第3回 現代の独身20代の食生活・食の安全への意識

農林中央金庫のプレスリリース

第3回 現代の独身20代の食生活・食の安全への意識

~東京近郊の20代の独身男女400人に聞く~

 

第1回調査(2008年)・第2回調査(2014年)との比較レポート

夕食メニュー1位に「サラダ」躍進(前々回8位→前回3位→今回1位)

食費の月平均は32,581円(男性38,441円、女性26,928円)

 

 

Ⅰ.20代の食事の実態

  ●朝ごはんを「毎日食べる」若者は半数以下(45.8%)、回数の平均は週に4.7回

  ●昼ごはんによく食べるのは男女ともに1位「ごはんとおかず」2位「おにぎり」

   「家で弁当を作ってもらう」は増加傾向(前々回13.3%→前回17.3%→今回20.5%)

  ●夕ごはんは「家族に料理を用意してもらう」(68.0%)ことがある人が7割近くでトップ

    「飲食店に行く」は減少傾向(前回61.8%→今回49.3%)、「自分で作る」約3割(30.3%)

  ●夕ごはんによく食べる料理1位は「サラダ」(女性1位、男性2位)

      過去調査に比べ「サラダ」「味噌汁」が増加、「パスタ」が減少傾向

  ●自炊する(調理を手伝う)ことが「ほとんどない」(65.3%)6割以上

  ●夕ごはんに“手作り以外のものを使う(出る)” 6割以上(63.5%)

  ●食費は月平均32,581円、1日あたり約1,086円

      男性38,441円、女性26,928円で1万円以上の差

 

Ⅱ.コンビニや外食に関する実態と意識

  ●コンビニは週平均「3回」利用、よく買うのは「おにぎり・おすし」(51.7%)

  ●飲食店(ファストフード含む)の利用、週に平均「1.5回」

      飲食店の利用頻度は減少傾向(前々回 2.0回→前回 1.8回→今回 1.5回)

 

Ⅲ.食の安全に関する意識

  ●食については「カロリー・ダイエット」(42.0%)への関心が最も高い

  ●食の情報源は「インターネット」(67.0%)が12年前(26.5%)から3倍近く急伸

     「新聞」(0.3%)、「テレビ」(24.8%)、「雑誌・本」(18.3%)は、いずれも減少

  ●不測の事態に備えた「食糧備蓄」の平均日数は「4.6日」

 

Ⅳ.食に関する意識

  ●食について関心が“ある”(とてもある+まあある)が8割超(84.5%)

      4人に1人が「糖質制限」(26.0%)に関心、女性では4割(39.5%)

 

◇はじめに◇

農林中央金庫では、「世代をつなぐ食 その実態と意識」(2004年)から、各世代を対象に食に関する調査を継続して実施しています。本年は20代の独身男女を対象に“食”に関する意識と実態を探ることを目的に調査を実施しました。第1回調査(2008年)、第2回調査(2014年)とも比較しながら、この間の意識の変化も探っています。また、昨今の社会情勢を踏まえ、食糧備蓄に関する質問を新たに設けました。調査対象は、首都圏に居住する20代の独身男女400人、調査期間は2020年3月17日から3月29日です。

 

◇調査結果まとめ◇

調査の結果、20代の独身男女の食の実態として、過去に比べ、昼食の弁当や夕ごはんなど、食事を家族に用意してもらうことが増える傾向が見られました。

朝食を「毎日食べる」人は半数以下(45.8%)で、朝食メニュー1位は「パン」(67.8%)、2位「ごはん」(54.0%)ですが、20代前半では「ごはん」が6割(60.6%)に達します。

昼食でよく食べるのは男女ともに1位が「ごはんとおかず」(66.0%)、2位が「おにぎり」(45.6%)で、朝食とは対照的に“和食”傾向です。また、「家で弁当を作ってもらう」は全体の2割ですが(前々回13.3%→前回17.3%→今回20.5%)増える傾向でした。

夕食では「家族に料理を用意してもらう」(68.0%)がトップで、次いで「飲食店に行く」(49.3%)、「自分で料理を作る」(30.3%)自炊派は約3割でした。過去調査に比べると“料理を用意してもらう”が増える一方で、“外食や購買”“自炊”は減少傾向です。夕食でよく食べる料理の1位は「サラダ」で、前々回8位、前回3位から躍進しました。過去の調査に比べ、「サラダ」と「味噌汁」が大幅に伸び、「パスタ」が減少しています。自炊(調理を手伝う)は「ほとんどない」(65.3%)が6割以上で、夕食に“手作り以外のものを使う(出る)”人も6割以上(63.5%)でした。

食費は月平均32,581円(1日あたり約1,086円)で、男性38,441円と女性26,928円では1万円以上の差があります。コンビニを利用するのは週平均「3回」で、飲食店(ファストフード含む)の利用は週平均「1.5回」です。飲食店の利用頻度(前々回2.0回→前回1.8回→今回1.5回)は、過去の調査より減少しています。

食に関する意識では、「カロリー・ダイエット」(42.0%)への関心が強く示されています。情報源は「インターネット」(前々回26.5%→前回50.3%→今回67.0%)が急伸したのに対し、「新聞」(同17.0%→7.3%→0.3%)、「テレビのニュース・番組」(同46.3%→44.0%→24.8%)など、他のメディアはいずれも減少傾向を示しています。また、不測の事態に備えた「食糧備蓄」は、平均「4.6日」分でした。

 

食に関する意識では、食について関心が“ある”人が8割超(84.5%)に達します。食について「試してみたいこと」として、4人に1人が「糖質制限」(26.0%)に関心を示し、《女性》では4割(39.5%)に達しています。

以下は、調査内容のダイジェストです。詳細につきましては、過去の調査報告書も含め、当金庫のホームページ(https://www.nochubank.or.jp/efforts/research.html)に掲載の調査報告書をご参照ください。

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