「道の駅」の備蓄体制の構築を目指し 官民三者が協定締結 液体ミルクの備蓄で “防災”に加え “子育て支援”も推進

江崎グリコ株式会社のプレスリリース

島根県飯南町、一般社団法人飯南町観光協会、江崎グリコ株式会社は、1月14日(木)、『道の駅 赤来高原における相互協力に関する連携協定』を締結し、防災の重要拠点の一つ「道の駅」において、災害発生時に熱源や器具を必要としない食品(乳児用液体ミルク、レトルト食品、菓子)の備蓄を三者協働で行います。中でも、液体ミルクでは、同所での常時販売を通じ、その商品在庫を備蓄としながら、売れた分を新たに補充していく「道の駅ローリングストック法」を実施することで、“防災”だけでなく“子育て支援”も強化します。

  • “防災”と“子育て支援”の重要拠点「道の駅」

≪道の駅 赤来高原の外観≫≪道の駅 赤来高原の外観≫

「道の駅」は、自治体と道路管理者が連携して運営する道路施設で、国土交通省によると昨年7月時点で全国1,180ヵ所が登録されています。道路利用者に休憩や情報を提供する場としてスタートした「道の駅」は、特産物や観光資源を生かした地域拠点へと発展を遂げ、今では、旅行者だけでなく地元の人にとって無くてはならない存在にまでなっています。その「道の駅」に関し、国土交通省では、2020年から2025年までを“次のステージ”と位置づけ、強化すべき項目の一つとして「防災機能」と「子育て支援」を掲げています。“防災”は広域的な防災機能を担うためハードとソフトの両面を強化し、一方の“子育て支援”は子育て応援施設(ベビーコーナーなど)の拡充を図ることなどが計画されています。そんな中、島根県飯南町の「道の駅 赤来高原」では、それらを同時に実行する取り組みを次々と始動させています。 
 

  • 「道の駅 赤来高原」発の新たな取り組み「道の駅ローリングストック法」

「道の駅 赤来高原」は、1997年にオープンした国道54号沿いにある「道の駅」です。2019年度には防災用に自家発電装置を設置し、また、オムツ替えや授乳ができる授乳室やおむつの自動販売機設置など、“防災”と“子育て支援”に力を入れています。そしてこの度、それらの更なる強化のため、新たな取り組みとして「道の駅ローリングストック法」を実施します。「ローリングストック法」とは、通常より多めに食品をストックしておき、日常生活で使った分だけ新たに補充する備蓄方式です。
今回、その手法を採り入れ、「道の駅 赤来高原」において、液体ミルクの販売を行うとともに、その商品在庫を多めに持つことで、それを備蓄にします。店頭で売れた分は新たに補充することで、備蓄量と賞味期限を保つことが可能です。また、賞味期限が近くなった商品については、地域住民等に配付し、災害時を想定した家庭でのトレーニングなどに役立ててもらいます。従来の備蓄では、賞味期限を迎えると廃棄しなければならなかったため、今回の「道の駅ローリングストック法」は、それらを解消する策として期待されています。そして旅行者や地域住民向けに「道の駅」で液体ミルクの販売をスタートすることで、“子育て支援”の強化も見込まれています。液体ミルクは、消毒済みの哺乳瓶に注げば、赤ちゃんにすぐに授乳することが可能です。この強みは特に外出時に発揮され、いつでもどこでもすぐに授乳することができるため、道路交通網での更なる普及が望まれています。
「道の駅 赤来高原」は、飯南町が飯南町観光協会に管理・運営を委託している施設です。飯南町では総合的な防災力向上策の一環として、同施設を拠点にその取り組みを進めるとともに、同時に子育て支援策の強化も図ることで、より魅力のある町づくりの実現を目指します。
 

  • 「道の駅 赤来高原」に備蓄する江崎グリコの商品

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