昆虫食の「ANTCICADA」が、蚕沙(カイコの糞)を原料に使用した蒸留酒を「mitosaya薬草園蒸留所」と共同開発。7月26日にリリース、販売開始します。

株式会社Join Earthのプレスリリース

コオロギラーメンなどで知られる、昆虫食の魅力を探究するチーム『ANTCICADA(アントシカダ)』(代表・篠原祐太)と、 千葉県夷隅郡大多喜町の『mitosaya薬草園蒸留所』(代表・江口宏志)が、蚕沙(カイコの糞)を原材料に使用した蒸留酒「SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings」を共同開発。7月26日にリリース、オンラインショップなどで販売を開始します。

 

  • 商品概要

●商品名:SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings / Working with ANTCICADA
●使用素材:マルベリー、蚕沙、ライススピリッツ
●内容量・価格:100ml 2200円(税込)/ 500ml 9680円(税込)
●販売場所:mitosaya薬草園蒸留所 ウェブサイト

https://mitosaya.com)7月26日10時〜
尚、今後、ANTCICADA店舗での販売も予定しています。

Instagramにてお知らせします。https://www.instagram.com/antcicada.jp/
 

  • 「SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings」の特徴

 

drawing by Nigel Peakedrawing by Nigel Peake

蚕沙(カイコの糞)は、古くから、漢方として愛飲されてきました。“蚕沙” と書いて “さんしゃ“ と読み、血液の流れを良くしたり、神経痛や関節痛、胃痛に効くとされています。また、カイコの幼虫は、桑の葉を好んで食べるので、糞は桑の葉の未消化物。煎じて飲めば、桑の葉茶を思わせる上品な香りが楽しめます。

今回、「自然からの小さな発見を形にする」ことを目的に、様々なフルーツやボタニカルを原料にした蒸留酒を製造する、「mitosaya薬草園蒸留所」と出会い、それぞれのボタニカルの特徴を最大限に引き出す技術や探究心と、それらを支えるお酒への深い愛に、ANTCICADAの持つ食への想いが重なると感じ、本商品開発に至りました。

今回開発した「SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings」は、桑の実であるマルベリーのブランデーと、桑の葉をカイコが食べたあとの未消化物である蚕沙のスピリッツをブレンドするという、桑という種を通じて生まれた2つの自然物を蒸留酒にした、世界でも類を見ない製品に仕上がりました。

100mlと500mlの2サイズ展開100mlと500mlの2サイズ展開

原料には「アシザワ養蚕」(山梨県で約150年続く養蚕農家の6代目・芦澤洋平さん)の蚕沙を使用。カイコから鮮度の良い糞を収穫し、丁寧な乾燥と熱処理を加えた、安心安全な蚕沙です。

本商品は、玉露のような奥深いグリーンな香りが特徴で、プルーンや海苔のようなニュアンス、桑の実の滋味深い香りを、ほのかな酸味とともに感じられるオー・ド・ヴィ。飲み口はフレッシュで、心地よい余韻を楽しめます。ミルクチョコレートや、アールグレイのシフォンケーキ、カラメルの効いたプディングなどと一緒に、軽く冷やしてストレートで飲んでいただくのもオススメです。

 

  • 開発への想い

ANTCICADAは、昆虫食の魅力を伝える活動をしています。

 

ゲテモノや害虫など悪いイメージが先行しがちな虫ですが、近年では、栄養価の高さに加え、環境負荷が低く、持続可能性が高い食材としても世界的な注目が集まっています。そして何より、豊かな個性や滋味深い風味など、食材としての魅力に溢れています。

そんな虫たちを食材として扱う上で、大事になるのが生産者の存在。

カイコは蛹や糞も利用できる。可能性は無限大だ。カイコは蛹や糞も利用できる。可能性は無限大だ。

カイコも、繭が絹(シルク)の素材となることから重宝され、古くから人間と密接に関わりを持ってきた虫でした。そしてまた、養蚕業は、日本の近代化を支えた一大産業でもあります。しかし近年では、世界恐慌の余波や、化学繊維の登場により、需要は減少し、担い手の数も激減。一時は数百万軒あったと言われる養蚕農家も、現在は全国で250軒ほどと言われています。

そして、養蚕農家さんも新しいあり方を模索している状況です。

 

アシザワ養蚕を営む親子(左:芦澤洋平さん)アシザワ養蚕を営む親子(左:芦澤洋平さん)

芦澤洋平さんからも、本製品に対して「今回は蚕沙を通して食へのアプローチをする機会を頂けて嬉しく思います。長年飼育してきたお蚕に新しい切り口、こだわりを持って生産に携われる事、またそれを実現してくれたお蚕の魅力や可能性に感服致します」とコメントいただきました。

 

これからもANTCICADAは、生産者さんと二人三脚で、まだまだ未発掘な虫たちの可能性を探究し、皆様に驚きと発見を届けていけるよう励んでまいります。

 

  • ANTCICADA(アントシカダ)概要

料理人や研究者など多様なメンバーが集う料理人や研究者など多様なメンバーが集う

2020年6月に日本橋・馬喰町にレストランを開店。2種類のコオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」や「旬の虫を使ったコース料理」を提供中。商品開発にも注力し、過去には、世界初のタガメのクラフトジン「タガメジン」や昆虫発酵調味料「コオロギ醤油」、コオロギを原料にした「コオロギビール」などが話題を呼んだ。2020年4月にはオンラインショップも開設し、「動物も、植物も、虫も、分けへだてなく向き合える世の中」を目指して活動中。

●所在地:〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-4-6
●レストランサイト : https://antcicada.com 
●オンラインショップ:https://antcicada.shop
●Instagram:https://www.instagram.com/antcicada.jp/

●Facebook:https://www.facebook.com/antcicada.jp/

 

  • 【代表プロフィール】篠原祐太 / Yuta Shinohara

1994年、地球生まれ。慶應義塾大学卒業。昆虫食歴21年。幼少期から自然を愛し、あらゆる野生を味わう。「ラーメン凪」やミシュラン一つ星「四谷うえ村」で修行し、食材としての虫の可能性を探究。昆虫料理創作から、出張料理、ワークショップ、授業、執筆と幅広く手掛ける。2019年11月、株式会社Join Earthを設立。狩猟免許や森林ガイド資格も保持。

●Twitter:https://twitter.com/earthboy64
●Instagram:https://www.instagram.com/earthboy.64/
 

  • mitosaya薬草園蒸留所 概要

千葉県大多喜町の薬草園跡に設立された、自然からの小さな発見を形にする蒸留所。
南ドイツでクリストフ・ケラー氏の営むステーレミューレ蒸留所で修行した、江口宏志らにより2017年に設立。2019年春のファーストリリース以来、これまで40種を超える蒸留酒を発表しています。
mitosayaの名前の由来は「実と莢」。果実だけでなく、葉や根や種、そして莢まで、いわば自然にあるありとあらゆるものすべてを使い、この場所でしかできないものを生みだすという思いを込めています。
2019年度 グッドデザイン賞 グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)受賞。

 

●所在地: 〒298-0216 千葉県夷隅郡大多喜町大多喜486
●ウェブサイト: https://mitosaya.com
●Instagram: https://www.instagram.com/3tosaya/
●Facebook: https://www.facebook.com/3tosaya
 

  • 報道関係者の皆様へ

 本件についてのお問合せや、取材のご依頼は、下記までお願いいたします。画像一式をまとめたプレスキットもご用意しておりますので、お気軽にご連絡ください。

株式会社Join Earth
担当 : 豊永
Mail : info@antcicada.jp

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