2026年 子育て世帯の防災意識に関する調査

日本生活協同組合連合会のプレスリリース

災害への備えを「意識している」は65.0%、「子ども用の備蓄ができている」は22.6% 大人用防災セットは42.2%が用意、子ども・乳幼児向けの防災備蓄は21.6%と約半分

 日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:新井ちとせ)は、妊娠中から未就学児を育てる全国の20~59歳の男女を対象に「子育て世帯の防災意識に関する調査」を実施し、その結果をまとめましたので、ご報告いたします。

 2024年1月の能登半島地震や、同年8月に初めて発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」などを機に、家庭での災害への備えに改めて関心が集まっています。特に、乳幼児のいる家庭では、ミルクや離乳食、おむつなど大人とは異なる物資が必要で、災害時には入手が難しくなることから、日頃からの備えが欠かせません。

 日本生協連では、妊娠期から子育て期の100か月を応援する「100か月CO・OP」の取り組みに生かすため、組合員に限らず妊娠中から未就学児までの子育てをする家庭を対象としたWEBアンケートを実施しました。

(調査期間:2026年9月14日~9月16日、有効回答数:3,212件)

~調査結果の主なトピック~

  • 災害への備えを「意識している」は65.0%。ただし「十分に意識し、備えている」は9.4%
    「十分に意識し、備えている」9.4%と「意識はしているが、備えは不十分」55.6%を合わせ、65.0%が災害への備えを意識していました。

  • 子ども用の備蓄が「できている」は22.6%。女性で末子1歳以上3歳未満では13.4%

    「あまりできていない」57.9%、「できていない」19.5%で、合わせて77.4%が十分に備えられていません。

  • 大人用防災セット(42.2%)に対し、子ども・乳幼児向けの防災備蓄は21.6%にとどまる

    用意している備えは、飲料水(57.4%)、懐中電灯(47.1%)、食料品(43.6%)が上位でした。

  • 子どもの成長とともに備えに空白が生まれる

    乳幼児向け防災備蓄の用意率(女性)は、末子1歳未満で38.5%、1歳以上3歳未満で21.3%、3歳以上で9.3%でした。

  • 子ども用の防災用品を「そろえたい」は73.7%。末子3歳以上でも女性74.7%、男性61.9%

    末子1歳未満の女性では、「そろえたい」83.5%に対し、「できている」は17.9%で、65.6ポイントの差がありました。

  • 「助けがあったら良い」と感じる場面で、「災害・非常時の備え」は21.3%

    上位は「子どもの体調不良で動けないとき」61.5%で、防災が後回しになっている可能性があります。

「100か月CO・OP」とは

こども家庭庁が提唱する「はじめの100か月の育ちビジョン」を背景に、全国の生協が合同で推進する子育て応援プロジェクトです。子どもの幸せを育む基盤となる妊娠期から小学校入学頃までの「はじめの100か月」に着目。商品や宅配、店舗、共済、地域での活動など、生協ならではの幅広い事業・活動を通じて、子どもの成長と子育て世帯のくらしに寄り添います。

こども家庭庁:こども・子育て応援

【100か月CO・OP】 日本生活協同組合連合会/日本コープ共済生活協同組合連合会

https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-mannaka/case/kosodateouen#coop

■災害への備えを「意識している」は65.0%。ただし「十分に意識し、備えている」は9.4%

災害・非常時への備えについて、「十分に意識し、備えている」は9.4%、「意識はしているが、備えは不十分」は55.6%で、合わせて65.0%でした。一方、「あまり意識していない」は26.0%、「まったく意識していない」は9.0%でした。 末子がいる女性で「十分に意識し、備えている」は、末子1歳未満で7.0%、末子1歳以上3歳未満で4.7%、末子3歳以上で6.2%と、いずれも1割未満でした。備えの必要性は感じていても、十分な備えには至っていない様子がうかがえます。

■子ども用の備蓄が「できている」は22.6%。女性で末子1歳以上3歳未満では13.4%

末子がいる女性はいずれの層でも2割未満

子ども用の備蓄は「できている」3.8%、「ほぼできている」18.8%で、合わせて22.6%でした。一方、「あまりできていない」57.9%と「できていない」19.5%を合わせると77.4%が十分に備えられていません。 女性の「できている」「ほぼできている」の合計は、末子1歳未満17.9%、末子1歳以上3歳未満13.4%、末子3歳以上18.1%でした。末子がいる女性のうち「できていない」と回答した人は23.4~26.9%で、末子がいる男性(14.9~17.5%)より高くなりました。

■大人用防災セット(42.2%)に対し、子ども・乳幼児向けの防災備蓄は21.6%にとどまる

用意している備えの上位は、飲料水(57.4%)、懐中電灯(47.1%)、食料品(43.6%)、救急用品(43.2%)、大人用防災セット(42.2%)でした。一方、子ども・乳幼児向けの防災備蓄(液体ミルク・離乳食備蓄等)は21.6%、子ども用のおむつは37.4%で、末子1歳以上3歳未満の女性では54.2%でした。日常的に使うおむつ(37.4%)に比べ、液体ミルク・離乳食等の子ども向けの食の備え(21.6%)は手薄な様子がうかがえます。

■子どもの成長とともに備えに空白が生まれる。末子3歳以上の女性で、子ども用の備蓄が「できている」は18.1%にとどまる

子ども・乳幼児向けの防災備蓄(液体ミルク・離乳食備蓄等)を用意している女性は、末子1歳未満で38.5%、1歳以上3歳未満で21.3%、3歳以上で9.3%でした。一方、末子3歳以上の女性は、飲料水(61.3%)、救急用品(54.2%)、食料品(48.0%)など家族共通の備えを用意している割合が、女性の中で最も高くなりました。 ただし、子ども用の備蓄が「できている」と回答した女性は、末子3歳以上でも18.1%でした。末子1歳未満(17.9%)とほぼ変わりません。また、これから用意・強化したいものも、食料品や防災セット(大人用)など大人と共通の品目が中心でした。ミルクや離乳食を卒業した後は、子どもの年齢に合った備えを具体的にイメージしにくくなり、備えに空白が生まれている可能性があります。

■子ども用の防災用品を「今後そろえたい」は73.7%。末子3歳以上でも女性の74.7%、男性の61.9%が準備意向

 「そう思う」22.8%、「ややそう思う」50.9%で、合わせて73.7%でした。 末子1歳未満の女性は、「そう思う」が36.4%と全層で最も高く、準備意向は83.5%でした。 一方、子ども用の備蓄が「できている」割合と比べると、女性の末子1歳未満で65.6ポイント、1歳以上3歳未満で66.1ポイントの差があり、準備意向と実際の準備状況には、大きな開きが見られました。末子3歳以上でも準備意向は高く、子どもの年齢に合わせた防災用品のニーズがあると考えられます。

■「助けがあったら良い」と感じる場面で、「災害・非常時の備え」は21.3%。日々の子育てで防災の備えが後回しになっている可能性あり

1位は「子どもの体調不良で動けないとき」61.5%、2位は「自分の時間や休息がとれないとき」54.7%と、上位には日常の困りごとが並び、「災害・非常時の備えができていないと感じるとき」は21.3%でした。日々の子育てに追われる中で、「もしものとき」への備えが後回しになっている可能性があります。

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