ジョイ・オブ・サケ東京事務局のプレスリリース
今年は、日本の41都道府県および米国の194社の蔵元から、大吟醸A(精米歩合40%以下)、大吟醸B(精米歩合50%以下)、吟醸、純米の4部門に478銘柄がエントリーされました。審査は、日米より招かれた審査員11名により、ブラインド方式にて厳正に行われ、その結果、134品に金賞が、126品に銀賞が授与されました。また、金賞受賞酒の中から、各部門で最も高い評価を得た出品酒に授与されるグランプリ、その次点の出品酒に授与される準グランプリも選ばれ、さらに第1回から今回までの歓評会での受賞を数値化し、その累計が最も高くなった蔵元に贈られるエメラルド賞と併せて、下記の通り発表されました。これらの受賞結果、及び金賞と銀賞の受賞結果は、全米日本酒歓評会のウェブサイト(http://www.sakeappraisal.org)でご覧いただけます。
グランプリ、準グランプリ、エメラルド賞の各賞の授賞式は、11月7日(水)開催のジョイ・オブ・サケ東京にて行われます。ジョイ・オブ・サケは全米日本酒歓評会の全ての出品酒が試飲できる利き酒イベントで、今年は初開催のロンドンを加えた日欧米4都市での開催が予定されています。来たる6月15日に開催を控えるジョイ・オブ・サケ・ニューヨークを皮切りに、7月にホノルル、9月にロンドンと順次開催され、東京がこの利き酒イベントツアーの最終地となります。
2018年度全米日本酒歓評会の審査員11名
2018年度 全米日本酒歓評会 受賞結果
大吟醸A部門(精米歩合40%以下)
グランプリ:超特撰大吟醸 毛利公/株式会社 山縣本店(山口県)
準グランプリ:大吟醸 東の麓/東の麓酒造有限会社(山形県)
浜千鳥 大吟醸/株式会社 浜千鳥(岩手県)
大吟醸B部門(精米歩合50%以下)
グランプリ:越乃寒梅 純米大吟醸 無垢/石本酒造株式会社(新潟県)
準グランプリ:七田 純米大吟醸/天山酒造株式会社(佐賀県)
楯野川 純米大吟醸 PHOENIX/楯の川酒造株式会社(山形県)
吟醸部門
グランプリ:吟醸純米 杉玉/桃川株式会社(青森県)
準グランプリ:燦爛 吟醸/株式会社 外池酒造店(栃木県)
越乃寒梅 吟醸酒 別撰/石本酒造株式会社(新潟県)
純米部門
グランプリ:桃川 純米酒/桃川株式会社(青森県)
準グランプリ:作 穂乃智 純米/清水清三郎商店株式会社(三重県)
大山 特別純米酒/加藤嘉八郎酒造株式会社(山形県)
エメラルド賞:株式会社 佐浦(宮城県)
各部門の出品数と受賞数
金賞 | 銀賞 | 出品数 | |
大吟醸A部門 | 37 | 38 | 140 |
大吟醸B部門 | 30 | 24 | 99 |
吟醸部門 | 37 | 36 | 132 |
純米部門 | 30 | 28 | 107 |
合計 | 134 | 126 | 478 |
「2018年度 全米日本酒歓評会」概要
■主催 国際酒会(本部:米国ハワイ州ホノルル市)
■開催日 2018年6月5日(火)〜7日(木)
■会場 ハワイ日本文化センター、およびハワイコンベンションセンター
■審査員 奥田 将生 氏(独立行政法人酒類総合研究所業務統括部門 副部門長)
高橋 圭 氏(独立行政法人酒類総合研究所 成分解析研究部門 主任研究員)
岡崎 直人 氏(公益財団法人日本醸造協会 代表理事 会長)
小金丸 和義 氏(佐賀県酒造組合 顧問)
上東 治彦 氏(高知県工業技術センター醸造技術企画監兼食品開発課長)
渡邉 誠衛 氏(秋田県総合食品研究センター 醸造試験場 場長)
鈴木 賢二 氏(福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター 醸造・食品科 科長)
松崎 晴雄 氏(有限会社デリカネットワークサービス 代表取締役、日本酒輸出協会 会長)
John Gauntner 氏(Sake Educator)
Philip Harper 氏(木下酒造有限会社 杜氏)
Roberto Viernes氏
(American Wine and Spirits of Hawaii, General Manager, Master Sommelier)
■ URL www.sakeappraisal.org
今年度は全478品(大吟醸A部門:140品、大吟醸B部門:99品、吟醸部門:132品、純米部門:107品)が部門ごとに第一審で審査され、その上位約50%に入ったものが二審に進みました
「全米日本酒歓評会」について
全米日本酒歓評会は、日本国外では最も歴史の長い日本酒の審査会です。この審査会は、ホノルルで日本酒文化を海外(特に北米)に紹介することを目的として活動する有志の会である「国際酒会」のメンバーにより2001年に始められました。米国に住む人々が良質な日本酒を理解する一助となること、また日本酒と日本酒文化の世界の人々への普及を目的に毎年1回行われており、今年で18回目の開催となります。開催当初より独立行政法人酒類総合研究所の指導の下に審査が行われており、日本国外において日本酒を審査するプロセスを確立しました。
全米日本酒歓評会では、『Fairness(公正), Transparency(透明性), Authenticity(確実性)』の3つの理念の下、高水準の審査を実施しています。出品酒は、純米・吟醸・大吟醸A・大吟醸Bの4部門に分けられ、それぞれの部門毎に、グルコース濃度順に並べられ、香り、味、バランス、総合評価の4つの項目で、室内温度(18°C)の中で審査されます。また、審査は全て目隠し方式となっており、出品酒全体を対象とする一審と、一審で高得点を得た上位約50%を対象とする二審から構成されます。二審に進んだ出品酒の内、上位約50%が金賞、それ以外が銀賞となります。