OYASAI株式会社のプレスリリース
〜目指すのは、自販機のように街に設置できる「収益を生む農園」。都市の緑化と食料生産を両立する新たなモデルへ〜

OYASAI株式会社(福岡県福岡市、代表取締役:國村隼太)は、福岡市の中心部に位置する「天神地下街」に、屋内型水耕栽培ユニット「OYASAI FARM」を設置し、都市空間における新たな農業モデルの実証を開始しました。
本取り組みは、単に地下街で野菜を育てることを目的としたものではなく、「食べられる観葉植物」として空間を彩りながら、収穫した野菜を販売することで収益も生み出す、新しい都市型農業の可能性を検証するものです。
従来、商業施設やオフィスに設置される観葉植物は、景観や癒やしを提供する一方で、維持管理に費用がかかるものでした。OYASAIは、そこに「食料生産」という新たな価値を加え、緑が空間を豊かにするだけでなく、経済的な価値も生み出す仕組みの構築を目指しています。
今回の天神地下街への設置を皮切りに、将来的には自動販売機のように街のあらゆる場所へ設置できる「小さな農園」の社会実装を目指します。
■ なぜ、天神地下街で野菜を育てるのか

日本の都市部には、商業施設やオフィス、駅、地下街など、多くの人が集まる空間が存在します。
しかし、こうした場所は基本的に消費活動の場であり、食料を生産する場所として活用されることはほとんどありませんでした。
一方で、近年は都市部における緑化や空間価値の向上、持続可能な食料生産への関心が高まっています。OYASAIは、この2つの課題を同時に解決できる可能性があると考えています。
それが、農業とインテリアを融合させた「アグリインテリア」という考え方です。
野菜が育つ姿そのものを空間演出として活用しながら、収穫した野菜は食材として利用する。
「見るための緑」から「食べられる緑」、そして「収益を生む緑」へ。
今回の実証では、多くの人が行き交う天神地下街という都市空間を活用し、この新しい農業モデルの可能性を探ります。
■ 実証の目的:都市空間で農業は「事業」として成立するのか
今回の実証では、主に3つの観点から検証を進めます。
① 都市空間における栽培・運用の実現可能性
地下街という特殊な環境において、野菜の安定的な生育や設備の稼働状況、維持管理の負担などを確認します。従来の農業施設とは異なる環境でも、継続的に野菜を生産できる仕組みの確立を目指します。
② 「食べられる観葉植物」としての空間価値
野菜を育てること自体が、来街者にどのような体験や価値を提供できるのかを検証します。
実際に、設置されたユニットの前では、足を止めて野菜を眺めたり、写真を撮影したりする来街者の姿も見られています。こうした反応を通じて、農業が空間演出や新たな来街体験として機能する可能性を探ります。
③ 収益を生み出す農業モデルの事業化可能性
OYASAIが将来的に目指すのは、野菜を育てる設備そのものが、収益を生み出す仕組みです。
自動販売機が限られたスペースで商品を販売するように、OYASAI FARMも都市の小さな空間を活用して野菜を生産し、販売する。商業施設内の飲食店への供給や、施設利用者への販売などを通じて、設置スペースが新たな収益源となるモデルを構想しています。今回の実証では、その実現に向けた基礎となる栽培・運用面のデータを収集し、今後の事業化検討につなげます。
■ 目指すのは「自販機のように設置できる、収益を生む農園」

街中の自動販売機は、限られたスペースを活用し、商品を販売することで収益を生み出しています。
OYASAIが構想するのは、その農業版ともいえる仕組みです。
例えば、商業施設の一角にOYASAI FARMを設置する。
日常的には観葉植物のように空間を彩り、野菜が育ったら収穫する。
収穫した野菜は、施設内の飲食店に供給したり、地域の消費者に販売したりする。
これまで装飾や設備に使われていたスペースが、食料を生み出す小さな生産拠点へと変わります。
従来の観葉植物が「維持するために費用がかかる緑」だったのに対し、OYASAI FARMは、「空間価値を高めながら、収益も生み出せる緑」を目指します。
ただし、設置場所や栽培品目、販売先などによって採算性は異なるため、今後は収量や運用コスト、販売方法などを検証し、持続可能なビジネスモデルの構築を進めていきます。
■ 将来構想:街全体が一つの農場になる未来へ
OYASAIが目指しているのは、都市の中に点在する小さな畑がつながり、街全体が一つの農場のように機能する未来です。
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オフィスビルで育てた野菜を社員食堂で提供する。
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ホテルで育てたハーブを、その日の料理に使用する。
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商業施設で育てた野菜を、施設内のレストランで提供する。
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そして、駅や地下街で育った野菜を、地域の人々が購入する。
こうした小さな農業拠点を都市の各所に広げることで、これまで消費するだけだった街が、食料を生産する場所へと変わっていきます。また、身近な場所で野菜の成長を目にする機会を増やすことは、食育や農業への関心を高めるきっかけにもなります。
将来的には、都市の遊休スペースの有効活用や、生産地から消費地までの輸送距離の短縮など、環境面での価値創出も目指します。「街に畑を設置する」ことが、自動販売機を設置するのと同じくらい当たり前になる未来へ。今回の天神地下街での実証は、その実現に向けた第一歩です。
関係者コメント
■ Fukuoka Growth Next 原田様
OYASAI株式会社は、急成長が期待されるスタートアップを集中的に支援する「High Growth Program」の2025年度採択企業であり、今回の実証もその支援の一環として行われるものです。
都市の地下街を歩いていたら、野菜が育つ”畑”に出会う。OYASAI FARMの今回の実証は、そんな少し先の未来の風景を、福岡のど真ん中・天神地下街で先取りする取り組みです。
これまで都市の緑は、コストをかけて維持するものと捉えられてきました。OYASAIは、それを食料と収益を生み出す資産へと変えようとしています。都市空間と植物工場がクロスオーバーすることで、街そのものが農場になる。今回の挑戦は、都市における新しいサステナビリティのあり方に選択肢を提示する新たな挑戦です。
福岡の街を舞台にしたOYASAIのこの挑戦が、日本中、そして世界の都市へと広がっていくことを期待しています。
■ 福岡地下街開発株式会社 豊島様
天神地下街は2026年に開業50周年を迎えました。この節目に「OYASAI FARM」を設置できたことを嬉しく思います。
この新たな取り組みは、普段お買い物や通勤の途中で野菜の成長を身近に感じていただけるだけでなく、SDGsやCSRの観点からも非常に有意義なものだと考えております。
今回の実証が、天神地下街の魅力向上や地域社会への貢献につながっていくことを大いに期待しております。
■ OYASAI株式会社 代表取締役 國村隼太
私たちが目指しているのは、農業をもっと身近で、もっと自由なものにすることです。
例えば、街中の自動販売機のように、ちょっとしたスペースに農園を設置する。普段は観葉植物のように空間を彩りながら、育った野菜は食べることができ、販売すれば収益にもなる。
そんな新しい農業の形をつくりたいと考えています。
今回、福岡を代表する天神地下街に小さな畑を設置できたことは、私たちにとって大きな一歩です。
将来、街中で野菜が育っていることが珍しくなくなり、そこで収穫された野菜が近くの飲食店や家庭で消費される。農業が街の景観の一部となり、同時に経済的な価値も生み出す。そんな未来を福岡から実現していきたいと思います。
OYASAI株式会社について
OYASAI株式会社は、「世界最小の畑を街にインストールする。」を掲げ、都市の空きスペースを農業生産拠点へ変える水耕栽培・分散型植物工場事業を展開しています。
植物工場を一部の大規模施設だけのものではなく、オフィス、飲食店、商業施設、福祉施設など、あらゆる場所に設置できる身近な農業インフラへ。水耕栽培ユニット「OYASAI FARM」の開発・提供をはじめ、栽培支援、農福連携などを通じ、新しい都市農業の社会実装を進めています。
社名:OYASAI株式会社
福岡オフィス:福岡県福岡市中央区大名2丁目6-11 Fukuoka Growth Next -3F
東京オフィス:〒141-0001 東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア SHIP -4F
沖縄オフィス:〒904-0004 沖縄県沖縄市中央1丁目7-8 Koza Startup Arcade
代表取締役:國村 隼太
設立:2025年4月
事業内容:AI搭載型スマート栽培ユニットの開発、地産地消型スマート菜園の社会実装

