専門家が語る“ミルクリッチ飲料”需要拡大の背景とは
ヒューマン・データ・ラボラトリ株式会社のプレスリリース
生活者の“健康と暮らし”に関する情報を発信するポータルサイト「マイライフニュース」を運営するヒューマン・データ・ラボラトリ株式会社(所在地:埼玉県さいたま市)では、全国の20〜50代男女1200人を対象に、「ミルク系飲料におけるミルクの位置づけ(主役or脇役)」と、ミルクリッチ商品の需要意識に関する調査を実施しました。(実施時期:2026年5月1日〜5月2日)
調査の結果、普段牛乳を「ほとんど飲まない」と回答した人は40%以上となり、中でも特に20代・30代はさらに飲用機会が少ないという“若者の牛乳離れ”ともいえる実態が見られました。その一方で、カフェラテやミルクティーなどのミルク系飲料に対して、「ミルクで割る」のではなく、「ミルクを割る」すなわち「ミルクが主役」という新たな感覚が、特に20代・30代女性を中心に広がっている可能性が示唆されました。
さらに、20代・30代においてはミルクリッチ(ミルク多め)の商品を選ぶ機会が増加しているという結果となり、若年層を中心にミルクを主役として捉える飲料のニーズが高まっていることが明らかになりました。
アンケートの主な結果
■若年層では“牛乳離れ”が進む一方、ミルク感へのニーズは高まる傾向
・牛乳を飲む頻度について「ほとんど飲まない」と回答した人は43.6%
・週に1~2回以下と回答した人は全体で62.8%
・年代別では20代が65.7%、30代が64.7%と、特に20代・30代で牛乳の飲用機会が少ない結果に
■牛乳そのものの飲用機会が少ない若年層ほど、“ミルクを主役”として捉える傾向
・「ミルクを割る=ミルクが主役」と捉える人は全体の25.7%
・特に20代女性では36.0%、30代女性では33.3%と、3人に1人以上が“ミルクが主役派”に
・若年層では、牛乳単体ではなく、ラテやミルクティーなどの飲料を通じてミルク感を楽しむ意識が見られる
■ミルクリッチ商品の注文機会も、20代・30代で高い傾向
・「ミルクリッチ商品の注文機会が増えている」と回答した人は全体の19.7%
・年代別では20代が24.0%、30代が25.7%と、約4人に1人が増加傾向を実感
■「ミルクが主役のラテ商品」は、満足感・癒し・栄養感への期待から支持
・「ミルクが主役のラテ商品」に魅力を感じる人は49.5%
・魅力を感じる理由は、「濃厚で満足感がありそう」「ほっとする・リラックスできそう」「栄養が摂れそう」が上位
調査サマリー
●“牛乳離れ”が進行か?「ほとんど飲まない」が43.6%、特に20代・30代は飲用機会が少ない


20代~50代男女の牛乳を飲む頻度について調査したところ、「ほとんど飲まない」と回答した人は43.6%となりました。加えて、週に1~2回以下(「週に1〜2回」「月に数回」「ほとんど飲まない」の合算)と回答した人は62.8%となりました。

さらに年代で区切ってみると、牛乳の飲用頻度が週に1~2回以下に該当する人は20代では65.7%、30代では64.7%、と特に20代と30代は飲用する機会が少ない結果になりました。
●「ミルクで割る(脇役)」から「ミルクを割る(主役)」へ、若年女性を中心に広がる“ミルクが主役”

ミルク系飲料について、「ミルクを割る(=ミルクが主役)」か、「ミルクで割る(=ミルクが脇役)」かを聞いたところ、4人に1人(25.7%)が「ミルクを割る」と回答しました。

中でも、20代女性は36.0%、30代女性は33.3%と、特に若年女性で“ミルクが主役派”が顕著となっています。
これまで一般的だったコーヒーや紅茶を「ミルクで割る」という感覚に対し、若年層を中心に、“ミルクをベースに味を加える”=ミルクが主役という認識への変化が起きていることがうかがえます。
「ミルクを割る(=ミルクが主役)」派の理由としては、以下のような回答がありました。
・ミルク以外の味(コーヒー・紅茶など)を強く感じるから(295/308人)
・ミルクの味・コクを強く感じることができるから(292/308人)
・なんとなくそう感じる(直観)から(281/308人)
●ミルクリッチ飲料を選ぶ機会は増加傾向に、特に20・30代で需要が高まる

「ミルクリッチ(ミルク多め)の商品を注文する機会が増えているか」という質問では、全体の19.7%が「増えている・少し増えている」と回答しました。

年代別では、20代が24.0%、30代が25.7%と、こちらも20代・30代が全体平均を上回るという若年層ほど高い傾向が見られました。
●カフェラテ好きの42.7%が「ミルク感強め」を、ミルクティー好きの35.9%が「ミルク感強め」を支持


続いて「ミルク×コーヒー」の飲み物が好きと回答した人の中で、42.7%が「ミルクの割合が多いカフェラテ・カフェオレ」を選択しました。
また、「ミルク×紅茶」の飲み物が好きな人でも、35.9%が「ミルクの割合が多いミルクティー」を支持する結果となりました。
一般的にはミルク飲料においては、“コーヒー感”や“紅茶感”の強さが重視されるイメージがある一方で、“ミルク感そのもの”を価値として楽しむ層も一定数存在していることが明らかになりました。
●約50%が「ミルクが主役のラテ商品」が魅力的と回答

「ミルクが主役のラテ商品に魅力を感じるか」と聞いた設問では、全体の49.5%が「とても感じる・やや感じる」と回答しました。
「ミルクが主役のラテ商品」に魅力を感じる理由としては、1位「濃厚で満足感がありそうだから」(33.5%)、2位「ほっとする・リラックスできそうだから」(22.7%)、3位「たんぱく質やカルシウムなど栄養が摂れそうだから」(15.8%)が上位となりました。
専門家の解説

流通経済アナリスト・渡辺広明氏
流通・消費経済分野を専門とするマーケティングアナリスト。静岡県浜松市出身、東洋大学卒。ローソンに22年間勤務し、店長・SV・バイヤーとして約700品以上の商品開発に携わる。現在は株式会社やらまいかマーケティング代表。コンビニ業界や消費トレンド分析に定評があり、テレビや新聞、Webメディアでも活躍。「ホンマでっか!?TV」などにも出演し、生活者視点の分かりやすい解説で知られる。
昨今、コンビニエンスストアをはじめとする流通各社で、“ミルク多め”や“ミルク感を強調した”飲料が増加している傾向にあります。少し前は、カフェオレ・ミルクティーなどは、あくまで元の原料をミルクで割るという感覚が当たり前だったのが、いまや主役化しているといえるのではないかと思います。
今回の調査から見て取れることとして、近年の若年層は、“刺激”よりも“安心感”や“癒し”を求める傾向が強くなっているのではないか、と言う点です。その中でミルクは、「やさしい」「落ち着く」「満足感がある」といった情緒価値を持つ素材として再評価されているのではないでしょうか。
近年は、“タイパ”や“コスパ”が重視される一方で、「一杯で満足感を得たい」「気持ちを整えたい」といったニーズも高まっています。
また、コーヒーや紅茶だけでは差別化が難しい昨今、各食品メーカーは“ミルクそのもののおいしさ”を前面に打ち出す商品開発を強化している印象があります。
調査概要
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調査名 |
ミルク系飲料に関する意識調査 |
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調査期間 |
2026年5月1日(金)〜5月2日(土) |
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調査手法 |
インターネット調査 |
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調査対象 |
全国20〜50代男女 |
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回答数 |
1200名(性年代均等割付) |

