株式会社NHK出版のプレスリリース
取り寄せではなく全国各地の店を訪ねるこだわり
2018年9月11日放送のTBS人気番組で「みやげ饅頭」についてレクチャーした土産銘菓研究家の中尾隆之氏。さりげない毒舌とユーモアも交えつつ、次から次へと、逸品の饅頭、これは饅頭と呼べるのか?という饅頭、歴史上の人物ゆかりの饅頭などを紹介。話題となっています。
『日本百銘菓』著者・中尾隆之氏
※視聴にはTBS「TBSFREE」(※放送後1週間、無料で視聴できるTBSのサービス)も便利です。
http://www.tbs.co.jp/muryou-douga/matsuko-sekai/157/index.html?mode=auto
その中尾氏が日本各地の銘菓を自らの足で訪ね歩き、40年以上をかけて5000種以上を食べ比べた集大成ともいえる著書『日本の百銘菓』も2018年7月の発売以来、大好評。中尾氏は日本ペンクラブ会員で日本旅のペンクラブ代表も務めるベテラン旅行作家。生粋の甘党である中尾氏が満を持して取り組んだ銘菓本です。
中尾氏は序文で次のようにその思いを述べています。「銘菓のガイドブックは数多く出版されている。本書にそれらと異なる特徴があるとすれば、私が四〇年にわたって銘菓を食べ比べていること、取り寄せではなく実際に店まで行っていることだ。加えて、多くは取材と名乗らず買い求めて食べている私に、店への義理やしがらみはまったくない。それゆえ、本書ではおいしいと思ったものを公平感と自信をもって厳選している。」(本書「はじめに」より)銘菓への愛情と敬愛、そして並々ならぬ意気込みが伝わってきます。
風土をふまえた「みやげにふさわしい銘菓」
朝作って当日賞味の菓子や純粋な洋生菓子など、日持ちの短い菓子は除外して、日本の風土を踏まえた「みやげにふさわしい銘菓」を選出。単純な銘菓ベスト100ではなく、氏ならではの味わい深い各カテゴリーからの選出となっているのが特徴です。
40年以上にわたって全国各地を自身の足でくまなく歩き、街並み、鉄道、温泉などの紀行文も数多く手がけ、各地の歴史や風土にも精通した旅行作家ならではの珠玉の銘菓百選。銘菓をさらに楽しめる雑学・うんちくも満載で、旅や出張に必携の一冊です。
気になる百選のラインナップは…
「死ぬまでに食べたい逸品」や「原点を伝える逸品銘菓」から、「本当は教えたくない我が偏愛の銘菓」まで、8つのユニークなカテゴリーで選ばれた100品を選定。そのなかから一部をご紹介します。
○「死ぬまでに食べたい絶品銘菓15」名菓舌鼓(山口市・山陰堂)写真1…皮と餡がとろける求肥餅。
○「迷わず選びたい出張土産10」萩の月(宮城県仙台市・菓匠三全)写真3…全国に類似品を生んだパイオニア ○「歴史・風土が生きる伝統銘菓15」玉だれ杏(長野市・長野風月堂)写真4…池波正太郎も薦めた善光寺名物
「歴史・風土が生きる伝統銘菓15」 けし餅(大阪府堺市・小島屋)写真5…与謝野晶子の大好物
○「知る人ぞ知る実力派銘菓10」栗饅頭(長崎市・田中旭榮堂)写真5…長崎市民が愛する老舗の味
○「和洋折衷が楽しい新感覚銘菓10」紅いもタルト(沖縄県読谷村・御菓子御殿)写真6…沖縄土産の新定番
写真1銘菓舌鼓
写真2京観世
写真3萩の月
写真4玉だれ杏
写真5 栗饅頭
写真6紅いもタルト
写真7茶壽器
写真8三方六
NHK新書『日本百銘菓』
著:中尾隆之
仕様:新書判、並製、224ページ(オールカラー)
発行:2018年7月10日
定価:1,080円(税込)
ISBN:978-4-14-088555-0
出版社:NHK出版