COP31「ジャパン・パビリオン バーチャル展示」に出展 カカオ未活用部位の価値化から 持続可能なカカオ生産へつなぐ循環モデルを発信 ~循環経済の実現や気候変動の課題解決への貢献を目指す~

株式会社 明治のプレスリリース

 株式会社 明治(代表取締役社長:八尾 文二郎)は、2026年11月9日から20日までトルコ共和国・アンタルヤで開催される国連気候変動枠組条約第31回締約国会議(以下、COP31)に合わせ、環境省が設置する「ジャパン・パビリオン」のバーチャル展示に出展します。

本展示では、COP30で発信した「カカオバイオプラスチック」「カカオセラミド」に、新たに「アグロフォレストリー」を加え、カカオ未活用部位の価値化から産地への価値還元、持続可能なカカオ生産までをつなぐ「循環型カカオバリューチェーン」の構築に向けた取り組みを紹介します。

展示概要:カカオ未活用部位の価値化を起点とした「循環型カカオバリューチェーン」

 「循環型カカオバリューチェーン」は、これまで十分に活用されていなかったカカオの種皮などを高付加価値な素材へ転換し、そこから生まれる価値を生産地へ還元することで、農家の所得向上や持続可能なカカオ生産につなげていく循環モデルです。さらに、アグロフォレストリー(森林農法)の導入を通じて、自然環境の保全とカカオ生産の持続可能性向上を目指します。

 この循環モデルの構築に向け、カカオ産業に関わるさまざまなステークホルダーと連携し、カカオの価値を生産地とともに高めていきます。

カカオの実から生まれる素材を示すカカオツリー

①「カカオバイオプラスチック」

 「カカオバイオプラスチック」は、当社と株式会社ヘミセルロースが共同開発した、カカオの種皮を配合した樹脂素材です。石油由来プラスチックと比較して CO2 排出量を 30 ~ 40 %削減できるとの LCA 試算があ るほか ※1 、硬さと柔軟性を兼ね備えています。今後も用途の開発と実用化を進め、未活用資源の価値化に取り組みます。

カカオバイオプラスチック製品の製造フロー

※1 株式会社ヘミセルロースによるLCA試算(Life Cycle Assessmentの試算で、CO2などの環境負荷を数値化したもの)

・カカオバイオプラスチックバーチャル展示:https://jprsi.go.jp/ja/member/789/technology-type/611

②「カカオセラミド」

 「カカオセラミド」は、カカオの種皮から抽出した保湿成分です。当社が世界で初めて※2素材化に成功し、食品と化粧品の双方での活用を進めています。これまで十分に活用されていなかったカカオの部位から新たな価値を生み出すことで、カカオを余すことなく活用する取り組みを推進します。

   

カカオセラミド配合の「カカオボーテ」      各植物に含まれるセラミド含有量

※2美容成分・食品成分としてのカカオ由来セラミドに関する論文検索、特許検索、インターネット検索結果より。(2024年1月、当社調べ。)

・カカオセラミドバーチャル展示:https://jprsi.go.jp/ja/member/789/technology-type/612

③「アグロフォレストリー」

 「アグロフォレストリー」は、樹木と農作物を組み合わせ、自然の生態系に倣って多様な農林産物を共生させながら栽培する農法です。環境への負荷を抑えながら、長期的な土壌利用や森林保全につながることが期待されています。当社は2006年より、カカオ農家を支援する活動「メイジ・カカオ・サポート」を行っています。2020年から継続的に支援しているガーナ共和国のオハヨー農園では、「メイジ・カカオ・サポート」を展開するブラジル連邦共和国・トメアスー地域のCAMTA(トメアスー総合農業協同組合)で培われた「アグロフォレストリー」の手法を取り入れています。気候変動への対応や生産性向上を図りながら、森林と共生したカカオ栽培技術の普及を目指しています。

アグロフォレストリー・カカオ試験農園の変化と成果

・アグロフォレストリーバーチャル展示:https://jprsi.go.jp/ja/member/789/technology-type/668

・メイジ・カカオ・サポート:https://www.meiji.com/sustainability/cocoa/

 この度バーチャル展示する「カカオバイオプラスチック」「カカオセラミド」「アグロフォレストリー」は、カカオの未活用部位の価値化から産地への価値還元、持続可能な農業までをつなぐ当社の取り組みを示すものです。今後も、カカオ産地への支援活動と未活用部位の高付加価値化を通じて、「循環型カカオバリューチェーン」構築を推進し、カカオの持続可能性向上に貢献してまいります。

「循環型カカオバリューチェーン」の実現に向けた取り組み

 明治グループは、2026年9月14日にガーナ共和国で「明治ミルクチョコレート」100周年を記念した式典を開催しました。式典では、カカオ調達を通じて長年にわたりパートナーシップを築いてきたガーナ共和国へ感謝の意を伝えるとともに、ガーナ共和国政府と明治ホールディングス株式会社との間で、持続可能なカカオ産業の発展および循環型経済に関する協力意向書(LOI)を締結しました。本LOIに基づき、持続可能なカカオ産業の発展、カカオ未活用部位の価値化、循環型経済、持続可能な農業などに関する将来的な協力可能性について、対話・検討を進めていきます。

リリース:https://www.meiji.com/pdf/news/2026/260924_01.pdf

  

 

ガーナ式典で寄贈したカカオバイオプラスチック製品(Tシャツ・サングラス・ボールペン)

 また、当社は株式会社ヘミセルロースと共同で、経済産業省の「令和7年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)」に採択されています。本FS事業では、ガーナ共和国、エクアドル共和国、メキシコ合衆国を対象に、カカオ未活用部位を活用したバイオプラスチック製造モデルについて、循環型製造モデルの国際展開に向けた可能性と事業性を評価します。

リリース:https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2026/06_11/

COP31「ジャパン・パビリオン」について

 国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)は、気候変動に関する議論と交渉を行う最大の国際会議です。会議は1995年から開催され、今回で31回目を迎えます。この会議に合わせ、日本の優れた技術や取り組みの情報を発信するために環境省が設置する広報用スペースが「ジャパン・パビリオン」です。「Solutions to the World」をテーマに、世界の脱炭素化の実現や気候変動への適応に資する技術・製品・サービス等を開催地およびバーチャルにて展示します。

当社は、環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)のウェブサイト上で実施されるバーチャル展示に出展します。

・開催名称:COP31 ジャパン・パビリオン

・パビリオンテーマ:Solutions to the World

・開催期間:2026年11月9日~11月20日

・開催地:トルコ共和国・アンタルヤ

・バーチャル展示:2026年10月9日公開

■COP31公式サイトURL

・https://cop31.tr/

■COP31「ジャパン・パビリオン」サイトURL

・公式サイト:https://www.copjapan.go.jp/cop31/

・バーチャル展示:https://jprsi.go.jp/cop31/ja/showcase/

・当社バーチャル展示:https://jprsi.go.jp/ja/member/789

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