日本酒の実運用では国内初となるRFIDタグの流通経路管理システムを導入

黒龍酒造株式会社のプレスリリース

黒龍酒造株式会社(本社:福井県吉田郡永平寺町、代表取締役:水野直人、以下黒龍酒造)は2020年10月、高桑美術印刷株式会社(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:髙桑悟史、以下高桑美術印刷)が担当した、RFIDタグを活用する先進的な流通経路※1管理システムを導入しました。日本酒分野で、酒販店まで含めたRFID技術の流通管理システムを実運用するのは、国内初※2となります。
※1黒龍酒造から買い入れる卸売業者または特約酒販店、および卸売業者から直接買い入れる一次酒販店への経路
※2当社(2社)調べ

日本酒の流通には適切な温度帯での品質管理が重要ですが、近年、正規品と比べて適切に管理がされていない並行品が多く出回るようになっています。この現状は、日本酒本来の美味しさを消費者に理解してもらえないことによる商品価値の低下や供給・価格の不安定化を招く可能性があり、日本酒市場全体への影響が危惧されています。並行品の流通を抑止することによって、適正に管理された品質の高い日本酒を、消費者に安定的に届けることが可能となります。

今回導入したシステムは、商品一本ごとの流通経路を把握し、並行品の流通拡大を抑止することで、より安心な商品の提供によるブランド価値向上を目指すものです。生産の段階から王冠の天面に個品での管理情報を付加し、RFIDタグを活用して卸売業者や酒販店に届くまでの流通経路を管理します。
また、自動認識技術による情報一括読み取りなどにより、製造現場や出荷管理業務の負担を軽減します。
 

 

《参考資料》
システムの概要

黒龍酒造から買い入れる卸売黒龍酒造から買い入業者または特約酒販店、卸売業者から直接買い入れる酒販店までの出荷商品、出荷履歴を管理します。並行品と思われる商品があった場合には、その商品の流通経路記録を確認した上で、詳細状況を把握します。
(1)商品の製造段階で、王冠の天面にレーザーマーカーで2次元コードを印字して、個品での管理情報を付加
(2)商品をケースに入れ、ケース内の商品情報をコードリーダで一括読み取り。ケース毎にRFIDタグ(シール)を発行し、ロボットでケースに自動貼り付け(個品情報とケース情報の紐付け)
(3)出荷の際にRFIDタグを一括読み取りして、データベースに出荷情報を入力し、流通経路を管理(個品情報と出荷情報の紐付け)

 

開発において、黒龍酒造と高桑美術印刷でシステム全体の企画を、高桑美術印刷は業務提携先である株式会社サトーの協力を得てシステム構築を行いました。

今後、黒龍酒造は流通経路管理に留まらず、在庫管理や品質管理におけるRFIDタグの発展的な活用を目指します。今回導入したシステムは、農林水産省および福井県の事業を活用しています。

黒龍酒造株式会社
所在地:福井県吉田郡永平寺町松岡春日1丁目38番地
代表者:代表取締役 水野 直人
事業内容:日本酒「無二」「黒龍」「九頭龍」の製造、販売

高桑美術印刷株式会社
所在地:石川県金沢市泉本町5丁目20番地
代表者:代表取締役社長 髙桑 悟史
事業内容:酒類食品のラベル・パッケージ及び各種商業印刷、デザイン・ホームページや映像コンテンツの企画制作、自動認識ソリューション企画

 

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。