東京新橋組合/東をどり実行委員会のプレスリリース
大正、昭和、平成、そして令和へと続く 新橋芸者の晴れ舞台
新橋花柳界が主催する「東をどり」がいよいよ明日23日(木)から26日(日)まで4日間10公演の幕を開けます。新橋芸者の芸のお披露目場所として大正14年に造られた新橋演舞場で、前日である本日22日(水)、新橋芸者全員が揃って、本番さながらの舞台ざらい(リハーサル)に臨みました。
芸の一流を目指し、ご指導いただく花柳、西川、尾上の三流派の中、今回の総合構成演出は花柳流が担当。先代家元の壽應と現家元の壽輔が力を合せて臨みます。総合プロデューサーとしての壽應は、「如何に賑やかに華やかにと言う事を念頭におき、少々お祭り気分のお好みをご覧に入れます。」と語る通り、華やかで粋な舞台。芸者衆も明日に向け、緊張した面持ちで稽古の仕上げに励んでいました。
普段は一見さんお断りの花柳界ですが、年に一度の「東をどり」は一見さん大歓迎。
幕間には、新橋料亭の食と美酒、芸者の点茶などもあり、今回で95回を数える新元号・令和で初の「東をどり」で、明日からの4日間、新橋演舞場が大料亭に替わります。
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東をどりとは 歴史と背景
幕末に興った新橋花柳界。徳川贔屓の江戸の中、維新を前に薩長の志士を迎えました。明治になって彼らは政府の中枢、街は大きく発展します。芸の一流を街の目標に稽古を重ね芸処となります。京、大坂に在った芸者の歌舞練場に倣って、大正十四年に新橋芸者の晴れ舞台として建設されたのが、新橋演舞場。
その杮落としは、新橋芸者の公演「東をどり」として初回の歴史が始まりました。
戦火に焼けた演舞場を新橋の精神的支柱として蘇らせようと、昭和23年春に「東をどり」は再開しました。
川端康成、吉川英治、谷崎潤一郎など、文豪の書き下ろし脚本の舞踊劇、横山大観、小倉遊亀、前田青邨など、一流画家による舞台美術等、新橋花柳界ならではのご縁を頂いて、豪華な舞台は人気を集めました。
また、踊りの名手、まり千代の美しい男姿や、スター芸妓が登場し、公演は大成功。楽屋口には出待ちの女学生の人垣が出来るなど、ファンが広がって行きました。
芸の新橋は、一流の指導者と何より稽古に励む街の風が支えます。そして、現在では、芸者と料亭がひとつになり、新橋演舞場が大料亭になる、東をどり。日本の綺麗な芸や粋がそこに集います。
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<第95回 東をどり 開催概要>
□日時:2019年5月23日(木)~5月26日(日)
23日・24日は二回公演
昼の席 開場12:30 開演13:00~終演14:30
夕の席 開場15:20 開演15:50~終演17:20
25日・26日は三回公演
壱の席 開場11:00 開演11:30~終演13:00
弐の席 開場13:10 開演13:40~終演15:10
参の席 開場15:20 開演15:50~終演17:20 全10回公演
□会場:新橋演舞場 〒104-0061 東京都中央区銀座6-18-2
□チケット:発売中・当日券もあり
演舞場 切符売り場 他 松竹系プレイガイド
電話予約 チケットホン松竹:0570-000-489 または03-6745-0888
インターネット予約:Web松竹:PC・スマートフォン共通
http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
窓口販売・お引取り:新橋演舞場-切符売り場・歌舞伎座・大阪松竹座・サンシャイン劇場
□チケット:桟敷席 9,000円/一階席 7,500円/二階正面席・二階右席 6,000円/二階左席・三階席 2,500円
※学生割引:年齢を問わず、日本文化に親しんで頂けるよう学生証をご提示頂くと当日券は半額で販売します。
※未就学者入場不可
□公式:ホームページ:https://azuma-odori.net