~一人の生産者との出会いから農業高校へ。企業と農業教育の連携を九州へ広げる~
株式会社岩田産業グループホールディングスのプレスリリース
岩田産業株式會社(本社:福岡市、代表取締役社長:岩田章正)は、福岡県および九州地区の農業高校の教職員が集まる大会で講演を行いました。代表取締役社長・岩田章正が40分、業務統括本部長・原口康紀が10分を担当。当社の農業支援や生産現場での実践を紹介し、企業と農業教育が連携する可能性についてお伝えしました。

■ 一人の柿農家との出会いから、農業高校とのご縁へ
今回の講演の始まりは、一人の生産者との出会いでした。岩田産業では、農業分野の人手不足という課題に向き合うため、農家と働き手をつなぐ農業人材マッチングサービスを活用した生産者支援に取り組んでいます。
その活動を通じて出会ったのが、柿農家「ゆう美果樹園」の日野勇樹さんです。日野さんとの交流が深まる中、福岡県立朝倉光陽高等学校の矢野校長先生をご紹介いただいたことが、新たなご縁の始まりとなりました。
その後、岩田産業の農業支援や食品流通に関する取り組みを、同校の生徒の皆さんへ授業としてお話しする機会をいただきました。その授業を矢野校長先生にも聞いていただいたことから、今回、農業教育に携わる先生方を対象とした2つの大会での講演依頼へとつながりました。生産者との出会いから学校へ、学校から県へ、そして九州へ。一つのご縁から始まった交流が、農業教育と企業をつなぐ取り組みへと広がっています。
■ 農業教育を担う先生方へ、食品卸から見た「農業の今」を伝える
今回の講演は、農業高校の生徒ではなく、日々、農業教育の現場で生徒を指導されている先生方を対象に行いました。岩田産業は食品卸として、生産者から食品メーカー、飲食店、ホテル、給食など、食の川上から川下まで幅広く関わっています。
その中で感じているのが、農業の人手不足や生産者の高齢化、農産物の付加価値向上、販路開拓など、生産現場が抱えるさまざまな課題です。
一方で、農業には「生産する」以外にも、加工、商品開発、流通、販売、外食、輸出、地域振興など、多くの仕事がつながっています。岩田産業が実際の事業や生産者との交流を通じて得てきた経験を先生方と共有することで、学校と企業、農業と食をつなぎ、これからの農業教育を一緒に考えるきっかけにしたいとの思いで講演しました。
■ 岩田章正が40分講演。「農業と食をつなぐ企業の役割」
代表取締役社長・岩田章正は40分間の講演で、食品卸会社として取り組んできた農業支援やSDGs活動、農業高校との連携などについて紹介しました。岩田産業が目指しているのは、食材を仕入れ、お客様へ届けるだけの食品卸ではありません。生産者が抱える課題を知り、その想いや商品の価値を食品流通の先にいるお客様へ伝えていく。
そして農産物の商品化や販売などを通じて、生産者とお客様の双方のお役に立つことを目指しています。農業高校との取り組みについても紹介し、若い世代ならではの発想と、企業が持つ商品開発力、流通力、販売力を掛け合わせることで、新たな可能性が生まれることを先生方へお伝えしました。
■ 「農業が嫌で嫌でたまらなかった」原口本部長が変わった理由
続いて、業務統括本部長・原口康紀が10分間、自身の経験について講演しました。原口は長年、業務用食品卸の営業や支店運営に携わってきた社員です。農業人材マッチングや生産者へのアプローチなど、農業関連の仕事を担当することになった当初は、農業経験がまったくありませんでした。
本人は当時を、
「やったこともない仕事で、正直、嫌で嫌でたまらなかった」と振り返ります。
しかし、生産者の方々と向き合うのであれば、自分自身も農業を経験しなければ本当の話はできないと考えるようになりました。そこで市民農園を借り、トマト、ピーマン、ナス、キャベツ、ブロッコリー、大根、白菜など、自らさまざまな野菜づくりを始めました。

■ 土に触れることで「考え方」が変わり、「行動」が変わった
自ら土に触れ、野菜を育ててみると、それまで見えていなかったものが見えるようになりました。天候に左右される難しさ、作物を育てる手間、収穫できた時の喜び。農業を自ら経験したことで、生産者の話が少しずつ理解できるようになり、農家の皆様との会話も変わっていきました。
原口が講演で伝えたのは、
「考え方が変わると、行動が変わる。行動が変わると、意識も変わる」という自身の経験です。
本気で農業に取り組むようになると、今度はその姿を見た社内の仲間から応援してもらえるようになり、生産者の皆様からも応援していただけるようになりました。現在では、「ゆう美果樹園」で富有柿の栽培にも携わり、年間を通じて生産現場を学んでいます。講演の最後には「本気で取り組むこと」の大切さを自身の経験から先生方へ伝えました。
■ 「学校と企業」「農業と食」をつなぐ取り組みをこれからも
今回の2つの講演も、最初から計画して生まれたものではありませんでした。生産者との出会いがあり、その方との信頼関係から先生との出会いが生まれ、生徒への授業につながり、その授業を聞いていただいた校長先生から、さらに先生方への講演へとご縁が広がりました。
岩田産業では、こうした人と人とのつながりを大切にしながら、今後も農業高校や生産者の皆様との交流を続けていきます。食品卸だからこそ見える生産現場と食品流通の課題があります。そして、農業教育の現場だからこそ持っている知識や若い世代の可能性があります。双方の強みを持ち寄り、「学校と企業」「農業と食」「若い力と地域」をつなぐことで、九州の農業と食の未来に貢献してまいります。

岩田産業株式會社 代表取締役社長 岩田章正 コメント
「今回、農業教育の第一線で生徒の皆さんを育てておられる先生方の前で、私たちの取り組みをお話しする機会をいただけたことを大変ありがたく思っています。振り返ってみると、今回のご縁の始まりは、一人の柿農家である日野さんとの出会いでした。日野さんから朝倉光陽高校の先生をご紹介いただき、生徒の皆さんに授業をする機会をいただいた。その授業を校長先生が聞いてくださり、今回の2つの講演につながりました。
一つの出会いを大切にすると、また次の出会いにつながる。改めて人とのご縁のありがたさを感じています。私たちは食品卸です。しかし、食材を右から左へ運ぶだけでは、これからの食品卸の役割を十分に果たすことはできないと考えています。生産者の苦労や想いを知り、その価値をお客様へ伝え、さらに次の世代へつないでいく。生産者とお客様をつなぐことも、私たちの大切な仕事です。
そして農業高校で学ぶ生徒の皆さんは、これからの九州の農業と食を支える大切な人材です。今回の講演を新たなスタートとして、先生方からも学ばせていただきながら、学校と企業、農業と食をつなぐ取り組みを少しずつ広げていきたいと思います。『食を通じて九州を元気に!』のスローガンのもと、これからも九州の農業と食の未来のお役に立てる企業を目指してまいります。」
【会社概要】
会社名:株式会社岩田産業グループホールディングス
所在地:福岡県福岡市博多区諸岡3-26-39
事業内容:業務用食品卸売事業、酒類卸事業、青果卸事業、外食事業ほか
