2024年5月の火災で全焼した水谷酒造、酒蔵再建へ 9月4日に新蔵の地鎮祭を実施

火災から約2年4か月、酒蔵再建が建設段階へ。9月下旬から本格工事を開始し、2027年5月から新蔵での酒造りに向けた試運転・試作を開始予定

水谷酒造株式会社のプレスリリース

水谷酒造株式会社(所在地:愛知県愛西市、代表取締役:立松豊大)は、2024年5月の火災により全焼した酒蔵の再建に向け、2026年9月4日(金)、愛知県愛西市鷹場町の新蔵建設予定地にて地鎮祭を執り行いました。

当日は津島神社の神職を招き、これから始まる工事の安全と、新しい蔵の末永い繁栄を祈願しました。

2024年5月9日の火災から約2年4か月。火災後は県内外の酒蔵の協力を得ながら、共同醸造という形で酒造りをつなぎ、再建への歩みを進めてきました。

今回の地鎮祭を節目に、9月下旬から本格的な建設工事に入ります。2027年4月末頃の建物引渡しを予定しており、その後、醸造設備の据付・調整を行い、同年5月から試運転、試作、準備運転を進める予定です。

2024年5月、江戸時代末期から続く酒蔵が全焼

2024年5月9日(木)火災時の蔵の様子

水谷酒造は、愛知県愛西市鷹場町で江戸時代末期から酒造りを続ける酒蔵です。代表銘柄は「千瓢(せんぴょう)」と「千実(ちさね)」です。

2024年5月9日、火入れ作業中に発生した火災により、酒蔵が全焼しました。

自社蔵での酒造りができなくなった後も、「酒造りを途切れさせない」という思いから、県内外の酒蔵の協力を得て共同醸造を開始。それぞれ異なる設備や環境の中で、各蔵の杜氏や蔵人から技術を学びながら、水谷酒造としての酒造りを続けてきました。

共同醸造では、米、水、設備、環境が異なる中で酒を造る経験を重ね、洗米、蒸し、麹、酒母、もろみ、搾り、瓶詰めといった一つひとつの工程を改めて見つめ直す機会にも恵まれました。

火災後に得たこうした経験を、新蔵での酒造りにも生かしていきます。

1,002名からの支援を受け、酒蔵再建が次の段階へ

2025年6月30日(月)~8月28日(木)「READY FOR」で実施。

酒蔵再建に向け、2025年6月30日から8月28日まで実施したクラウドファンディングでは、目標額2,000万円を突破し、1,002名の皆さまから総額23,750,000円のご支援をいただきました。

クラウドファンディングを通じて支援してくださった皆さまをはじめ、火災後も商品を取り扱い続けてくださった酒販店・飲食店の皆さま、共同醸造を受け入れてくださった酒蔵の皆さま、地域の皆さまなど、多くの方々に支えられながら再建を進めてきました。

これまで図面や計画の中で進めてきた「酒蔵再建」が、今回の地鎮祭を機に、いよいよ実際の建物として形になり始めます。

クラウドファンディングページ:
https://readyfor.jp/projects/mizutanishuzo

再建コンセプトは「希望を灯す共創の地酒」

新蔵の再建にあたり、水谷酒造が掲げるコンセプトは「希望を灯す共創の地酒」です。

水谷酒造では、酒は酒蔵だけで生み出せるものではないと考えています。

地域とともに水と土と米を育み、造り手が酒を醸し、酒販店・飲食店、そして飲み手の皆さまとともに、その価値を磨いていく。

「地域 × 水谷酒造」
「土づくり × 米造り」
「酒造り × 飲み手」

こうした人、地域、営みの重なりを「共創」と捉えています。

蔵の周囲に広がる田園風景と、地域の人々が代々守り育ててきた土地。そこから生まれる米と水、そして造り手の技術と情熱を重ね合わせ、「ここでしか生まれない酒」を育てながら、100年先も愛され続ける酒蔵を目指します。

「あいちのかおり」とともに、地域の農業と酒造りを次の世代へ

新蔵では、「あいちのかおり」「持続可能な農業と酒造の融合」「愛知・鷹場の酒蔵としての責務」を、再建における重要なテーマとしています。

「あいちのかおり」は愛知県で開発された米で、水谷酒造では1986年から酒造りの原料米として使用してきました。現在も蔵の周囲の田んぼで多く栽培されている、水谷酒造と地域にとって身近な米です。

新蔵の稼働後は、地域で育った米を生かした酒造りをさらに進めるとともに、米づくりと酒造りをより深く結びつけていきます。

減農薬・減化学肥料への取り組みや、食品残渣を肥料として活用する循環型農業など、環境に配慮した米づくりと酒造りをつなぎ、地域の農業と酒蔵がともに持続していける仕組みづくりを目指します。

酒質と働き方の両面から設計した、鉄骨造2階建ての新蔵

新蔵は鉄骨造2階建てとし、2階に原料処理・麹造り・仕込み工程、1階に上槽から瓶詰め・出荷までの工程を配置します。

高低差を活用した動線とすることで、ポンプによる移送をできる限り抑え、酒への負荷を軽減することを目指します。

また、原料の受け入れから出荷まで、それぞれの工程を明確に区分。HACCPの考え方に基づいた衛生管理体制を構築するとともに、省人化・省力化を意識した設備を導入します。

造り手にとって働きやすく、同時に酒質の安定性と再現性を高められる酒蔵を目指して設計を進めています。

建設予定の新蔵は、敷地面積1,455.64㎡(セットバック後)、建築面積363.11㎡、延床面積709.92㎡です。

愛西市・鷹場でしか醸せない酒を

水谷家は1600年代から鷹場の地に根を下ろし、治水や開墾などを通じて地域農業と関わってきました。

その後、江戸時代後期に酒造業を始め、地域とともに酒造りを続けてきました。

火災によって酒蔵を失った今だからこそ、改めて「この場所で酒を造る意味」と向き合っています。

愛西市・鷹場の土地、水、米を生かし、ここでしか醸せない酒をつくる。

そして、長く受け継いできた「千瓢」と、新たな挑戦から生まれた「千実」を、この地域から全国へ、さらにその先へ届けていく。

新蔵は、そのための新たな拠点となります。

水谷酒造株式会社 代表取締役 立松豊大 コメント

生年月日:1985年1月11日 (41歳)

「2024年5月の火災から、多くの皆さまに支えていただきながら、一歩ずつ再建を進めてきました。

酒蔵を失った後も、さまざまな酒蔵の皆さまに受け入れていただき、共同醸造という形で酒造りを続けることができました。そして、クラウドファンディングをはじめ、本当に多くの方々から応援をいただき、ようやく新しい酒蔵を実際に建設するところまで来ることができました。

今回の再建は、以前の酒蔵をそのまま元に戻すことが目的ではありません。

火災後の共同醸造で学んだこと、新しく生まれたご縁、この地域で受け継がれてきた米づくりや酒造りを、次の世代につなげる酒蔵にしていきたいと考えています。

地域で育った米を使い、自分たちの酒蔵で、自分たちの手で酒を醸す。

そして、地域、造り手、酒販店・飲食店、飲み手の皆さまと一緒に、水谷酒造の酒の価値を育てていく。

『希望を灯す共創の地酒』という言葉には、その思いを込めています。

新蔵では、後藤実和が杜氏を務める予定です。火災後、さまざまな環境で酒造りを経験してきた彼女が、その経験を水谷酒造の酒造りに生かし、次の世代へつないでくれることを期待しています。

今回の地鎮祭はゴールではなく、新しい水谷酒造のスタートです。

新蔵で再び酒を醸せる日に向け、一つひとつ大切に準備を進めてまいります。」

新蔵から杜氏を務める予定の後藤実和

新蔵では、後藤実和が杜氏を務める予定です。

火災後、後藤は複数の酒蔵で共同醸造に携わり、それぞれ異なる環境・設備・考え方の中で酒造りを経験してきました。

共同醸造を通じて得た技術や経験を新蔵での酒造りに生かしながら、「千瓢」「千実」それぞれの個性をさらに磨き、水谷酒造として再現性のある酒造りの確立を目指します。

後藤実和 コメント

生年月日:1998年4月4日 (28歳)

「火災後の共同醸造では、さまざまな酒蔵で酒造りを経験させていただき、多くのことを学びました。

米や水、設備、環境が違えば、同じ考え方だけでは良い酒を造ることはできません。その場所、その米、その時の状態を見ながら考え続けることの大切さを実感しています。

新蔵では、これまで学んできたことを水谷酒造の酒造りにつなげ、地域の米としっかり向き合いながら、『千瓢』『千実』をさらに育てていきたいと思っています。

新蔵からは杜氏として酒造りを担う予定です。責任の重さを感じると同時に、自分たちの酒蔵で再び酒を醸せることを、私自身とても楽しみにしています。」

新蔵概要

名称:水谷酒造 新蔵
建設地:愛知県愛西市鷹場町久田山12番・13番・29番合併
構造:鉄骨造2階建
敷地面積:1,455.64㎡(セットバック後)
※セットバック前:1,540.49㎡
建築面積:363.11㎡
延床面積:709.92㎡
最高高さ:9.850m
地鎮祭:2026年9月4日(金)
本格工事開始:2026年9月下旬予定
建物引渡し:2027年4月末頃予定
醸造設備据付・試運転・試作等:2027年5月以降予定

水谷酒造株式会社について

水谷酒造株式会社は、愛知県愛西市鷹場町で江戸時代末期から酒造りを続ける酒蔵です。

代表銘柄は、長く受け継いできた「千瓢(せんぴょう)」と、新たな酒造りへの挑戦から生まれた「千実(ちさね)」。

2024年5月の火災によって酒蔵が全焼した後も、複数の酒蔵との共同醸造によって酒造りを継続しながら、新蔵の再建を進めています。

会社名:水谷酒造株式会社
所在地:愛知県愛西市鷹場町久田山12
創業:江戸時代末期
代表取締役:立松 豊大
事業内容:清酒の製造・販売
主要銘柄:千瓢、千実

■ 取材・掲載のお問い合わせ 

水谷酒造株式会社では、2024年5月の火災からの酒蔵再建、新蔵建設、共同醸造を経て再び自社蔵で始まる酒造り、地域の米づくりと酒造りの連携などについて、メディア関係者の皆さまからの取材・掲載を歓迎しております。
今回の地鎮祭だけでなく、火災直後から共同醸造、新蔵再建に至るまでの写真素材の提供や、建設が進んでいく新蔵の現地取材にも対応可能です。
また、代表取締役・立松豊大へのインタビュー、新蔵から杜氏を務める予定の後藤実和への取材、酒造りや商品の撮影なども承ります。
水谷酒造では、地域で育つ「あいちのかおり」や山田錦などの米を生かした酒造りを進めています。田植え、稲の生育、稲刈り、新蔵建設、仕込み、搾り、新酒完成まで、年間を通じた継続取材についてもご相談いただけます。
火災で酒蔵を失ったところから、地域の米とともにもう一度酒蔵をつくり、再び自分たちの手で酒を醸すまで。一度きりの再建ニュースではなく、水谷酒造が新しい酒蔵と酒造りを形にしていく過程を、現場からお伝えします。
建設中の新蔵、地域の田んぼ、酒造りの現場など、企画内容に応じた取材テーマのご相談もお気軽にお問い合わせください。
水谷酒造株式会社
広報担当:田村
メール:mizutanishuzou@gmail.com
URL:https://www.mizutanishuzou.jp/

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。