自然豊かな離島の魚を眠らせて都市圏へ “獲れたて”から“起きたて”の活魚輸送 「旅するおさかなプロジェクト」発足!

旅するおさかなプロジェクト事務局のプレスリリース

2019年6月11日(火)壱岐島 出発6月12日(水)豊洲到着 
第1回実証実験、試験販売実施

この度、旅するおさかなプロジェクト事務局は新技術となる、活魚を睡眠状態にし、高過密輸送することを実現した“魚活ボックス”を利用し、少量多品種であり、これまで都市圏の飲食店や食卓に登場する機会が少なかった日本の自然豊かな離島の魚たちを生きたまま都市圏へ輸送する「旅するおさかなプロジェクト」を発足しました。長崎県壱岐島の協力のもと、6月11日(火)に離島である長崎県壱岐島から本島の都市圏へ輸送する第一弾の実証実験及び、東京都内の飲食店への試験販売を実施し、全ての到着した“起きたて”の活魚は豊洲市場のセリにかけられ、完売いたしました。

壱岐島で睡眠に入る“旅するおさかな”

魚活ボックスは日建リース工業株式会社(東京都千代田区:代表取締役社長 関山正勝氏)の保有するリース機材で、水中に二酸化炭素を注入することにより魚を眠らせ、生きたまま輸送するコンテナです。魚を眠らせて輸送することの利点は大きく2つあります。魚が睡眠状態に陥ることで、輸送中のボックス内の水質悪化を抑制でき、魚自身への負担を軽減し高品質を維持できること、そして、魚の回遊スペースを省略化しコンパクトな水槽にすることで、貨物車両に複数台同時に積載できることです。トラックや貨物列車に揺られて、眠ったまま長距離移動をする姿はまるで寝台車のようであり、本プロジェクトを「旅するおさかなプロジェクト」といたしました。このことにより、遠く離れた離島のお魚たちが気軽に都市圏の飲食店や食卓に運ばれ、新鮮な「起きたて」鮮魚の喫食機会増加を目指します。
* 魚介類の麻酔維持システム、麻酔維持方法および運搬方法、特許番号6236575(2017年11月2日)

~持続的な漁業の活性を目指して~
本プロジェクトは離島の未利用魚の都市圏消費を目指すことを目的としています。
鮮度保持や物流コストが課題となり、長距離輸送ができなかった離島の魚を都市圏の飲食店や食卓へ届けること、離島の希少な魚種を都市圏で、「獲れたて」ならぬ「起きたて!」にて食せる機会を提供することにより、島内だけでは、消費が難しい魚たちを、人口の多い都市圏に供給することによって廃棄を減らします。

<実証実験・試験販売概要>
長崎県にある離島、壱岐島にて漁獲された魚を東京都の豊洲市場へ運ぶ実証実験及び東京都内での試験販売を実施いたしました。

長崎県壱岐島

入眠中

□実証実験行程
6月11日(火) 漁獲した魚を睡眠状態にし、魚活ボックスへ。
実験活魚:天然イシダイ・天然ヒラメ・養殖ヒラメ / なかはら養殖場(長崎県壱岐市郷ノ浦町片原2581-11)

魚活ボックス輸送

旅するおさかな睡眠中

6月12日(水) 約24時間輸送した魚が市場に到着し、無事全ての魚が“起きたて”活魚に。
豊洲市場(東京都江東区豊洲6丁目3)

起きたて活魚

□試験販売
6月13日(木) 大都魚類株式会社が“起きたて”活魚を豊洲市場にてセリにかけ完売いたしました。

添付の画像および睡眠中などの動画が以下より確認いただけます。
https://www.dropbox.com/sh/1x8gmc0z1ct598l/AABbK05SJq2NLpCZ6EauRb-ca?dl=0

《旅するおさかなプロジェクト》メンバー企業
■日建リース工業株式会社(代表取締役社長 関山正勝氏)
魚活ボックスを使用した活魚の長距離輸送の活性化に取り組みます。
<会社紹介>建設用仮設機材のリース及び販売。魚活ボックスを通じて活魚輸送「ライブチェーン」構築を目指します。

■大都魚類株式会社(代表取締役社長 網野裕美氏)
豊洲市場から活魚の販路拡大を目指します。
<会社紹介>1947年創業の水産物卸売会社。首都圏を中心に日本の食文化を支えています。

■株式会社リンク(代表取締役 星幸臣氏)
壱岐島の魚を都市圏に向けて販売します。
<会社紹介>壱岐島、上五島に支店を持つ活魚を中心とした魚の販売店です。

■株式会社津々浦々(代表取締役社長 村上忠範氏)
本プロジェクトの認知拡大、販路拡大に取り組みます。
<会社紹介>地域産品の商品開発、品質管理、販路拡大における支援事業を行っています。

【一般お問い合わせ先】
旅するおさかなプロジェクト事務局(株式会社津々浦々内)
担当: 小林
Tel : 03-6262-3682
Mail: info@ttur.jp

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