一般社団法人ChefooDoのプレスリリース
シェフードは、日本を代表する料理人(Chef)によって、料理人各々が培ってきた知恵と技術、そして見立ての力を一つの大きな「食(food)の力」とし行動することで、「食の大切さ」や「食の幸せ」、そして「食への感謝」を感じてもらうことをテーマに行動(Do)する団体です。私達はテーマを伝えるために、①世代を超えた人々への食育意識推進、②地域の生産者や産品の応援、③被災地域を元気づける、を行動に移していきます。シェフードは「食」が、人々の絆を作り、ココロを豊かにするものだと確信しています。テーマを軸とした行動が人々のココロが幸せと感謝に溢れることに繋がっていくことを願い目指します。 シェフードには、日本料理、イタリアンや中華など料理のジャンルを超えて、日本を代表する料理人41名が所属しております。各料理人が学校を訪問し、学校給食に参加する活動をはじめ、未来を担う子供達の環境を作る大人たちに向けて社員食堂・福祉施設などで展開する大人への食育意識推進活動、地域産業や自治体といった地域社会と連携し、伝統的な食文化や食材を再発見し、守り伝えていくことを通じ地域活性に繋げる活動、女性のさらなる活躍を推進する活動などを今後行ってまいります。
(1) ChefooDoとは
Chef ×Food ×Do=ChefooDo
ChefooDo/シェフードは、3つの言葉から成り立っています。
①Chef、 ②Food、 ③Doで、「①料理人が」「②食で」「③行動する」という意味をもち、 プロの料理人だからこそ、食を通じてできること、やるべきことがあると考えています。
(2) 設立の目的
家族や友だちと過ごす「幸せな時間」としての食事が、「食べる作業」となっている人たちが増えているのではと感じます。また、「食」情報が氾濫し、純粋に食事を楽しむ喜びも少なくなっているように思われます。そうした「食」環境だからこそ、私たちは食に対する「美味しい」「楽しい」「幸せ」「ごちそうさま」「ありがとう」といった感覚を大切にしたいと思います。栄養機能を意識することは重要ですが、「食」に対する感性を育むことが「食育」への興味に繋がっていくと考えています。
料理は「食」に関わる人達の「想い」が詰まっています。もっと「食事をすること」を大切にし、その「想い」を感じながら食事をする環境が増えていけば、「食」に感謝して食べることのできるココロも育まれると思います。食事を純粋に楽しめる人を増やし、良き日本の食文化を次世代そして未来のために守り伝え、「食」で人のココロが豊かになることをシェフードは目指しています。
(3) 主な活動内容(予定)
① 食育の推進活動
・子どもたちのココロを育む食育活動
全国の小中学校を対象に、学校給食に所属料理人が参加します。学校給食の献立を考案し、実施当日は調理に加わり、児童生徒と交流を行います。年間5校〜8校の実施を目標としています。
毎日の学校給食はこどもたちにとって、食生活の柱とも言えます。シェフードが学校給食に参加することで、こども達が食を支える人たちに感謝することの大切さに気づき、いつもより少しだけ食を重んじ、食べることの幸せを感じてもらうきっかけになればと考えています。偏食や、日常の食生活からくる給食の食べ残しは、全国規模で考えると、食料廃棄の問題にも繋がっていきます。せっかく栄養バランスを考えて作られた献立も完食してくれなくては、カラダ作りに影響します。給食に料理人の知恵と経験を隠し味として加え、少しでもこども達の食が進むことができたらと願います。「学校給食」に携わる方々と力を合わせて、食本来の栄養機能に加え、次世代を担うこどもたちのココロを食を通じて育みたいと思います。
・オトナのココロを育む食育活動
今、日本では生活様式が変わり、時間に追われる日常の中で、手軽な食を求める傾向が強くなっていま す。簡単で、時間をかけずに食事をすませたいという意識が、働き盛りのおとなたち、特に若い年齢層の食への関心を低下させています。シェフードは、自分の体に合った食を選択し味わい楽しむことがココロを育み、生活の質を上げることにつながると考えます。イベントや社員食堂向けの企画などを通じ、日本の今を担う世代に向けて、本物の美味しさや食の楽しさ、食べることの幸せを伝えたいと考えています。具体的には、給食事業者の運営する社食で、テーマに沿った献立を所属料理人が考案。実施当日は調理に加わり社食で提供します。年間2〜3事業所での実施を目標としています。
② 地域社会との連携
日本各地には地域を代表する食材やその場所ならではの食材が豊富にあります。それらの食材は、地域が持つ風土を伝える大切な顔です。料理人の経験値と見立ての力や発想を活かし、自治体や地域産業との新たなコラボレーション活動を通して、応援して行きたいと思います。
③ 被災地支援活動
地震や豪雨など世界で見ても自然災害が多発する日本において、ChefooDoは「食」を通じて、復興へ向かう被災地域の方々のココロに寄り添いたいと考えています。プロの料理人が食事を提供したり、学校給食に参加することで、皆さんの笑顔を増やしたいと思います。また、地域の食材や生産者を応援することで、復興を目指すみなさんの一助となれればと願います。
④ 女性の力や視点を活かした、女性ならではの「食」提案
シェフードでは、中国料理の若手女性料理家・五十嵐美幸が中心となってシェフード内に「女子部」を立ち上げま
す。男性社会である飲食業界では、女性ならではの視点を活かした「食」の提案は少ない状況です。料理人はもと
より「食」に縁の深い女性を結集し、様々な経験値を持った女性の力を合わせ、女性だからこそ創造できる「食」
の活動に取組みます。活動の発信は、世代を超えた女性達はもちろんですが、それぞれの環境で女性を支える男性
にも届けて行きたいと思います。
【女子部の目的】女性、母親目線で妊活中の女性や、妊婦の方、出産して育児に奮闘している方々へ、料理に深く
関わる人達を集い、女性としての経験も大きな力にして女性だからできる、様々な女性に対する「食育意識の推
進」を行います。加えて、女性(ママ)を支える男性(パパ)にも発信したいと考えています。
【具体的な活動内容】ママ、プレママを対象にした、「食と育児」をテーマにした料理教室や、食材情報の発信を計画中です。
(4) メンバー一覧(一部抜粋)
シェフードは日本料理、イタリアンや中華など料理のジャンルを超えて、日本を代表する料理人41名が所属しています。
● 一般社団法人 ChefooDo 会長 片岡 護
1948年東京生まれ。「つきじ田村」研修後、総領事付きのコックとして5年間イタリアで過ごす。帰国後は、代官山「小川軒」を経て南麻布『マリーエ』のシェフを務める。1983年に独立し、西麻布「アルポルト」をオープン。日本を代表するシェフの1人となり、著書も多数出版。リストランテ・アルポルト ウェブサイト: http://www.alporto.jp/
● 一般社団法人 ChefooDo 名誉顧問 服部幸應
1945年東京生まれ。昭和大学医学部博士課程学位取得。(学)服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長/医学博士/日本食普及の親善大使。学校法人服部学園 服部栄養専門学校 ウェブサイト: http://www.hattori.ac.jp/
● 一般社団法人 ChefooDo 名誉顧問 坂井宏行
1942年生まれ、鹿児島県出身。1980年、38歳で独立し、南青山にフランス料理店「ラ・ロシェル」をオープン。以来、日本のフランス料理の第一人者として幅広い分野で活躍を続け、2005年にはフランス共和国より農事功労章シュヴァリエ勲章を受勲。ラ・ロッシェル ウェブサイト: http://www.la-rochelle.co.jp
● 一般社団法人 ChefooDo 名誉顧問 陳建一
1956年東京生まれ。日本に四川料理を紹介し、普及に尽力した故陳建民氏の長男。東京中華学校から玉川学園高校、大学へと進み、卒業後、父建民氏のもとで中国料理を修業。主著に「陳建一の中国菜単」「中国の野菜料理」など多数。赤坂四川飯店 ウェブサイト: http://www.sisen.jp/
● 一般社団法人 ChefooDo 会員シェフ五十嵐 美幸
1974年 東京都東村山生まれ。1997年 フジテレビ『料理の鉄人』当時最年少挑戦者として出演。一躍「中華料理界の女傑」と注目を集める。その他にも、全国での食育活動、地方町おこしプロジェクトの参加(商品開発)海外における日本の中国料理の普及、など活動は多岐に渡る。2014年12月末男児を出産。翌1月には復帰し、精力的に活動を再開している。中国料理 美虎 ウェブサイト: https://www.miyuki-igarashi.com
● 一般社団法人 ChefooDo 新会員 安田美沙子
1982 年 4 月 21 日生まれ、京都府出身。『ミスマガジンコンテスト 2002』をきっかけに注目され、TBS系情報バラエティ『アッコにおまかせ!』など様々な番組に出演。タレント・女優として活躍中。結婚を機に、食育イン ストラクターを取得する。2017 年5月、第1子男児の出産を発表。子供が生まれたことで、改めて「食事」の重要性を感じ、本格的に食育の勉強を始める。食育の勉強を続ける中で一般社団法人 ChefooDo と出会い、その想いと活動に共感し参加する。主著に『「またあれ作って」と言われる幸せごはんレシピ』 など
(5) ChefooDo概要
・団体名:一般社団法人 ChefooDo(シェフード)
・会長:片岡 護
・所在地:東京都中央区築地3-13-5 丸促築地ビル7F
・設立:2017年4月3日設立
・設立目的:日本の食材や日本の食文化に対してこだわりのあるシェフを組織化し、日本の食文化及び食産業の更なる活性化に寄与する
・活動方針:食を通じて人の生活の質が向上するきっかけ作り
→食に関係する社会的な課題(食糧自給率、フードロス、こどもの貧困など)の解決への貢献
→食をテーマにした活動、自治体や企業、個人を応援
→被災地の方の笑顔を増やす
・URL:https://www.chefoodo.jp