「CO₂を食べる自販機」のCO₂吸収材使用コンクリート 大林組の土木工事で初適用

アサヒ飲料株式会社のプレスリリース

                
 アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長 近藤佳代子)が展開する「CO₂を食べる自販機」から回収されたCO₂吸収材が、株式会社大林組(本社 東京、社長 佐藤俊美)が福島県で進める土木工事の「現場打設コンクリート」に適用されました。「現場打設コンクリート」は、施工現場で型枠を組み、生コンクリートを打設して構築します。橋やダムの土木構造物などに幅広く使用されています。当社のCO₂吸収材が土木工事の「現場打設コンクリート」に適用されるのは初めてです。

 当社のCO₂吸収材が適用されたコンクリートは、大林組が施工を担う中間貯蔵双葉地区受入分別処理・貯蔵工事の仮設建物の基礎に使用されました。大林組では、CO₂を吸収・固定化した材料を原料の一部として活用したコンクリート「クリーンクリートN」を開発し、適用を進めています。これまで「クリーンクリートN」に使用するCO₂を吸収・固定化した材料は首都圏を中心に供給されていたことから、適用地域もその近郊が中心となっていました。

 今回、当社が工事現場近隣へのCO₂吸収材の供給を実現したことで、本工事への適用につながりました。幅広い用途で使用される「現場打設コンクリート」への初適用を契機に、今後は建設・土木工事をはじめとするさまざまな分野でCO₂吸収材の活用拡大を図り、資源循環の取り組みを推進するとともに、脱炭素社会の実現に貢献します。

CO₂を食べる自販機:https://www.asahiinryo.co.jp/company/vending_machine/co2/

 「CO₂を食べる自販機」は飲み物を販売するだけでなく、内部に組み込まれた特殊な吸収材によって、大気中のCO₂を回収するという機能を備えた、国内唯一の自動販売機です。吸収材は、加工や輸送に伴うCO₂排出量を上回るCO₂吸収効果を持ち、1台当たりの年間CO₂吸収量は、稼働電力由来のCO₂排出量の最大20%、スギ(林齢56-60年)に置き換えると約20本分に相当します。2023年6月に展開を開始し、2026年6月末時点で全国に8,500台以上を設置しています。

 回収したCO₂は、自治体や企業と連携し、コンクリートやアスファルト、タイルの原料として活用されています。CO₂を資源として循環させることで、循環型かつ脱炭素社会の実現を目指しています。また、吸収材をサンゴ保全やブルーカーボン生態系※1の再生にも活用することで、生物多様性に配慮した持続可能な社会の実現にも貢献していくことを目指しています。

 アサヒグループでは、サステナビリティの推進を重要な経営課題と捉えています。重点テーマの一つである「気候変動への対応」においては、GHG※2排出量削減の中長期目標「アサヒカーボンゼロ」を設定し、2040年までにGHG排出量をネットゼロとすることを目指しています。

※1 ブルーカーボンとは「海洋生態系に蓄積される炭素」のことであり、そうした作用を有する生態系

※2 グループ全体のGHG排出量に非CO₂排出量の一部が含まれているため、2025年から「CO₂排出量」を「GHG排出量」に表記を変更

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