかめ使用)」(149.04円)が入るなどしています。

4)冷凍おにぎりは、食品ロス・物流課題に対する“仕組みの答え”

ローソンは食品ロス削減と物流効率化によるCO2削減を目指し、冷凍おにぎりの販売を全国47都道府県に拡大。これは結果的にコスト削減にもつながるため、低価格帯おにぎりの文脈として入れられるものでもあります。ローソンに続いて、調査対象期間外ですがファミリーマートも直近2026年1月から冷凍おむすびの販売を開始しています。

おにぎり協会としては、今後「常温・チルド」の強みを維持しながら、用途別にチャネルが分化していく可能性も含め、継続的に注視します。

参考:前年調査(2024年実績/2025年2月発表)との連続性

前年公表の「コンビニおにぎり人気調査2024」では、原材料高騰下で「コスパ」と「ボリューム」が同時に求められ、結果として“両極化”が進む状況を整理しました。

今回の2025年実績では、その“両極化”が一過性ではなく、通年ラインアップ(定番)や販売戦略の中に組み込まれ始めたことが、各社回答からより具体的に見えてきています。

(参考:前年公表「コンビニおにぎり人気調査2024」PR TIMES)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000023438.html

調査概要

•調査名:おにぎり調査2025

•対象期間:2025年1月〜12月

•調査方法:おにぎり協会による質問票調査(各社の回答可能範囲に基づく)

•対象:主要コンビニエンスストア各社

■一般社団法人おにぎり協会について

おにぎり協会は、おにぎりを日本が誇る「ファストフード」「スローフード」「ソウルフード」と位置づけ、文化的背景を含めて国内外に普及していくことを目的に活動しています。おにぎりを単なる食品ではなく、地域の一次生産や暮らしの知恵とも結びつく食文化として捉え、情報発信・調査・イベント等を通じて価値の継承を目指しています。

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