株式会社三田屋本店のプレスリリース
株式会社三田屋本店(本社:兵庫県三田市武庫が丘7丁目5番 代表:廣岡賢治)は、2018年9月30日と10月14日の2回、ステーキレストラン三田屋本店-やすらぎの郷-内の能舞台「有馬能楽堂」において、恒例の能公演を開催します。本年は「能に観る王朝の愛と悲しみ」と題し、『源氏物語』『伊勢物語』を題材とした能の名作《葵上》および《井筒》を上演します。
昨年からは、初心者にも分かりやすい、上演前の解説付の席種も設定しています。
お食事とともに、野外の能舞台に繰り広げられる幽玄と幻想の伝統芸能による、充実したやすらぎの時間をお過ごしください。
【主催・会場・後援】
主催 株式会社三田屋本店
会場 有馬能楽堂(兵庫県三田市武庫が丘7丁目5番 三田屋本店―やすらぎの郷―内)
後援 三田市観光協会
関西元気文化圏参加
【演目と主演者プロフィール】
■平成30年9月30日(日)午後5時30分~
観世流能《葵上 古式》
主演:大槻文藏(おおつき・ぶんぞう)
能楽師シテ方観世流。昭和17年生まれ。大槻秀夫の長男、祖父に大槻十三。祖父、父並びに観世寿夫、八世観世銕之亟(人間国宝)に師事。平成14年紫綬褒章、平成25年旭日小紫章を受章。平成28年重要無形文化財個人認定(人間国宝)。公益財団法人大槻能楽堂理事長。
■平成30年10月14日(日)午後5時30分~
観世流能《井筒》
主演:片山九郎右衛門(かたやま・くろうえもん)
能楽師シテ方観世流。昭和39年生まれ。片山幽雪(九世片山九郎右衛門、人間国宝)の長男。父及び八世観世銕之亟(人間国宝)に師事。平成23年十世片山九郎右衛門を襲名。片山定期能楽会を主宰。国内外を問わず多数の公演に出演し、能楽の普及活動にも尽力している。公益社団法人京都観世会理事長。重要無形文化財総合指定保持者。
【上演演目】
■能《葵上・あおいのうえ》
光源氏の正妻・葵上が病に倒れています。医師の治療も高僧の祈祷も効果がありません。霊を呼び寄せる照日の巫女に命じて調べさせると、破れ車に乗り、従者の青女房(冥界に属する女性)を従えた高貴な女性の姿が現れます。
女性は六条御息所の生霊と名乗り、昔の栄華を懐かしみ、光源氏の愛人になり果てて愛欲に沈む嘆きを語ります。しかし留めきれない嫉妬の炎に突き動かされ、病床の葵上を打ちすえます。葵上の身の危険を感じた臣下は、山伏・横川の小聖を呼び出し、御息所の生霊を祈り伏せるよう命じるのでした。
原作は『源氏物語』。葵上は人としては登場せず、舞台上に小袖を置くことで、病臥している様子が表現されます。愛を失った悲しみと、葵上への嫉妬と怒り、元皇太子妃の誇りが葛藤する六条御息所の心中を、人間国宝・大槻文藏の至芸でお楽しみください。
■能《井筒・いづつ》
旅の僧が大和国(現在の奈良県)在原寺を訪れると、在原業平の墓に水を手向ける女性がいます。女性は僧に、業平と幼馴染・紀有常の娘が、子どものころ、井筒(井戸の周囲の筒状の囲み)で背比べをしたことから始まった恋物語をし、さらに業平が他の女性のもとに通う時すらも無事を祈ったとも語ります。さらに女性自身が、実はその「井筒の女」、つまり有常の娘の霊だと告げて姿を消すのでした。
僧が寺で夜を過ごしていると、有常の娘は業平の装束を身に着けて再び現れます。業平と一体になりきった姿を井筒の水鏡に映し、夫との懐かしさに浸るのでした。
平安時代以来「筒井筒の仲」といえば、幼馴染の恋の意味で通じた、人気の物語『伊勢物語』。それを原作に、狂おしいまでの愛を描いた世阿弥の秋の名作です。簡素な作り物で表現される二人の思い出の井戸。見込む主人公は心に何を思うのか、想像してご覧ください。
【料金・席種】
①さじき席(解説・お食事付き)
2階喫茶「羽衣」にて、当日の演目についてのお話をお聞きいただいた後、能舞台間近のお席でご鑑賞いただきます。また、2階喫茶でのお話中には季節の和菓子を、能楽ご鑑賞後には、1階レストランにて
お食事をお召し上がりいただきます。
受付/午後4時~ お話/午後4時30分~
お食事/鑑賞後 午後6時45分ごろ
料金/15,000円(お話・さじき席鑑賞・お食事代を含みます)
②レストラン席(お食事付き)
レストラン内のテーブル席(能舞台正面籍および側面)でご鑑賞いただきます。ご鑑賞後、お食事をお召し上がりいただきます。
受付/午後4時30分~ お食事/鑑賞後 午後6時30分ごろ
料金/13,000円(レストラン席鑑賞・お食事代を含みます)
③レストラン席(お食事なし)
レストラン内のテーブル席(能舞台側面)でご鑑賞いただきます。
※ご鑑賞後のお食事ご提供はいたしかねますのでご了承ください。
受付/午後4時30分~ 料金/5,000円
【お問合せ・お申込み先】
株式会社三田屋本店
住所 〒669-1544 兵庫県三田市武庫が丘7丁目5番
電話 079-564-4151
FAX 079-564-4152
チケットぴあ(Pコード:484-591)、ローソンチケット(Lコード:52734)でも購入可能
【三田屋本店-やすらぎの郷-について】
3万6千平方メートルの敷地に広がる落ちついた日本建築。250席を超すレストランの正面には本格的な能舞台「有馬能楽堂」を備え、薪能を定期的に上演しております。こだわりのロースハムのオードブル、上質の和牛ステーキ。器は三田青磁、そして生演奏。充実したやすらぎの時間をお届けします。