キリンとイムノセンスが尿中IgAを指標とした人の「免疫」の状態を可視化する「セルフ検査サービス」の共同開発をスタート

キリンホールディングス株式会社のプレスリリース

  キリンホールディングス株式会社(社長 COO 南方健志、以下キリン)のヘルスサイエンス研究所(所長 村島弘一郎)と株式会社イムノセンス(代表取締役 杉原宏和、以下イムノセンス社)は、人の「免疫」の状態を可視化する独自の「セルフ検査サービス※1」を共同開発します。

 当社は、2023年2月に独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン株式会社(社長 百合本安彦)と共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(キリン ヘルス イノベーション ファンド)」を通じて、イムノセンス社に出資し※2、イムノセンス社が独自技術を用いて開発したPOCT検査※3デバイスについて、未病領域でお客様の健康維持を実現する健康管理デバイスとしての応用可能性を探索してきました。今回、新たに研究委託契約を締結し、イムノセンス社の持つ独自技術と当社が世界で初めて発見したpDC活性と関連する尿中因子に関する研究※4を組み合わせることで簡便かつ精度の高い「免疫」の状態を可視化するサービスの開発を目指します。

 なお、2025年5月に発表した株式会社ヘルスケアシステムズと共同開発を進めている検査サービス※5は定期的に自身の「免疫」の状態を確認する「郵送検査」を想定しています。イムノセンス社とは、気になるタイミングに自宅等で手軽に免疫状態を確認するPOCTサービスとして共同開発を進めます。2つのサービス開発を並行して進めることで、個人の状況にあった「免疫の見える化」を実現し、人々の「免疫ケア※6」の習慣化に貢献します。

 

※1 本サービスは生活習慣を見直すためのヘルスケアチェックです。疾病の診断・治療・予防するものではありません

※2 2023年2月2日 当社ニュースリリース CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」が小型・低価格・高感度なPOCT検査デバイス開発に取り組む株式会社イムノセンスに出資を決定 | 2023年 | KIRIN – キリンホールディングス株式会社

※3 Point of care testingの略で、診療所、在宅、遠隔地、災害現場など様々な医療現場で行われるリアルタイム検査の総称

※4 2025年10月3日 当社ニュースリリース 免疫細胞pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)の活性を可視化する尿中因子を世界で初めて発見 | 2025年 | KIRIN – キリンホールディングス株式会社

※5 2025年5月22日 当社ニュースリリース 「免疫」の状態を可視化する独自の検査サービス開発をスタート! | 2025年 | KIRIN – キリンホールディングス株式会社

※6 規則正しい生活・バランスの良い食事・十分な睡眠・適度な運動など免疫を意識した健康的な生活習慣を行うこと

 

■開発の背景と目的                                         

近年、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症に限らず、さまざまな感染症が年間を通じて流行しており、健康管理の重要性が高まっています。こうした中、感染症対策に加え、健康の土台づくりに重要な「免疫ケア」にも注目が集まっています。

キリンは長年培ってきた発酵技術を基礎に免疫研究を進めるとともに、お客様の「免疫ケア」行動の習慣化につながる取組みを行ってきました。その中で、個人の「免疫」状態を分かりやすく可視化することが人々の「免疫ケア」の意識を高め、行動につながることを確認しています。

さらに、免疫の状態を反映する指標の一つであるpDC活性の高低を、尿中IgA濃度で判別できることを見出し、この研究成果をもとに2025年から「免疫」状態を可視化する独自の郵送検査サービスの開発を進めています。

今回はその第二弾として、リアルタイムで「免疫」状態を可視化できるPOCTサービスの開発を新たに開始します。

 

■サービスについて

本サービスは、キリンの40年以上にわたる免疫研究を背景に、個人の「免疫」状態を尿中IgA濃度から判別することを可能にするものです。

測定には、イムノセンス社の独自技術「GLEIA(Gold-Linked Electrochemical Immunoassay(金結合電気化学イムノアッセイ))」を活用します。GLEIAは、イムノセンス社創業者でもある国立大学法人大阪大学産業科学研究所特任教授 民谷栄一氏によって開発されたイムノアッセイで、抗体標識に金ナノ粒子を用い、その量を電気化学的に定量することで、簡便なシステム構成で高い検出感度を実現することができます。

本サービスは、尿中IgAから「免疫」状態を可視化するキリンの研究成果と、イムノセンス社の独自技術であるGLEIAを組み合わせることで、迅速かつ簡便に「免疫」状態を測定する独自サービスの開発を目指します。

健康の土台である「免疫」を簡便に可視化することは、自分自身の健康状態を把握し、毎日をより豊かに過ごすことに繋がるソリューションの一つとなるものであり、健康長寿社会の実現を目指すうえで意義あるものと考えます。

 

■今後の展望

2026年中に開発および実装に向けた検証を進め、2027年以降に段階的にサービス提供を開始する見込みです。

 

 キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

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