就労困難な化学物質過敏症のためのお菓子工場と寮を倶知安に建設

株式会社ふじ井のプレスリリース

北海道ニセコ(倶知安)で3代続く小さなお菓子屋を経営している藤井千晶(ふじい・ちあき)が、 就労困難な化学物質過敏症の方も働くことができる工場兼寮を建設します。現在、その開催費用をクラウドファンディングを通して募集しています。
(プロジェクトページ:https://readyfor.jp/projects/CANARI-UP2)

 

■化学物質過敏症とは

後天性の疾患であり、 洗剤や柔軟剤、 シャンプーやリンス、 タバコや農薬など常的に接するものに含まれる極微量の化学物質(香害)に反応して、 精神・身体症状を示す。

原因となる物質は様々で、 そこから引き起こされる症状も、 結膜炎や鼻炎、 気管支炎、 動悸、 けいれん、 不眠、 うつ状態など、 人によって症状は多岐に渡る。

世界的に見ても認知度が低く、 まだ治療法も確立されていないため、 薬などはなく、 今できることは「原因物質を避けること」と、 食事や運動などに留意し自己免疫能力を向上させること。

■今回のクラウドファンディング挑戦の背景

北海道ニセコ(倶知安)で3代続く小さなお菓子屋を経営している。 5年前に、代表である藤井千晶の夫で菓子職人の藤井隆良が、 原因不明の体調不良に見舞われまれ、 香害(スタッフの柔軟剤や洗剤のニオイ)による「化学物質過敏症」という病気であることを告げれる。

夫と向き合う中で、 “多くの人が知っている”という状態だけでも作ることができれば、 周りの理解は徐々に深まり、 同じ症状で困っている方が前を向けるのではないかと考え、 2018年に香害による化学物質過敏症を多くの方に知っていいただくHP・グッズ作成費用を集めるクラウドファンディングに初めて挑戦し、200万円を達成。200万をもとに、この病気を知ってもらうための「カナリアップ」という団体をつくり、 サイトや冊子・化学物質過敏症だと判断がつくようなロゴやグッズを作成。(第一弾クラウドファンディング: https://readyfor.jp/projects/CANARIA-UP

■カナリアップ工場をつくる理由

現在、 化学物質過敏症に特化した職場環境は、 全国的に見てもほとんどありません。 この少なさ故に、 働きたくても働けない化学物質過敏症患者は多いです。
日本中で人手不足が叫ばれる中、 化学物質過敏症を配慮した職場は全国で数えるほどしかない理由には、 社会(企業)が「どう対処したら良いか分からない」ということも問題点の1つとして存在します。
それに応えられる住環境・職場環境をつくっていこうと決意し、 新工場建設へと至った次第です。 試行錯誤しながらつくり上げる「化学物質過敏症に配慮した工場・寮づくり」が、 他の職種においても、 環境づくりの「参考例」となっていけばと考えています。

 

社会と化学物質化敏症との橋渡し的存在へ

私どもが職場モデルをつくり上げることにより、「社会と化学物質化敏症との橋渡し的存在」になることをこのプロジェクトで目指しています。

夫が化学物質過敏症になり、カナリアップとして情報発信もしているため、症状の出にくい安心な家具や、場所の話など、情報がかなり集まってきやすい状況にあります。家族として、経営者として、人を雇い入れる事業主という立場でこの問題に取り組むことになったことは、使命だと感じています。

家族として、患者を一番近くで見ています。経営者として、お菓子だけじゃなくカナリアップ事業する決意があります。事業主として、スタッフの雇用を作り出せる場所にいます。

この工場兼寮が、「化学物質過敏症患者をどう扱うべきか」というモデル参考例となり、このプロジェクトを社会へ広く伝えるきっかけになります。
 

北海道新聞2019.6.13日掲載北海道新聞2019.6.13日掲載

■化学物質過敏症とは
後天性の疾患であり、洗剤や柔軟剤、シャンプーやリンス、タバコや農薬など常的に接するものに含まれる極微量の化学物質(香害)に反応して、精神・身体症状を示す。
原因となる物質は様々で、そこから引き起こされる症状も、結膜炎や鼻炎、気管支炎、動悸、けいれん、不眠、うつ状態など、人によって症状は多岐に渡る。
世界的に見ても認知度が低く、まだ治療法も確立されていないため、薬などはなく、今できることは「原因物質を避けること」と、食事や運動などに留意し自己免疫能力を向上させること。

カナリアップのサイト
https://support-canaria.com/
藤井千晶ブログ
https://sweets-fujii.com/blog/
お菓子のふじいネットショップ
https://sweets-fujii.net/

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