株式会社AlgaleX、シリーズAで3.5億円を調達 ― 希少成分を豊富に含む”藻”や”微生物”を育む「育て屋」として栄養がめぐる社会へ ―
株式会社AlgaleXのプレスリリース

希少な栄養成分を豊富に含む藻や微生物を、独自のAI培養技術で持続可能に社会へ届ける株式会社AlgaleX(本社:沖縄県うるま市、代表取締役CEO:高田大地、以下「AlgaleX」)は、シリーズAラウンドにて3.5億円の資金調達を実施したことをお知らせします(補助金を含む累計調達額は約19億円になります)。
AlgaleXは、AI培養制御システム「Touji-24」を独自開発、国内で発生する未利用食品残渣の培地転用を実現しました。当該技術を活用して、資源負荷をかけずに藻・微生物を育て、それらが生み出す希少な栄養成分を社会へと届けています。今回調達した資金で、独自のAI培養制御システム「Touji-24」の強化 、オーダーメイドの培養技術を企業向けに展開する「バイオファーム事業」の拡大、事業・研究を担う将来の幹部候補人材の採用を強力に推進して参ります。
本ラウンドは地域と人と未来CJS2号投資事業有限責任組合をリード投資家に、千葉道場ファンド、SMBCベンチャーキャピタル、サーキュラーエコノミー・ネイチャーポジティブ1号ファンド、Future Food Fund、ANA未来創造ファンドがご参画いただきました。さらに今回は、拓南本社、津梁ファンド、琉球銀行という沖縄を代表する企業にもご参画いただきました。
弊社の取組課題・背景:「自然の栄養がなくなる」
普段何気なく食べている肉や魚、それらの餌は何かご存じですか?牛・豚・鳥を育むのは「大豆・コーン」、養殖魚を育む「天然魚」です。いわゆる普段の食卓は、“天然の栄養源”を消費することで成立しています。
そして世界の資源価格の高騰は、これらの天然の栄養源を奪い合う社会が到来していることを意味しています。今まで購買出来ていた天然資源を、今までの価格では購買出来ない。言い換えれば、私たちが当たり前に口にしてきた安い肉や魚、それらが当たり前ではなくなる世の中がすぐそこまで来ています。理由はシンプル、世界中で資源=天然の栄養源の調達競争が激化しているからです。
弊社の視点:栄養の起源を「育てる」。
ここで、重要ながら見過ごされている事実があります。天然資源として消費される大豆や魚、それらを育む栄養の起源はどこにあるのか?
実は、それが“藻”や“微生物”です。魚は“DHA”で有名ですが、残念ながら魚は“DHA”を作れません。それを最初に作りだすのは“藻”であり、彼らは藻を食べてDHAを蓄えていきます。同様に、牛や豚の成長にアミノ酸は必須ですが、その起源は大豆ではなく“バクテリア”にあります。彼らが大豆へとアミノ酸を供給し、その大豆を牛や豚が食べることで、栄養が大型の生物へと届けられます。
AlgaleXは、そのような藻や微生物を育てる、すなわち“栄養の原点”を育む会社です。
育て屋 AlgaleX
資源を減らさず、栄養を育む。これがAlgaleXのスタンスです。
だからこそ、捨てられている食品残渣(泡盛粕など)を培地として活用する技術を長年の研究を土台に作り上げてきました。それが、弊社CTO多田清志の培養知見をそのままAIに落とし込んだAI培養制御システム「Touji-24」です。
当該技術は、熟練の培養士(=杜氏)が24時間365日タンクに張り付いた状態をAIで実現。当該AIを活用することで、藻の生育にとって最適な環境を常時予測制御することを可能にし、活用困難な食品残渣の培地転用も実現しました。
超精密な培養制御を実施することで、藻類培養において量だけでなく“質”の安定化も達成、今では活用されていない泡盛粕を毎週1t以上有償で引き取っています。
技術の証明=食用藻 “うま藻”
当該技術の証明が、食用藻「うま藻」(オーランチオキトリウム)です。
自然界で1番最初にDHAを作り出す藻ですが、弊社は、この藻がうま味を蓄えて“美味しく”育つことを世界で初めて証明し、そのプロセスを特許化しました。カラスミに似たうま味とサバの13倍のDHAを併せ持ち、ミシュラン星付き店を含む飲食店100店舗超、全国の小売100店舗超で採用頂いています。
これらの歩みは、東洋経済「すごいベンチャー100 2024」・ICC KYOTO 2024 Food and Drink Award 優勝・J-Startup Okinawa 2025選出など高く評価されてきました。
資金使途
AlgaleXは、藻を売る会社でも、培養技術だけの会社でもありません。活用されていない栄養源を、価値ある栄養源へと”育てる”会社です。今回の資金は、その実現に向けて次の3点へと重点投資致します。
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Touji-24の開発強化
独自のAI培養制御OSを高度化し、食品残渣活用の拡大、機能性成分の強化など「育てる技術」の更なる高度化へと投資します。
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オーダーメイドの培養技術の企業向け展開
培養士が減少の一途を辿る今、弊社は当該技術を独占せず、発酵や培養に課題感のある企業のニーズ合わせたオーダーメイドの「Touji-24」を横展開致します。すでに大手企業数社との実証が始まっており「育てる力」を世界のインフラへと変えて参ります。
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人材採用
食用藻事業の責任者、CTOの右腕になれる研究者など将来の幹部候補人材の採用を推進して参ります。
私たちが目指すのは、食品残渣という”栄養”が、再び必要な栄養となる社会です。その実現に向けて人、技術、あらゆる側面から育て屋AlgaleXを強化し、社会にインパクトを与えられる取組を拡大して参ります。
代表取締役CEO 高田大地 コメント

前職の大手総合商社にて、私は養殖の現場を見てきました。養殖魚は、南米から運ばれてくる天然魚を食べて育ちます。この産業は、天然魚に含まれる“タンパク”や“DHA”といった「天然の栄養」を消費することで成立し、日本だけでなく世界中が、その南米の栄養を取り合っているのが実態です。そこに大きな矛盾を感じ、栄養を取り合うのではなく育むことこそが解になると信じて、5年前にAlgaleXを立ち上げました。
ようやくそれが形となり始め、出資という形で今回ご評価頂けましたこと大変光栄に思います。この資金をもって、より多くの企業や人と手を取り合って、食品残渣から藻や微生物を育み、新しい栄養素として生まれ変わる社会を加速させていければ幸いです。
投資家コメント

地域と人と未来CJS2号投資事業有限責任組合
/ 伊藤 代表パートナー & 松渕パートナー
高田さん、多田さんをはじめとする経営陣の皆様の「日本の水産業を何とかしたい」という強い想いと、地道な挑戦の姿勢に強く惹かれました。 天然資源に乏しい日本において、DHAを最初に合成する微細藻類に着目し、誰も実用化できなかった「微生物から資源を生み出す」可能性に挑む姿勢は圧巻です。AI技術による量産化と、藻類研究と水産ビジネスのプロフェッショナルが融合したチームで、沖縄発の技術が日本の水産業と世界の食料課題を変える日を確信しています。リード投資家として全力で伴走します。

千葉道場ファンド / 石井貴基 ジェネラル・パートナー
千葉道場ファンドより、AlgaleXへ追加投資をさせていただきました! 前回ラウンドで投資させていただいて以降、事業・研究の両面で大きく進捗されており、その成果を大変素晴らしく感じております!また、培養技術に関するノウハウも着実に蓄積されており、自社での研究開発にとどまらず、さまざまな事業者へ培養技術を提供されている点に大きな可能性を感じています。 最終的なゴールである「持続可能な海洋資源の実現と保全」までの道のりは決して短くありませんが、起業家コミュニティ「千葉道場」として今後も全力でサポートさせていただきます!

SMBCベンチャーキャピタル / 中野 哲治 投資営業第一部 部長
食物残渣から価値ある栄養源を産み出す培養技術は、バイオとAI技術の両知見を併せ持つAlgaleXならではの強みであると考え、2023年に続き、追加出資をさせて頂きました。
おいしい健康補助食品としての「うま藻」の流通はもちろんの事、栄養の原点を作る技術を全国・世界に向けて普及し、栄養がめぐるサスティナブルな社会を実現して頂きたく、大いに期待しております。弊社からも資金に限らず、事業・アライアンスの拡大に向け、引き続きサポートさせていただきます。

サーキュラーエコノミー・ネイチャーポジティブ 1 号投資事業有限責任組合(三井住友トラスト・インベストメント株式会社)/ 山西 純
AlgaleX社は未利用資源を活用した海洋資源の保全に資するソリューションを持っている大変ユニークな企業であり、サーキュラーエコノミー・ネイチャーポジティブの冠を掲げる弊ファンドが目指すビジョンを体現する企業であると感じておりましたので、ご一緒できることを大変嬉しく思います。今後はAlgaleX社が目指すビジョンの実現を全力でサポートしていきます。

Future Food Fund / 小倉 智裕
代表の高田さんと初めてお話しさせていただいた際、「次世代においしい海をつなぐ」という水産資源の課題に真正面から立ち向かう強い覚悟と熱量に、強く共感すると ともに頼もしさを感じました。AlgaleX社が持つ独自の藻類培養に関する技術は、これからの海洋環境の課題解 決に必要不可欠なものになり、未来の私たちが囲む豊かな食卓を守り抜くための大き な一助になると感じています。同時に、彼らがこだわり抜いて育てる”藻”というまったく新しいアプローチの食材は、これからの消費者により健康的で豊かさのある新しい 食の選択肢をもたらしてくれると確信しています。
Future Food Fundとしては、多方面からAlgaleX社の挑戦を全力でサポートしていくこ とで、日本、そして世界の食がより豊かでサスティナブルなものへと進化していくことに 貢献してまいりたいと思います。

ANAホールディングス / 津田佳明 上席執行役員・未来創造室長
沖縄コザで高田CEOと出会い、「オーランチオキトリウム」で盛り上がったのがはじまりでした。うるま市のラボを訪問し、独自のAI培養技術が有する大きなポテンシャルと、経営陣の並々ならぬコミットメントを、五感で感じることができました。「栄養がめぐる社会」の実現を目指すAlgalexと、「経済活性化と社会の絆の強化」を目指すANAがタッグを組むことで、新たな社会的インパクトを生み出すことができると確信して、このたびの出資を決定しました。ワクワクで満たされる世界を、沖縄を起点に一緒に創ってまいります。

株式会社青曜社 / 松尾真継 代表取締役
AlgaleXと最初に交わした問いは、「あなたたちは何を売る会社なのか」でした。藻でも、DHAでもない。“奪い合う”を前提とした世界で、“育てて満たす”という別の解を選んだ会社だ——そう言い切れたとき、この事業の輪郭がはっきりしてきました。 彼らの優れた技術は、一つの突破口となり、その先に世界各地で汎用化される日がくるでしょう。AlgaleXが望むのは独占ではなく、世界のインフラになることだからです。そして、その根にある「栄養の原点を育てる」という思想が社会の当たり前になるまで、一株主として、そしてこの物語の相棒として伴走して参ります。
沖縄企業
また今回は、弊社の地元・沖縄を代表する企業にもご出資いただいております。沖縄に新たな産業を生み出すべく、尽力してまいります。

拓南本社株式会社
資源循環を担う拓南グループとして、県産品の新しい価値創造は深く共感するテーマです。副産物の高付加価値化に挑むAlgaleX様が沖縄の資源を未来へとつないでいく存在となることを期待します。

津梁ファンド / 豊里健一郎 代表
この度のラウンドからAlgalex社と伴走できることを光栄に思います。津梁ファンドは資金提供にとどまらず、沖縄の産業エコシステムを熟知するパートナーとして、AlgaleXの事業拡大に向けた基盤づくりを支援していきます。水産資源の枯渇という世界規模の課題に対し、沖縄発の資源と技術力で挑む同社の挑戦は、私たちが掲げる「地域から産業を創出する」というビジョンとも深く合致しています。AlgaleXとともに、沖縄から世界へ届く産業の芽を育てていきます。

琉球銀行 / 比嘉 一史 法人事業部 部長
AlgaleX社は、沖縄が誇る泡盛という文化的資源を最先端のバイオテクノロジーと掛け合わせ、世界規模の食・環境課題に正面から向き合う、まさに「沖縄ならでは」のスタートアップです。美味しさと栄養を両立した「うま藻」は、食の持続可能性における真のゲームチェンジャーとなりうると確信しています。BORベンチャーファンドとしても資金面での支援にとどまらず、事業面でも伴走支援してまいります。
今回の資金調達を機に、同社がさらに強固な事業基盤を確立し、社会に新たな価値を提供しながら、さらなる飛躍を遂げられることを期待しております。
AlgaleX会社情報
企業名 株式会社AlgaleX
代表取締役 高田 大地
所在地 沖縄県うるま市字州崎12-75
設立 2021年3月
事業内容 AI培養技術「Touji-24」を起点とした、食用藻(うま藻)/バイオファーム/機能性 飼料の各事業
会社HP https://umamo.jp/

