和製ハーブ「クロモジ」エキスのインフルエンザ予防効果に関するヒト試験論文が医薬学術誌で公開に

養命酒製造株式会社のプレスリリース

 

【ヒト試験の概要】
愛媛大学医学部附属病院に勤務する看護師ら男女135名(1名脱落)を対象に、二重盲検試験を実施しました。クロモジエキスを67mg配合した飴を摂取したグループとプラセボ飴を摂取したグループを比較。クロモジエキス配合飴摂取群(毎日3回、12週間)は、プラセボ飴摂取群より、インフルエンザ感染者数が有意に少ない結果となりました。
なお、インフルエンザウイルスのA型、B型のちがいでは、プラセボ飴摂取群では感染者9名中A型6名、B型3名であったのに対し、クロモジエキス配合飴摂取群の感染者はA型0名、B型2名であり、A型に対する効果が顕著でした。

『薬理と治療』(vol.46 no.8 2018)発行:ライフサイエンス出版
http://www.lifescience.co.jp/yk/index_yk.html

愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センター
センター長 伊賀瀬道也(いがせみちや)氏

クロモジという樹木の成分の抗ウイルス作用が、ヒト試験でも明らかになりました。
 インフルエンザウイルスは主に上気道(鼻腔や咽喉)で感染し、細胞内へ素早く侵入して増殖します。クロモジエキスには、ウイルスの不活化作用と、感染後の増殖を抑える作用があることは報告されていますが、今回のヒト試験では特に、飴状で摂取してもらったことが結果に寄与したと考えられます。被験者が飴を舐めている数分間、クロモジエキスに含まれるプロアントシアニジンが咽頭部に留まることができるのです。
 
 日本では毎年1500万人程度の季節性インフルエンザが流行するといわれています。ワクチンの接種がすすめられていますが、ウイルスは多様に変化するため、完璧に予防できるものではありません。今回の実験でも、体調管理を厳しく求められている看護師ら全員にワクチンを接種しましたが、数人のインフルエンザ感染者がみられました。しかし、クロモジエキス配合飴摂取群とプラセボ飴摂取群を比較すると、前者では後者に比べ有意に発症率が低くなっていました。
 クロモジは国内で採取でき、飴は手軽で習慣化しやすい形状です。予防策のひとつとして、クロモジの今後の活用が期待されます。

※研究の内容は日本感染症学会学術講演会にて発表し、6月5日の当社プレスリリースにも記載しています。
https://www.yomeishu.co.jp/company/pdf/20180605-KUROMOJIKENKYUKEKKA.pdf

■クロモジについて

春には花を咲かせるクロモジ春には花を咲かせるクロモジ

クロモジは、日本の山地に自生するクスノキ科の落葉低木です。リラックス作用が期待されるリナロールを主成分とするよい香りがあり、古くから楊枝や香木、生薬(烏樟:うしょう)として使われてきました。今後もクロモジエキスの健康素材としての可能性を研究して参ります。

 

クロモジの皮クロモジの皮

 

クロモジの楊枝クロモジの楊枝

■クロモジ研究会を発足

クロモジ研究会 イメージクロモジ研究会 イメージ

養命酒製造は、クロモジの魅力を知り、共有し、広めていくためのプロジェクト、「クロモジ研究会」を発足させます。クロモジの歴史や慣習、機能性に関する最新エビデンス情報などを紹介していくため、ホームページを開設します。
https://www.kuromoji.jp】 〈9月6日(木)公開予定〉

 

 

 

養命酒製造株式会社
代表者名:代表取締役社長 塩澤太朗 東京都渋谷区南平台町16-25
https://www.yomeishu.co.jp/
             
愛媛大学医学部附属病院
代表者名:病院長 三浦裕正 愛媛県東温市志津川
https://www.hsp.ehime-u.ac.jp/

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。