入学式の赤飯は消えるのか——最盛期100升から40升へ 入学者3割減の豊橋で老舗が早朝3時に守る“門出の味”

少子化で需要減少、それでも続ける理由 ピーク日は40升(約60kg)を蒸し上げ文化を継承

株式会社お亀堂のプレスリリース

入学式の日、赤飯を食卓に用意する家庭はどれほどあるでしょうか。

20年以上前、入学シーズンには100升(約150kg)を製造していた赤飯。
現在は
40升(約60kg)まで減少しました。

背景には、少子化があります。

豊橋市の小学校入学者数は、2000年代初頭と比べて約3割減少
全国でも出生数は過去最低水準が続いています。

行事の簡略化、共働き世帯の増加、家庭での調理時間の減少。
入学祝いに赤飯を用意する文化も、確実に縮小しています。

それでも――

入学式前日、午前3時。
まだ暗い厨房に蒸気が立ちのぼります。

創業70年以上、三河地域で和菓子づくりを続ける
株式会社お亀堂(本社:愛知県豊橋市/代表取締役:森貴比古)は、
入学シーズンに合わせ伝統製法の「お赤飯」を販売しています。

ピーク日は40升(約60kg)を蒸し上げます。

赤飯は、ただの料理ではありません。
家族の節目を祝う、日本の文化そのものです。

 ■ 最盛期100升から現在40升へ

かつて入学式前後は、工場いっぱいに赤飯を蒸す光景が広がりました。

100升以上の注文。

しかし現在は40升前後。

市内入学者数の減少とともに、
赤飯の需要も減少しています。

背景には、

・少子化
・共働き世帯の増加
・行事の簡略化
・個食化

があります。

それでも注文はゼロにはなっていません。

「忙しくても赤飯だけは用意したい」
「祖父母と一緒に祝うために」

そう考える家庭が、今も確かに存在しています。

■ なぜ入学式に赤飯なのか

赤飯は古来より「赤」が邪気を祓う色とされ、祝い事に欠かせない存在。

入学は人生の大きな節目。
家族にとっても、新しい環境へ送り出す特別な日です。

赤飯の上に添える「南天の葉」は
「難(なん)が転(てん)じる」に通じる縁起木。

子どもの未来に幸運を願う意味が込められています。

入学式は、子どもだけでなく、
家族全体の“門出”でもあります。

■ 午前3時、40升を蒸し上げる現場

入学式前日は通常日の約20倍の製造量。

午前3時。
静かな厨房に蒸気が満ちます。

・九州産もち米100%
・北海道産小豆の煮汁のみで自然な赤色
・小豆は一般的な赤飯の約1.5倍使用
・木製セイロによる蒸し上げ
・保存料・着色料不使用

強い蒸気で一気に蒸すことで、粒立ちよくふっくら仕上げます。

セイロから立ちのぼる湯気。
南天の葉を一枚ずつ添える手元。

需要が減っても、
工程は変えません。

 ■ 代表コメント

代表取締役・森貴比古氏は語ります。

「正直に言えば、数字だけを見れば減っています。
昔は100升以上つくっていました。今は40升です。

でも、赤飯がなくなったら、
入学式は“ただの日”になってしまう気がするんです。

赤飯があるだけで、家族がちゃんと向き合う時間になる。

文化は、誰かがやめたら終わります。
和菓子屋として、その最後の砦でありたいと思っています。」

■ 入学者が減っても、門出はなくならない

入学者数は減っています。
しかし、子どもが新しい一歩を踏み出す瞬間はなくなりません。

赤飯が食卓にあるかどうかで、
その一日の記憶は変わるかもしれません。

文化は、続ける人がいなければ消えていきます。

地域の老舗は、
早朝3時の蒸気とともに問い続けています。

 【商品概要】

商品名:お赤飯
価格:3合 2,600円/5合 4,000円
販売場所:東三河のお亀堂直営各店
所在地:愛知県豊橋市南小池町164
営業時間:9:00~18:00
TEL:0532-45-7840

 【お亀堂について】

株式会社お亀堂は、愛知県三河地域で70年以上続く老舗和菓子店。
「挑戦」と「革新」を掲げ、行事菓子を通じて地域文化を未来へつなぐ活動を行っています。

 【会社概要】

株式会社お亀堂

所在地:愛知県豊橋市南小池町164

代表取締役:森貴比古

HP:https://okamedo.jp/

オンラインショップ:https://okamedo.jp/online-shop/

SNSアカウント Twitter:https://twitter.com/okamedo_jp

Instagram:https://www.instagram.com/okamedo_jp/

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