すっきりした味わいも評価!ニーズにこたえるストロング系ビール【酒飲みのミカタ】

酒文化研究所のプレスリリース

 今までビール類を選ぶときにはアルコール度数の違いはあまり意識されませんでした。国内で飲まれるビール類の大多数はアルコール4~5%台で差がなかったからです。昨年サントリーから発売されたはじめてのストロング系「頂(いただき)」が評価されることがわかりました。今春には大手ビールメーカーが揃ってストロング系のビール類を発売し、今年のビール新商品市場ではアルコール度数の高さで注目を集めています。今回はストロング系のビールの評価を伺いました。(回答者は酒文化研究所のモニターで「ほとんど毎日酒を飲む」という方が7割です)

  ストロング系飲用経験率は71%
 すでにチューハイではアルコール度数が8%を超えるストロング系が主流になっているからでしょうか、ビール類でもストロング系は素直に受け入れられているようです。ビール類にストロング系があることを知っている人は9割を超えていました。回答時にすでに飲んだことがある人も71%で、全体の42%は何回も飲んでいると答えています(図①)。

  すっきりした味わい面も高評価
 味わいやアルコールの強さを評価する感想としては「すっきりしていて飲みやすい」が21%、「自分にちょうどよい度数である」が20%、「手早く酔える」が15%となりました。一方で「自分にはアルコール感が強すぎる」と答えた人も20%ほどおり、レギュラータイプのものとの酔い方の違いは認識されて評価が分かれるようです(図②)。
調査実施時点で発売済みもしくは発売間近の6商品についての認知度を聞いてみたところ、ストロング系ではじめて発売されたサントリー「頂」の62%が最も高く、以下発売した順番に認知率が下がり7月に新発売の「クリアアサヒ・クリアセブン」は19%でした。(図③)

  全体の半分は今後も飲みたい
 これから夏場に向けてストロング系ビール類をどの程度飲みたいかを聞いたところ、ストロング系を中心に飲むという人が7%、ときどき飲むと思う人が46%、ストロング系は飲まないという人も22%でした(図④)。
ストロング系を中心に飲むという人からは「酔うためのコストパフォーマンスが良い」(男性40代)、「強いビールは好みにあう。少ない本数で酔えるので経済的」(男性50代)などの感想があがりました。
ときどきストロング系飲むという人は、「長く飲みたいときは従来品、手早く酔いたいときにストロングを選ぶ」(女性40代)、「風味が軽くさっぱりしていて飽きがこない。はじめてスーパードライを飲んだときの感覚に近い」(男性60代)「刺激を求めるときに飲む」(男性20代)などでした。
ストロング系は飲まないという人は、「ビールなのにすぐ酔ってしまう」(女性50代)とアルコールに強くない人が中心です。
ビール類の中でもストロング系は経済性や手早さを求める時、レギュラービールはゆっくりくつろいで飲みたい時、プレミアムビールはより満足を得たい時など、TPOで飲み分けられる時代になったのではないでしょうか。
■調査概要
調査時期:2017年6月28日~7月2日
調査対象:弊社の酒好きモニター(N=1700)
有効回答:111(回答率6%)
調査方法:インターネット自記入式アンケート調査

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