酒文化研究所のプレスリリース
サラリーマンにとって週末の金曜日は特別です。一週間の仕事を終えて翌朝を気にする必要がありません。もともと金曜日を楽しみにしていた酒飲みは多かったですが、働き方改革で早く帰れるようになれば、お酒の飲み方はどう変わるでしょうか。今回は金曜日のお酒の飲み方についてお伺いしました。(回答者は酒文化研究所のモニターで「ほとんど毎日酒を飲む」という方が7割です)
金曜日は自宅でゆっくり過ごしたいが52%
はじめに金曜日のイメージを聞いてみました。回答者の4割は特に意識していませんでしたが、残りの方は「休み前なので羽を伸ばしたくなる」35%、「わくわくしている」28%、「自分にご褒美をあげたい」24%など週末の解放感を味わいたいという意見が並びました。具体的に金曜日をどう過ごしたいですかという質問には、「自宅でゆっくり過ごしたい」が52%、「ふだんと変わらない」が41%、「レジャーなど自宅外で過ごしたい」が7%でした(図表①)。
休み前はゆっくり飲みたい人が43%
続いて金曜の晩のお酒の飲み方をお聞きしました。休日前ということもあり、「ふだんの日よりもゆっくりと飲みたい」が43%で一番多かったです。以下は「ふだんの日よりたくさん飲みたい」31%、「早く帰宅して自宅でゆっくりしたい」28%、「特別な気分になれるお酒を飲みたい」23%と続きました。外飲みにつながる「飲食店で食事や飲酒をしたい」は14%でした。(図表②)
金曜日に飲みたいプレミアムビール、日本酒、赤ワイン
ゆっくり飲みたいと考えている金曜日に飲みたいお酒はどういうものが多いでしょうか。日本酒43%、プレミアムビール41%、赤ワイン40%が上位に並びました。
自分へのご褒美という意味もこめて、ビール類ではあえてプレミアムビールを飲みたいという人が多い様子がうかがえます。(図表③)
早めの入浴でゆっくり飲む時間を確保
金曜日の晩に自宅で飲むときの準備を選んでもらいました。「早く入浴してゆっくり飲める時間を確保する」が39%と最も多かったのは、酒飲みの実践的な心理なのでしょう。「豪華な感じのするつまみや食事を用意する」も32%で続きました。実際の行動としては遊びに行くよりも早い帰宅でゆっくりとくつろぐ人が多いようです。働き方改革が進行するとこの傾向は強まるかもしれません。
◆金曜日のお酒の楽しみ方には以下のような意見がありました。
「そのために働いていると思うくらい、休前日の晩に飲むことは楽しみです。ゆったりと自分の好きなように飲んでいるうちに心も解放されます。」(30代女性)
「早くから飲みはじめてさっと満足して上がりたい日。メリハリが大事。」(40代男性)
「平日は自宅以外で飲みたくないので、友人と飲みに行く大切な日。」(40代女性)
「次の日寝坊できると思うといくつになっても嬉しい。すこし奮発したおつまみを用意して夕暮れ前から自宅ベランダで飲みたい。」(50代女性)
「平日用は日曜日にまとめ買いしますが、休前日はその日の分だけ買って帰ります。わざわざ買うのでテンションが上がります。サラリーマン向けに、週末晩酌セットが欲しい。」(男性50代)
■調査概要
調査時期:2018年4月26日~4月29日
調査対象:弊社の酒好きモニター(N=1700)
有効回答:120(回答率6%)
調査方法:インターネット自記入式アンケート調査