世界初、抹茶の国際団体「International Matcha Association」設立

国際的な抹茶の産業/文化の持続可能な発展を目指した共通基盤の構築へ──世界の各産業のトップリーダーが理事に就任しました。

一般社団法人International Matcha Associationのプレスリリース

非営利型一般社団法人International Matcha Association(本社:東京都千代田区 / 代表理事:岩本 涼 / 以下 IMA)は、急速に拡大する世界の抹茶市場において、「需給ギャップの拡大」「定義や基準の不在」「偽装・誤表示の増加」といった構造的課題に対応するために設立された国際団体です。抹茶は今、飲料や食品の枠を超え、カフェ、ウェルネス、ホスピタリティなど多様な産業へと広がる一方、生産地の制約や知識の非対称性により、市場の透明性や信頼性が十分に確保されていません。IMAは、研究や教育、国際会議やアワードを通じてグローバルレベルの共通理解を育み、抹茶産業における基準等の整備を推進。国際的な抹茶産業の責任ある成長と長期的な価値創出を支える国際的な抹茶産業の基盤を構築します。

活動内容

IMAは、抹茶産業の持続可能な国際的発展に向けて、国際的な議論と合意形成のための仕組みづくりを行います。調査・研究を通じた知の蓄積、国際会議による共通理解の形成、アワードによる優れた取り組みの評価と可視化と共有、教育を通じた知識と実践の国際的な普及と人材育成を推進します。今後の活動については順次公開してまいります。

理事のご紹介

  1. Yannis Apostolopoulos, 理事:専門 コーヒー産業・飲食業

  2. Katharine P. Burnett, 理事:専門 茶文化の学術研究

  3. Sara Roversi, Director, 理事:専門 食のサステナビリティ

  4. Toshimi Nishi, 理事:専門 茶産業・抹茶生産

  5. Ryo Iwamoto, 代表理事:専門 茶の湯文化

■Yannis Apostolopoulos Specialty Coffee Association(SCA) CEO

ヤニス・アポストロプロス氏は、スペシャルティコーヒーにおける世界有数の組織であるSpecialty Coffee Association(SCA)のCEOを務めています。

世界の飲料業界において25年以上のキャリアを持ち、国際基準の策定、専門教育の推進、そしてセクターを越えた連携の強化において中心的な役割を担ってきました。同氏が持つこれらの深い知見は、IMAが構築を目指す信頼性の高いグローバル基盤の大きな推進力となります。

〈コメント〉

スペシャルティコーヒーの世界では、私たちは長い時間をかけて、「何が本当に“特別”なのか」を問い続けてきました。
それは単なる味や品質の評価にとどまらず、知識や背景、関係性、そして広がり続けるグローバルな市場の中で、その価値の確かさを守るための仕組みを考える問いでもありました。

その歩みの中で、共通の言語を持ち、信頼できる枠組みを築き、専門的な教育を重ねていくことが、産業に持続的な価値をもたらすのだと、これまでに実感してきました。

いま、抹茶もまた、大きな転換点にあります。世界へと広がる中で、単に拡大するだけでは十分ではないことが、明らかになりつつあります。

これからの抹茶業界には、より確かな基盤が求められています。その定義を整え、学びを深め、流通の透明性を高め、生産者・担い手・市場のあいだに、より意味のある対話を育んでいくことが大切です。

IMAの設立は、まさにそのための機会です。抹茶を単なるグローバルに向けた商品としてではなく、その文化的な奥行きや産業界の現実、そして、長い時間の中で培われてきた確かな価値とともに理解をし、それらを支えていくための土台となる機関です。

■Katharine P. Burnett カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)グローバル・ティー・インスティテュート(GTI) 創設ディレクター

キャサリン・P・バーネット氏は、カリフォルニア大学デービス校にて「お茶の文化と科学」を専門とする世界的な研究機関を立ち上げました。同校では中国美術史の教授として、教壇にも立っています。
学問の枠を超えて茶文化を紐解く第一人者であり、世界最高峰の茶学研究・教育プラットフォームを牽引してきた功労者でもあります。IMAにおいては、学術的な知性、歴史的な大局観異文化理解を融合させ、茶の英知をグローバルに展開し次世代へ継承する、多角的な視点を提供しています。

〈コメント〉

お茶は、単なる飲み物ではありません。
それは文化として受け継がれてきた営みであり、歴史を映す存在であり、人と人、土地や素材、そして時間との関係を見つめるための手がかりでもあります。
とりわけ抹茶は、豊かな伝統や知、そして多層的な意味が宿っています。その存在が世界へと広がるいま、この豊かさが単純化されたり、歴史的背景から切り離されたりすることなく、受け継がれていくことが、これまで以上に重要になっています。
私が「Global Tea Institute at UC Davis」の設立に取り組む中で実感してきたのは、研究と教育が、世界中の学生や研究者、実務家にとって、学際的かつ多様な文化的視点からお茶を学ぶ機会をひらく、ということです。それは知の継承にとどまらず、これからのお茶に求められる、理解に基づいた敬意ある関わりを育んでいくうえでも欠かせないものです。

IMAは、そうした取り組みをさらに前へと進めていくための重要な枠組みとなります。
学術的な研究と文化的な知見、そして国際的な対話を結びつけることで、より思慮深く、確かな基盤に支えられた抹茶の未来をひらいていく。伝統への敬意を保ちながら、グローバルな学びと交流、そして長期的な責任ある継承へとつなげていきます。

■Sara Roversi Future Food Institute 創設者・会長

サラ・ロベルシ氏は、食の持続可能性や教育、そして社会変革を牽引するグローバル・エコシステム「Future Food Institute」の創設者です。
起業家、著者、そして世界の食の未来を提唱する思想的リーダーとして、リジェネラティブなフードシステムや「食」が持つ文化的意義を提唱。より良い未来を拓くための教育のあり方についても、国際的な議論の先頭に立ってきました。IMAにおいては、その大局的なシステム思考を基盤に、グローバルな視点から、持続可能な発展、組織の枠を超えた連携、そして未来へ続く価値創造を力強く推進しています。

〈コメント〉

食の未来は、資源そのものだけでなく、それに価値を与えてきた知識や実践、意味といった文化的な体系を、いかに守り継いでいけるかにかかっています。

抹茶は、その象徴ともいえる存在です。いま世界的な関心を集めているのは、単なる素材としてではなく、世代を超えて受け継がれてきた産業の知恵や営み、そして自然との関係の中で育まれてきた文化そのものです。国際的な需要が高まるなかで問われているのは、どのように拡大するかだけではありません。その過程で、いかに価値の確かさを守り続けるかということです。

そのためには、より強固な持続可能性の枠組みと、より責任ある生産と消費のあり方、そして抹茶を単なる流行としてではなく、長く守り育てていくべき文化的な基盤として捉えるための、国際的な働きかけが求められます。

IMAは、そうした基盤を形づくるうえで重要な役割を果たします。研究や教育、生産者、そして国際的な対話をつなぐことで、抹茶を経済的な価値だけにとどめず、文化的・社会的・環境的な広がりの中で支え続けていく未来をひらいていきます。

■西 利実 西製茶工場 代表取締役

西利実氏は、日本を代表する高品質な有機抹茶生産者である西製茶工場で代表取締役を務めています。
大規模で先進的な茶業経営の先駆者として、有機栽培と卓越した品質が高い次元で両立し得ることを実証してきました。現代のグローバル市場におけるプレミアム抹茶のブームを支える中心人物の一人として広く知られており、IMAにおいては、飽くなき革新性とスケール感、そして「現場第一」で卓越した品質を追求する生産者視点から、業界の新たな指針を提示します。

〈コメント〉

抹茶は、人気だけで支え続けられるものではありません。
需要が高まる一方で、生産や品質、そして産地が直面している現実への理解が伴わなければ、その価値を支えてきた土台そのものが揺らいでしまいます。

本当の価値は、流行やブランドだけでは生まれません。それは畑から始まり、日々の丁寧な栽培や長期的な投資、そして品質を追い続ける営みの中で育まれていくものです。

生産者にとって、これは決して抽象的で遠い話ではありません。
日々の栽培方法や人手の確保、気候変動への対応、適切な規模の見極め、そして次の世代へどう技術を引き継いでいくか——そうした日々の現場で直面している現実の問題そのものです。

これからの抹茶の未来は、生産者が単に量を供給する存在としてではなく、基準を守り、栽培の方法を進化させ、農業の現場から価値を生み出していく担い手として、正しく認識される環境を築けるかどうかにかかっています。

IMAは、まさにそうした現実を出発的としています。定義を共有し、国境を越えた対話を育みながら、生産者と研究者、教育者、そして産業の担い手をつないでいく。
そうした取り組みによって、抹茶が本来持つ価値と品質を損なうことなく、世界の中で持続的に広がっていく未来をつくっていきます。

◼️岩本涼 TeaRoom 代表取締役CEO

岩本涼氏は、 International Matcha Association(IMA)代表理事として、 対話や研究、教育、そして国際的な連携を軸に、抹茶の未来を支える共通の土台づくりを牽引しています。
TeaRoomの創業者兼CEOとしては、茶の生産、文化活動、ビジネスを横断的に行うことで、業界が抱える構造的な課題に向き合い、次世代へ続く持続可能な価値のあり方を模索し続けてきました。
裏千家より拝受した『岩本宗涼』の名を背負い、文化的な実践とグローバルな産業をつなぐべく、事業を展開しています。

〈コメント〉

抹茶は、ただ消費されるために存在してきたものではありません。人と人、人と自然、そして時間との関係を静かに結び直してきた文化でした。

いま、抹茶は世界へと広がり、多くの人に求められています。その広がりが本当の意味で豊かなものとなるかどうかは、私たちがどのような姿勢で未来に向き合うかにかかっています。

誰かが答えを与えるのではなく、定義を整え、知識を共有し、対話を重ねていく。その積み重ねによってこそ、抹茶は一過性の流行ではなく、次の世代へと責任をもって引き継がれる文化になると、私たちは考えています。

International Matcha Association(IMA)は、そのための共通の土台を築くために生まれました。

発展のために、仕組みを。持続のために、信頼を。

この取り組みが、次の世代に手渡せる抹茶の未来につながることを、心から願っています。

■ 一般社団法人International Matcha Association

社名:(非営利型)一般社団法人International Matcha Association

代表理事:岩本涼

理事:Yannis Apostolopoulos・Katharine P. Burnett・Sara Roversi・Toshimi Nishi

所在地:〒102-0081 東京都千代田区四番町4-19 CIRCLES市ヶ谷6階

設立日:2026年4月22日

事業:

1.抹茶に関する国際定義、品質基準及びグレーディングに関する調査、研究及び策定

2.国際的な抹茶の生産、流通及び消費に関する情報収集、分析及び評価

3.教育、研修、資格認定その他の人材育成事業の企画及び運営

4.国際カンファレンス、展示会、アワードその他の関連イベントの企画及び運営

5.抹茶及び関連産業に関する国際的な情報発信、対話の促進及び連携の推進

6.前各号に附帯又は関連する一切の事業

コーポレートサイト:https://matcha-association.org/


【本件に関するお問い合わせ先】

一般社団法人International Matcha Association

Tel:+81 50-1432-8320 E-mail:info@matcha-association.org

コーポレートサイト:https://matcha-association.org/

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