グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に採択

meijiのプレスリリース

株式会社 明治(代表取締役社長:八尾 文二郎)は、経済産業省が公募する「令和7年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業※1)」に、株式会社ヘミセルロース(代表取締役社長:茄子川 仁、以下、ヘミセルロース社)と共同で応募し、「ガーナ共和国、エクアドル共和国、メキシコ合衆国/農業廃棄物(カスカラ・カカオハスク※2)を活用したバイオプラスチック製造モデル構築調査事業」が採択されたことをお知らせします。
 

事業概要

当該制度の支援を受けて、当社とヘミセルロース社が共同で開発したカカオ未活用部位(カスカラ・カカオハスク)を活用したバイオプラスチック製造技術を生かし、カカオ産地(ガーナ共和国、エクアドル共和国、メキシコ合衆国)において、未活用資源から付加価値を生み出す循環型製造モデルの国際展開に向けた可能性と事業性を評価します。
 
具体的には、以下4つの観点から調査を実施します。
 
1.事業環境FS :各国における一般的な投資環境の調査等
2.事業FS :原料、パートナー等の調査等
3.技術FS :製造プロセス実現性の調査等
4.制度・リスクFS:インフラ、制度関連の調査等
 
これらの検証結果をもとに、実証・事業化フェーズへの移行条件を明確化してまいります。
 
本FS事業は、当社がカカオ産地において初めてバイオプラスチック製造モデルの実装可能性を検証するプロジェクトです。対象国(ガーナ共和国、エクアドル共和国、メキシコ合衆国)では、原料特性、現地生産条件、制度・規制、サプライチェーン構築などに不確実性が存在するため、事前調査が不可欠です。こうした実地での検証には専門的な知見と相応の時間・費用が必要となりますが、本補助制度を通じた日本政府の支援を受けることで、技術・市場・運用の各側面から実証を体系的に推進することが可能となります。
 
本FS事業を通じて、カカオ生産国においては、現地パートナーとの共創により、カカオ農家の収益向上と地域雇用の創出に貢献するとともに、カカオの未活用部位を活用した低コスト・低環境負荷の循環型産業モデルの確立を目指します。また、日本国内においては、本事業で確立した製造モデルを起点に、関連設備や原料などの日本製品の輸出拡大や、知財ライセンスによる継続的な収益創出を通じ、国内製造業の雇用・産業競争力の強化にも波及することが期待されます。
 

経済産業省の経済協力「グローバルサウス未来志向型共創等事業」

本補助金制度は、経済産業省が、グローバルサウス諸国※3の市場活性化と日本との経済連携強化を目的として、日本企業が行うインフラ等の海外展開に向けた事業実施可能性調査事業(FS事業)および小規模実証事業を支援するものです。
 

カカオの新しい価値を創造「ひらけ、カカオ。」の取り組み

100年近くカカオ豆からチョコレートを作り続けている当社は、現地の農家に寄り添った支援を行ってきました。しかし、カカオ産地の社会課題には、児童労働や森林減少など、一企業の取り組みでは解決が難しいものが複数存在しています。
そ こで当社は、カカオを新しい可能性を秘めた素材として捉えなおし、皆さまにカカオの新しい魅力をお届けする「ひらけ、カカオ。」のプロジェクトを立ち上げました。「カカオの経済価値を向上させ、カカオ産地にも還元する。そしてカカオに関わるすべての人が笑顔になる」、明治はそのような未来を目指し、カカオの新しい価値創造に挑戦しています。
2022年3月のプロジェクト発表以降、従来のチョコレートとは異なるカカオの新素材を活用した食品の開発や、2023年6月には非食品領域の新ブランド「CACAO STYLE」を立ち上げ、外部との協業により食品以外の商品化にも取り組んでいます。また、2024年1月にはカカオ由来の美容成分に着目し、カカオの美容の価値を高め、世の中に届けるための「meiji CACAO BEauty Project」も始動しました。その他詳細については、以下URLをご参照ください。
「ひらけ、カカオ。」URL:https://www.meiji.co.jp/sustainability/newaction/cacao/
 

 
カカオバイオプラスチック製造モデルのカカオ生産地への展開を通じ、新たにカカオから創出される価値を生産者へ還元することで、持続可能なカカオ生産の実現に貢献してまいります。
 
※1:新規事業やプロジェクトの実現可能性を事前に調査・検証する「Feasibility Study(フィージビリティスタディ)」を中心に行う事業のことです。
※2:
・カスカラ:カカオの実の中で、豆とパルプ(果肉)を取り出した後に残る固い外皮部分のことです。これまで現地では主に廃棄されており、ごく一部が肥料や飼料として使われるにとどまり、未活用資源とされてきました。
・カカオハスク:カカオ豆の種皮のことで、「シェル」とも呼ばれています。カカオハスクは繊維質で固く、チョコレートに加えると口当たりや風味が悪くなるため、チョコレート製造の途中で取り除かれます。
※3:ASEAN、南西アジア、中央アジア・コーカサス、中東、アフリカ、中南米、太平洋島嶼国等を指します。

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