<イベントレポート>日藝×生活クラブ 産学連携プロジェクト 2025年成果発表会開催 「やさしい牛肉の旅~私たちは物語を食べている~」

生活クラブの生産者を訪ね牛肉の源流を学生が取材、作成した動画やポスター初披露

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会のプレスリリース

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、会長 村上彰一、以下生活クラブ)は、日本大学芸術学部(以下、日藝)との産学連携プロジェクトを2023年度から行ない、2025年度で3回目となりました。今回のプロジェクトでは、生活クラブの提携生産者である北海道チクレン農業協同組合連合会の生産・製造現場を日藝の学生14名が訪問。牛の肥育から出荷、精肉加工に至るまでを見届けた4日間の体験と、冷凍惣菜に加工する工場取材を通し、取材で学んだ内容をもとに作品づくりに挑戦しました。そしてこの度、学生による成果発表会を2026年2月3日(火)に新宿区の生活クラブ連合会にて開催しました。なお、本産学連携の1回目は「水を守るせっけん運動」、2回目は「国内自給率アップ」をテーマに実施しました。

日藝の学生、教員、生産者、生活クラブの組合員・職員の集合写真

発表当日は、生活クラブ組合員や取材先となった生産者などオンラインを含めて112名が参加。学生たちは生活クラブと生産者各所への取材を通して学んだことや気づきを発表し、「牛肉」が単なる食材としてではなく、その背景にある労働と命のつながりを消費者に伝えるというブランディング提案へと発展しました。今回の取材をもとに、学生たちがポスター・冊子・動画を制作しました。学生ならではの視点でつくられた作品は、今後生活クラブの広報やPR素材として、さまざまなシーンで活用し、生活クラブのお店・デポーなどでの掲出も想定しています。そして映像作品についても、より多くの方にメッセージを届けるため、生活クラブ公式YouTubeチャンネルで公開、さらに冊子は公式WEBサイトでデジタルブックとして掲載します。また、生活クラブ公式noteでも2月中旬から公開予定です。

・生活クラブ公式note URL: https://note.com/seikatsuclub

発表内容などの詳細を以下レポートします。

【生活クラブ×日藝】産学連携プロジェクト作品「やさしい牛肉の旅」  

<動画>

https://youtu.be/q6gNWStVFvs


<デジタルブック>

https://seikatsuclub.coop/90ex/ebook/nichigei2025book/index.html

冊子・デジタルブック 
ポスター
ポスター
ポスター

北海道畜産体験記 取材先※プロジェクトでの広報物から抜粋

1日目:武内牧場

2日目:農業組合法人美生ファーム

3日目:株式会社なかしゅんべつ未来牧場

4日目:株式会社北海道チクレンミート北見工場・北見食肉センター

■学生によるプレゼンテーション(発表内容より抜粋) 

北海道の牧場や加工場での取材を通じて得た「命」に関する学びは、単に「かわいそう」や「残酷」といった感情的な感想にとどまらず、生産者が牛に向き合う「覚悟」や、私たちが食べているものが「物語」であるという深い認識へと変化していきました。

 「感情を抱えたまま判断する」という生産者の覚悟

美生ファームでの取材において、私たちは「牛に情が移らないのか」という疑問を持ちました。これに対し生産者からは、牛は最終的に肉となる「経済動物」であるとしつつも、感情を無にするのではなく、「感情をしっかり抱えたまま(冷静に)判断し続けること」こそが命を扱う仕事であると教えられました。 出荷の際、生産者が淡々としているのは冷たいからではなく、最後まで責任を持つという「覚悟」の表れであると私たちは理解しました。

「命を無駄にしない」ことの真の意味

酪農の現場である、なかしゅんべつ未来牧場では、乳を出さないオスの仔牛も生まれます。市場価値が低いとされるオス牛であっても、生産者は「同じに見えるかもしれないが全然違う」と個体ごとの良いところを探し、愛情をかけて育てていました。 私たちはこれを目の当たりにし、経済的な役割の違いはあっても「命を無駄にしない」とは、それぞれの命に価値を見出し、最後まで責任を持って育てることだと学びました。

「食べる責任」の再認識

北海道チクレンミートでの取材は、私たちにとって最も衝撃的な体験でした。生きた牛がわずか30分程度で「枝肉(肉の塊)」へと変わる工程を目撃したからです。とはいえ、熟練した職人による「淡々とした、しかし確かな営み」として行なわれていることに感銘を受けました。 作業は無駄なく、牛へのストレスを最小限に抑えるよう配慮されており、その速さと正確さは単なる効率性ではなく、命への敬意の表れであると理解しました。命を奪うことの重さを認識しつつも、それを「かわいそう」という感情論だけで終わらせるのではなく、「おいしく食べること」こそが命を奪う人間が背負うべき責任であり、生産者や職人たちの覚悟に応える唯一の方法だと学びました。毎回重く受け止める必要はなくとも、ふとした瞬間に「ここに来るまでの物語」に思いを馳せることが、命と生産者への誠実な向きあい方であると結論づけています。この食べることの意味を根本から問い直す重要な転機となりました。

調 査

学生たちは日藝の学生108人に「牛肉」に対する実態やイメージなどのアンケート調査や、試食会も行ないました。さらに日本大学生物資源科学部の鳥野準教授(食品科学)にも取材し、おいしいだけではない、牛肉に含まれる成分の効果や魅力も調査しました。

総 括

生産者たちは「自分の仕事が誰かの幸せにつながっていればそれでいい」と語り、消費者の笑顔を想像しながら日々働いています。学生たちは、普段の食事で「いただきます」と言う時、その背景にある物語に思いを馳せることの重要性を学び、「やさしい牛肉」とは、愛情と覚悟をもって育てられた命が、消費者の幸せへとつながるプロセス全体を指すと定義しました。

■生活クラブの牛肉とは                                      

北海道の生産者と40年以上の提携で組合員の元に届くまで一貫管理

生活クラブの牛肉は、「健康に育てられた国産牛の赤身肉が食べたい」という組合員の想いから生まれました。牛の健康を第一に、牛肉の国内自給をめざしていた北海道チクレン農業協同組合連合会(以下、北海道チクレン)と提携が始まり、40年以上が経ちます。

自然の摂理の中で生まれる牛を無駄なく利用するため、主に乳牛から生まれたオスを肉牛として利用しています。脂肪の少ない赤身肉が中心で、北海道チクレンでは、子牛を育てるところから精肉として加工する工程までをグループ内及び地域内で一貫管理しています。

えさの国産化をすすめ、地域内での循環サイクルを確立

草食動物である牛本来の食性にあわせて、消化器官が丈夫になるよう、子牛の時から段階的に牧草や干し草などの粗飼料をあたえています。出荷前はやわらかい肉質になるよう、飼料用米などの穀物を配合した飼料をあたえます。

これらの粗飼料と飼料用米は100%北海道産です。なかでも粗飼料は、牛のたい肥で育てたものを牛にあたえる、サステイナブルな地域循環サイクルを確立するなど、国産飼料の割合を高めています。

生活クラブの牛肉は、北海道産の飼料をあたえて育った、脂肪の少ない牛の赤身肉。肉の旨みがしっかりと味わえます。

<参考>

・生活クラブの牛肉ってどんな特徴があるの?/生活クラブ生協連合会 ニュース・読み物

https://seikatsuclub.coop/news/detail.html?NTC=1000003304

・牛の飼料から、組合員の元に届くまで一貫管理!生活クラブの牛肉/生活クラブ生協連合会 ニュース・読み物

https://seikatsuclub.coop/news/detail.html?NTC=1000006406

生活クラブについて 

設立:1965年 組合員数:約42万人 

総事業高:約1千億円(2025年3月末現在)

生活クラブは21都道府県にある33の地域生協で組織される生活協同組合です。 国産中心・添加物削減・減農薬など、独自の基準をクリアした安心な食材をお届けしています。

生産から廃棄に至るまで健康や環境に配慮した品物の共同購入活動を通じ、サステイナブルな社会の実現をめざしています。

また、生産者や組合員、産地など関わるすべての人と協力し、

地域や世代をこえた循環と共生の輪を広げる「つながるローカルSDGs」をすすめています。

‣ホームページ: https://seikatsuclub.coop/

‣Instagram: https://www.instagram.com/seikatsuclub/

 ‣加入・資料請求はこちらから: https://seikatsuclub.coop/service/first.html

■    生活クラブの受賞歴 

<世界的評価> 

1989年  “もう一つのノーベル賞”とも呼ばれる「ライト・ライブリフッド」(RLA)名誉賞 

1995年 国連設立50周年記念「国連の友」による「われら人間:50のコミュニティ賞」 

<国内> 

1999年 開発した超軽量牛乳びんがグッドデザイン賞 

2006年 グリーンピース・ジャパン トゥルーフード特別賞 

2007年 リユースびんの活動(びん再使用ネットワーク)が容器包装3R推進環境大臣賞 

2009年 フード・アクション・ニッポンアワード2009優秀賞 (以降2010年、2013年、2014年も入賞)

2013年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏/近畿 1位 (以降首都圏、近畿、東海の各地域で1位受賞)

2015年 <本選びの会>が第8回日本女子大学家政学部賞 

2018年 生協法制定70周年 厚生労働大臣表彰 

2018年 第6回環境省グッドライフアワード NPO・任意団体部門 優秀賞 

2022年 第10回環境省グッドライフアワード 環境大臣賞 優秀賞 

2023年 第1回ソトコト・ウェルビーイングアワード2023/シンプルスタイル大賞2023 サービス・空間部門 特別賞 

2024年 絵本ナビ 子育てベストアイテム大賞2024 時短部門 大賞/シンプルスタイル大賞2024 SDGs部門 特別賞/ぎゅってベストサポーター大賞2024 子どもニコニコ部門  銀賞(こむすびちゃん) 

2025年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配 首都圏 1位/絵本ナビ子育てベストアイテム 大賞2025 大賞/Newsweek SDGs アワード 2024 経済部門賞/とうほくSDGsアワード2025優秀賞/シンプルスタイル大賞2025 SDGs部門銀賞

2026年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 ミールキット 首都圏 1位&食材宅配 首都圏 1位

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