開業数10倍・シェア21%に拡大、データが示す麻辣湯の現在地
株式会社Reviewのプレスリリース
株式会社Review(リビュー/大阪市中央区/代表取締役:藤本茂夫)は、全国の飲食店開業データをもとに、近年注目を集める「麻辣湯(マーラータン)」の最新動向について分析を行い、その結果をまとめた調査リリースを発表いたしました。
その結果、麻辣湯専門店の開業数は数年で大きく拡大し、中華ジャンルの中でも存在感を高めていることが明らかになりました。
ラーメンでも、火鍋でもない。
それでも今、外食市場で確実に存在感を高めている一杯、それは「麻辣湯(マーラータン)」です。
2025年にますます注目を集めた「第2次麻辣湯ブーム」。
しかし、そのブームは一過性のものだったのか、それとも“本物”だったのか。

<調査概要>
・対象期間:2022年〜2026年(※2026年は一部期間)
・対象データ:全国数百か所の行政からの開業情報をもとにReview独自のクレンジングを行ったデータより算出
・対象業態:中華料理全体/麻辣湯(マーラータン)専門店
開業数は約10倍に拡大!ブーム後も勢いは続く
この数年、麻辣湯は都市部を中心に出店が増え、街中で見かける機会も大きく増えてきました。
では実際に、開業数はどのように推移してきたのでしょうか。

麻辣湯専門店の開業数は、2022年の21件から2025年には225件へと増加し、わずか数年で約10倍に拡大。特に注目したいのは、その伸び方の”形”です。2023年に26件、2024年に47件、そして2025年に225件と、年を重ねるごとに着実に積み上がっています。
一気に跳ね上がってそのまま失速する、いわゆる”ブーム型”の動きとは異なっているようにも見受けられます。需要の広がりに引っ張られるように、じわじわと、しかし確実に段階的に積み上がってきた軌跡がそこにあります。
2026年に入ってからも開業数は伸びており、引き続き開業の勢いが続いていることがわかります。
中華ジャンルの中で存在感を高める麻辣湯
中華ジャンル全体の動きとあわせて見ることで、麻辣湯の位置づけがより明確になります。
中華料理ジャンルの開業数を見てみると、新規開業数としては減少傾向にあることがわかります。
2022年の1,361件から2025年には1,059件へと減少し、約22%の縮小となりました。

人件費や食材コストの上昇、人手不足といった厳しい環境の中で、新規開業のハードルは年々上がっています。そうした状況下で、麻辣湯だけが逆方向に動いているのは、単なるブームの勢いだけなのでしょうか。
麻辣湯は比較的小さなスペースでも開業でき、オペレーションもシンプルです。スープのベースを仕込み、具材を並べ、お客様が選んだものを煮る。この流れは少人数でも回しやすく、出店のしやすさという点で他の業態にはない強みがあります。
その中で、麻辣湯は新たな選択肢として存在感を高めており、中華ジャンルの中でも多様化が進んでいる様子がうかがえます。
同じ中華というカテゴリの中でも、時代に合わせて支持を集める業態が広がっていると考えられます。
シェアは1.5%から21.2%へ “例外”から“主流”へ
そして、麻辣湯が中華ジャンルに占める割合は、2022年には1.5%ほどでしたが、2025年には21.2%まで拡大しました。

これまで一部のニッチな存在だった麻辣湯が、現在ではジャンルの中でも無視できない存在へと変化していることが分かります。
開業数ベースで見ると、麻辣湯は中華ジャンルの中で存在感を高めているカテゴリーの一つとなっているのではないでしょうか。
なぜ麻辣湯は拡大したのか
背景には、外食に対する価値観の変化があります。
近年は「量」よりも「満足感を得る」ことが重視され、「決められたメニュー」よりも「自分で選ぶ楽しさ」が求められる傾向にあります。
麻辣湯は、具材や辛さを自分で自由に選べるカスタマイズ性と、春雨をベースとした軽やかさをあわせ持ち、こうしたニーズに合致しています。
さらに、専門性がありながらも分かりやすいコンセプトであることから、消費者に受け入れられやすい点も特徴です。
“新しい料理”ではなかった 麻辣湯のルーツ
ここで一つ押さえておきたいのが、麻辣湯そのものは決して新しい料理ではないという点です。
もともとは中国で長く親しまれてきた庶民的な料理であり、屋台文化の中で発展してきた背景があります。具材を自由に選び、好みの辛さで仕上げるスタイルも、以前から存在していました。
日本においても2000年代後半から徐々に知られるようになり、2018〜2019年頃には「マー活」といった言葉とともに一度ブームが広がった経緯があります。
つまり今回の動きは、“まったく新しいものが生まれた”というよりも、既存の料理が現代のニーズと重なり、改めて広がっている現象と捉えることができます。
ブームの“その後”に見えてきた変化
今回のデータからは、麻辣湯が一過性の流行にとどまらず、市場の中で一定のポジションを築きつつある様子がうかがえます。
今後は出店数の増加に加えて、店舗ごとの特徴や提供スタイルの違いなど、より多様な展開が進んでいく可能性があります。

麻辣湯の現在地とこれから
麻辣湯ブームは、単なる流行にとどまらず、外食市場の変化を象徴する動きの一つと捉えることができます。
今回のデータからは、消費者ニーズの変化に合わせて業態が進化し、市場全体がより多様な方向へと広がっている様子がうかがえます。今後、麻辣湯は単なる話題性にとどまらず、外食市場の中で一つのジャンルとして定着し、さらに発展していく可能性もあると考えられます。
麻辣湯が示しているのは、一つの料理の広がりではなく、「選び方」や「楽しみ方」が変わりつつある外食の現在地です。
その先に、どのような新しい食のかたちが生まれていくのか——
外食が、これまで以上に自由で、多様な選択肢に満ちたものへと広がっていくことが期待されます。
株式会社Reviewは、こうした“見えにくい変化”をデータで可視化し、社会や市場の動きをより分かりやすく伝えていくことを目指しています。
今後もデータを通じて、日本の食の変化を捉え、その未来を見つめ続けてまいります。
<調査データ概要>
調査機関:行政からの開業情報をもとに、株式会社Reviewが独自にクレンジング・集計したデータより算出。
対象期間:2022年1月〜2026年2月
対象データ:中華ジャンル全体、および麻辣湯(マーラータン)専門店
本リリースで明らかになったように、データは“今”を映すだけでなく、市場の変化やこれからの方向性を読み解くための重要な手がかりとなります。
■YOROZU DATAについて

株式会社Reviewが提供する「YOROZU DATA」は、全国の店舗・法人情報を「IT × 人」の独自手法で収集・整備し、営業・マーケティング・商品企画などにおける意思決定を支援するデータプラットフォームです。
アカウント登録は無料で、「必要なデータを、必要なときに、必要な分だけ使える」仕組みを特徴としています。
私たちは、現場のリアルに即したデータの提供を通じて、市場の変化を捉え、より適切な意思決定につながるデータ提供を支援してまいります。
「ビジネスをラクに、生活を楽に」
Reviewはこれからも、あらゆる可能性にチャレンジし続け、Reviewのデータサービスを通して沢山の企業の新たなビジネスチャンスを創り、地域経済の活性化に貢献していきたいと考えております。
「できないを可能にする」という理念を掲げ、全国にいる約6,500名の登録パートナーの力を借りながら、独自のAI技術、データの力を活用して新しい未来の形を創造していきます。この取り組みを通じて、ビジネスの効率化と生活の向上を図るための実践的なソリューションを提供し続けてまいります。
【株式会社Reviewについて】
<商号> 株式会社Review(リビュー)
<代表者> 代表取締役CEO 藤本 茂夫
<所在地> 〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-4-7おおきに御堂筋瓦町ビル8F
<設立> 2016年3月
<資本金> 112,620,000円(準備金 100,620,000円)
<事業内容> データプラットフォーム「YOROZU DATA」の運営・企画・開発
IT×人によるオリジナルクレンジング技術の提供
<受賞> オール大阪企業家支援プロジェクト StartUP 第11回ビジネスプランコンテスト 特別大賞
<HP> https://re-view.jp/
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担当:五味川
Email:gomikawa@re-view.co.jp

