フィード・ワン株式会社のプレスリリース
フィード・ワン株式会社(本社:横浜市西区/代表取締役社長 庄司 英洋/以下、フィード・ワン)は、ウナギ用配合飼料における魚粉への依存低減を目指し、魚粉を使用しないウナギ用配合飼料「神威(カムイ)ZERO」の開発に成功しました。現在、養鰻生産者と連携したフィールド試験を進めており、実際の養殖環境における有効性や課題の検証に取り組んでいます。

開発の背景
養殖魚の生産量が世界的に増加する一方、水産用配合飼料の主要な原料である魚粉は、その原料となる魚の漁獲状況やエルニーニョ現象などの海洋環境の変化を背景に、価格の高騰や供給の不安定化が課題となっています。
こうした状況を踏まえ、フィード・ワンでは、養殖業の持続的な発展に貢献するため、魚粉に依存しない配合飼料の研究・開発を進めてきました。
フィード・ワンのウナギ用配合飼料における取り組み
ウナギ用配合飼料では、栄養面だけでなく、水と練り合わせた際の「練り物性」を確保するうえでも良質な魚粉が必要とされ、従来は魚粉を約70%配合した飼料が使用されてきました。このように魚粉への依存度が高いウナギ用配合飼料において、必要な性能を維持しながら低魚粉化を進め、さらには魚粉を使用しない飼料の実現を目指すことは、大きな挑戦とされる中、2016年には魚粉配合率60%まで低減した飼料(製品名:鰻丸)を発売し、その後も研究開発を継続。2023年には魚粉配合率を40%にまで低減した飼料(製品名:エシカル)を製品化し、現在は魚粉を使用しない無魚粉飼料の実用化に向けた研究を進めています。
これまでの主な経緯
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2016年 |
魚粉配合率60%飼料(鰻丸)を開発・発売 |
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2023年 |
魚粉配合率40%飼料(エシカル)を開発・発売 |
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2026年 |
無魚粉飼料「神威ZERO」を開発し、 性能向上と普及拡大に向けたフィールド試験を開始 |
低魚粉飼料の社内試験結果
2026年8月~10月にフィード・ワン水産研究所で実施した社内試験では、従来飼料と魚粉配合率40%飼料(エシカル)を比較しました。
その結果、エシカル給与区では、飼料効率が従来飼料区と比較してやや低い結果となった一方、従来飼料区と同等以上の日間摂餌率となることが確認されました。
社内試験の概要
試験場所:フィード・ワン水産研究所
試験期間:2026年8月~10月
飼養尾数:ウナギ125尾/水槽
比較飼料:従来飼料(魚粉配合率70%)、エシカル(魚粉配合率40%)
主な試験結果

無魚粉飼料のフィールド試験結果
2026年8月~9月には、九州の養鰻生産者の協力のもと、魚粉配合率60%飼料(鰻丸)と無魚粉飼料を用いたフィールド試験を実施しました。
試験では、約38,000尾のウナギを対象に、約2ヶ月間にわたって飼育成績を比較しました。その結果、無魚粉飼料区の飼料効率は鰻丸給与区を下回ったものの、成長倍率は両区とも約2倍となり、魚粉を使用しない飼料でもウナギが摂餌し、成長することを確認しました。
フィールド試験の概要
●試験場所:九州の養鰻生産現場
●試験期間:2026年8月~9月
●飼養尾数:約38,000尾/生簀
●比較飼料:鰻丸(魚粉配合率60%)、無魚粉飼料
主な試験結果
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項目 |
鰻丸(魚粉配合率60%) |
無魚粉飼料 |
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開始総重量 (1尾当たり重量) |
2,015kg (52.4g/尾) |
2,067kg (53.8g/尾) |
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終了総重量 (1尾当たり重量) |
4,086kg (109.9g/尾) |
4,042kg (106.4g/尾) |
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飼料効率 |
74.9% |
62.0% |
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給餌量 |
2,764kg |
3,184kg |

今回の試験によって、無魚粉飼料の実用化に向けた可能性を確認するとともに、今後改善すべき課題も明らかになりました。フィード・ワンでは、飼料効率などのさらなる向上に向け、原料構成や配合設計、製造条件などの検証を進めます。
今後の展望
ウナギ用無魚粉飼料「神威ZERO」は2026年内の発売を予定しています。今後はフィールド試験を通じて製品のさらなる性能向上を図るとともに、生産者の皆さまと連携しながら普及拡大を進めてまいります。また、既に販売している低魚粉飼料の活用も含め、それぞれの飼養環境に応じて魚粉使用量の段階的な低減を提案するなど、持続可能な養鰻生産に貢献してまいります。
今後も生産者の皆さまとともに現場での試験を重ねながら、生産性と持続可能性を両立するウナギ用配合飼料の開発を進めてまいります。


テレビ朝日「グッド!モーニング」で当社のウナギ用無魚粉飼料開発が紹介されました
2026年10月16日放送のテレビ朝日「グッド!モーニング」において、当社のウナギ用無魚粉飼料の開発に関する取り組みが紹介されました。
番組では、魚粉価格の高騰や水産資源を取り巻く環境変化を背景に、持続可能な養殖の実現に向けた当社の取り組みとして、ウナギ用無魚粉飼料の開発について取り上げていただきました。
製品・試験に関するお問い合わせ
フィード・ワン株式会社
水産飼料部
TEL:045-211-6534
MAIL:ir@feed-one.co.jp
会社概要
会社名:フィード・ワン株式会社
代表者:庄司 英洋
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい5丁目1番2号
設立:2014年10月
資本金:100億円
事業内容:配合飼料の製造・販売、畜水産物の仕入・販売・生産・加工等
上記に付帯関連するその他事業(農場の経営指導、家畜診療施設の運営等)
フィード・ワン コーポレートサイト:https://www.feed-one.co.jp/
サステナビリティサイト:https://www.feed-one.co.jp/csr/

