大阪ワイナリー協会のプレスリリース
2020年4月19日(日)開催予定の「おおさかワインフェス2020」が中止になり多大な費用負担が発生しました。貯蔵庫や樽には行き場をなくしたワインたちがあり、その樽が開かなければ新酒の仕込みが出来ません。もうすぐ始まる葡萄の収穫。農家のためにも今年収穫された葡萄で美味しいワインが作りたいと願う大阪のワイナリーたちが、美味しいワインを作れるように、今回クラウドファンディングにて支援者を募ります。
大阪ワイナリー協会会長 高井 利洋
大阪府柏原市太平寺2丁目9番14号
TEL:072-971-6334(カタシモワインフード株式会社)
クラウドファンディング担当 金銅 重行
大阪府羽曳野市駒ヶ谷1027
TEL:072-956-0181(株式会社河内ワイン)
河内ワインで育てられた葡萄
■新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「おおさかワインフェス2020」が中止になりました。
コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が出され、1年以上前から準備を行っていた「おおさかワインフェス2020」の中止、さらに飲食店の営業自粛などで需要が激減し、お客様に大阪ワイナリーのワインを楽しんでいただく場面がなくなってしまいました。
例年ならば飲み頃のワインは春先のイベントや飲食店、販売店でお客様に楽しんでいただき、私たちワイナリーは葡萄の収穫を待ち、新酒の仕込み準備がはじまる季節です。
このままだと行き場を無くしたワインたちが樽に入ったまま出荷を待ち続けるか、新酒の仕込みで樽を開けるために最悪破棄となってしまいます。
大阪ワインフェスの様子
■まもなく葡萄の収穫が始まります。緊急事態宣言が出されても、葡萄の成長は止められません。
葡萄の旬は秋だと思われがちですが、実は7月中旬から始まります。今年も葡萄が収穫できるということは、もっと以前から丁寧に手入れをしてきたという証でもあります。ブドウの枝は1年で、2~5メートル伸びますが、その大部分を切り捨てます。剪定の技術は品種ごとに少し異なるためコツと経験が必要な地道な作業です。
余計な芽はかき取って、数を調整する「芽かき」。40cmほど伸びた所で、針金やテープを使ってブドウ棚に固定する「誘引(ゆういん)」。実を成らせすぎると、色や味が悪くなるのを防ぐため、房を切り落として調整する「摘房(てきぼう)」。
葡萄は、この「摘房」で2~3割ほど房の数を減らします。こうして時間と労力をかけて育てた葡萄がワインの全てです。良い葡萄からしか、良いワインはできない。100年以上の歴史をもつ大阪のワイン造り。「100年続くワイナリー」には「100年続く葡萄産地」が必要です。
実が間引きされたマスカットベリーA
■支援のお願い
飲み頃の「ワイン」を是非味わってください。そして私たち大阪ワイナリーに美味しい「ワイン」を造らせてください!
大阪ワイナリーたちが、沢山の手間をかけて育てた葡萄から作った「ワイン」。今は、貯蔵庫や樽には行き場をなくしたワインたちがあり、その樽が開かなければ新酒の仕込みが出来ません。
お願いします。私たち大阪のワイナリーに美味しい「ワイン」を造らせてください。そして、大阪の葡萄栽培をこれからも続けさせてください!お返しは、精一杯心を込めた今が飲み頃の「ワイン」をお届けいたします。
大阪の小さなワイナリーワイナリーが作るワイン
■小さなワイナリーが集まった大阪ワイナリー協会
~1本のワインの向こうに造り手がいて、想いがあり、歴史がある。造り手の顔が見えるワイン~
大阪南部(柏原羽曳野地域)には、多くのブドウ畑の恵みの元にワインが造られています。昭和のはじめ、大阪は葡萄の産地として全国1位の時代がありました。都心からすぐの場所が、一面ブドウ畑だったそんな時代。100年続くワイナリーもあります。
しかし、先人たちが苦労してブドウ畑を開墾し、その歴史の中で製造してきたワインも、現在の大阪ワインの認知度は山梨などに後れを取り、ほとんど知られていない状況です。
そこで2012年、この状況を打開し、ブランドを全国に発信するために、小さな作り手がお互いに協力し大阪ワイナリー協会( https://www.osaka-winery.com/ )を発足させました。
クラウドファンディング(Campfireにて開催中): https://camp-fire.jp/projects/view/292929
大阪ワイナリー協会メンバー
地図