森永乳業ドライミルク製造100周年の節目に 大人のための粉ミルク「ミルク生活」が粉ミルクとして「初」!「森永ミルク生活(宇宙用)」が“宇宙日本食”の認証を取得

森永乳業株式会社のプレスリリース

 森永乳業は大人のための粉ミルク「ミルク生活」が粉ミルクとして初の宇宙日本食「森永ミルク生活(宇宙用)」として、6月8日(月)に宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)より認証を取得したことをお知らせします。

 「宇宙日本食」は、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する日本人宇宙飛行士のストレス緩和や仕事の効率維持などのために開発された宇宙食です。「宇宙日本食」の認証を受けるためには、栄養成分検査や1年半の保存試験などに合格し、JAXAが設定する「宇宙日本食認証基準」をクリアすれば「宇宙日本食」として正式に認証されてISSに持ち込めるようになります。

■高い品質を求められる宇宙日本食に認証されたのは、100年前から製造されていた「粉ミルク」だった
 森永乳業は1920年に育児用ドライミルク(以下、粉ミルク)の製造を開始し、2020年は100年という節目の年になります。これまで育児用粉ミルクの研究開発で培われた知見や当社独自の機能性素材を活用し、2016年に大人のための粉ミルク「ミルク生活」が生まれました。発売以降、多くのお客さまから高い評価をいただき、2019年度は前年比200%以上と、好調に推移してきました(※1)。
※1 インテージSDI 2018年4月~2020年3月 累計販売金額

 2017年にJAXAから、宇宙ではより効率的に栄養を摂取する必要があることを伺い、まさに大人向けの栄養をバランスよく配合した「ミルク生活」が宇宙飛行士の皆さまのお役に立てると、2017年にプロジェクトチームを発足。約2年の歳月を経て、2019年10月にPre宇宙日本食認証を受けておりましたが、このたび正式に「森永ミルク生活(宇宙用)」として宇宙日本食認証を取得いたしました。

■「宇宙日本食」の認証を受けた「ミルク生活」
・品名(和文) 森永ミルク生活(宇宙用)
・品名(英文) Nutritional milk powder
・JAXA指定容器に20g入れ、ISS船内で注水して飲用
※「森永ミルク生活(宇宙用)」は地球で販売する予定はございません。
※指定容器以外の製法、成分は地球で販売している「ミルク生活」と同じものになります。

■宇宙日本食までの道のり
2017年11月  「ミルク生活」の宇宙プロジェクトチームが発足
        宇宙日本食用の保存性試験、1,000ページを超える申請書を作成
2019年2月   一次審査通過
2019年3月   製造工場である大和工場(東京都東大和市)、JAXAによる立入検査に合格
2019年10月   Pre宇宙日本食として認証取得
2020年6月   宇宙日本食として認証取得

■今後の予定について
 今後ISSにて日本人宇宙飛行士の方にお召し上がりいただきます。詳細が決まり次第、改めてお知らせいたします。

■「ミルク生活」について
 「ミルク生活」シリーズは 2016年10月に発売した大人のための粉ミルクで、当社独自の機能性素材をはじめ大人の健康をサポートする 6 大成分と栄養素をバランスよく配合しています。2018年4月たんぱく質とカルシウムを増量した「ミルク生活プラス」を発売。また、同10月には、「旅行中など外出先でも飲めるように持ち運びたい」「計量せずに使いたい」「ご友人にも分けてあげたい」などのお客さまのご要望にお応えして、便利なスティックタイプをラインアップに加えました。牛乳が苦手な方でも飲みやすい、さっぱりとした味わいで、ほのかな甘みに仕上げていることから、栄養面だけでなく、味についても高い評価をお客さまより頂いております。

■宇宙日本食とは
 宇宙日本食は、食品メーカーが提案する食品をJAXAが評価し、宇宙食としての基準を満足している場合に宇宙日本食として認証するもので、ISS長期滞在を予定している日本の宇宙飛行士に、日本食の味を楽しんでもらい、長期滞在の際の精神的なストレスを和らげ、ひいては仕事の効率の維持・向上につながることを目的として開発されたものです。また、日本食が健康に良いということは世界各国で認識されているため、ISS長期滞在を予定している国際パートナーの宇宙飛行士に利用されることも期待されています。

■Pre宇宙日本食とは
 宇宙日本食認証プロセス中途での搭載の特例措置になります。通常、宇宙日本食の認証を受けるためには、栄養成分検査や18ヶ月の保存試験などに合格し、宇宙日本食認証基準をクリアする必要があります。しかし、審査途中で日本人宇宙飛行士のISS長期滞在が計画された際、保存期間が18ヶ月未満の食品でも、JAXAが長期滞在に最低限必要だと判断した期間以上の保存性が確認でき、宇宙日本食認証のための二次審査と同等の検査をクリアすれば、特例として「Pre宇宙日本食」として認められ、ISSへの搭載が可能になります。なお、その後、保存試験を継続し18ヶ月の保存試験が終了した時点で二次審査を実施し、宇宙日本食として認証するものです。

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