明るく華やかな魅力に満ちたボルドー・ロゼの世界

ボルドーワイン委員会のプレスリリース

2021年の桜咲く春から夏にかけて、いや一年間を通して、私たちを楽しませてくれる新しい主人公をご紹介しましょう。飲むだけで、うきうきと心が浮き立つワインなら、ボルドーの
辛口ロゼに決まりです。なぜなら……

日本にロゼ・ブームを引き起こすエース登場!
過去10年、最も世界市場を席巻し続けたワインの「色」は、華やかなピンクでした。辛口ロゼワイン
生産者たちが重ねた真摯な品質向上努力によって、かつての悪しきイメージが完全に払拭され、
流行の最先端に躍り出たのです。
ブラッド・ピット、サラ・ジェシカ・パーカー、キャメロン・ディアスといったセレブリティたちが、
こぞってロゼワインを生産・プロデュースしたことも、ブームをさらに勢いづけました。
この辛口ロゼワインの大ブームを牽引してきたのが、ロゼワイン大国でもあるフランスで、
その主役のひとりがボルドーなのです。

そして、私たちが暮す日本こそが、ボルドー・ロゼがこれからの看板俳優になるべき国でしょう。
世界が憧れる美しい桜が満開となる、日本の春ほど繊細なボルドー・ロゼにふさわしい季節はありませんし、
高温・多湿なこの国の夏にこそ、乾きを癒やしてくれる爽やかで軽やかなボルドー・ロゼが、
まさにうってつけなのです。また、さまざまな国の料理が折衷された日本の食卓には、幅広い食材や
調理法に合わせることができる、多彩なスタイルをもつボルドー・ロゼが、とてもよくフィットします。
世界に冠たる大銘醸地ボルドーが、自信をもって世に出す辛口ロゼには、色が明るいものから濃いもの、軽快なものからしっかりした味わいのもの、そして泡まで幅広いラインナップが揃っています。
桜の季節からボルドー・ロゼを楽しみはじめ、夏はもちろんロゼびたりで過ごし、冬になっても飲み続けようではありませんか!
そうできるだけの魅力と多彩な悦びが、ボルドー・ロゼにはあるからです。とりわけバーベキュー、
キャンプなど、アウトドアですごす機会には、ボルドー・ロゼをぜひ携えていってください!

  •  ボルドー・ロゼの特徴とその魅力、楽しみ方

ボルドー・ロゼの最大の特徴は、この地方の赤ワインを王者の座に据えた高貴な黒ぶどうたち、
すなわちカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロなどをブレンドして造られていることです。
ボルドー・ロゼは、もちろんカジュアルに楽しむべきチャーミングなワインですが、その原料になっているのが最高の条件の畑に植わる偉大なぶどう品種だというは、大きなポイントでしょう。
西洋のことわざにもあるように、「豚の耳からはシルクの財布はつくれない」からです。
18世紀まで遡るその由緒正しい歴史も、今日の高品質を下支えする大切な要因だと言えます。
ボルドー・ロゼの鮮やかで美しい風味は、ストロベリー、ラズベリー、クランベリーなどフレッシュな赤い
果実がふんだんに感じられるもので、上質の軽やかさと優雅さが身上です。
味わいはキレのよい、それでいてフルーツのふくよかさが感じられるバランスのよい辛口になります。

冷蔵庫や氷水を張ったバケツでしっかり冷やし、その爽やかさを引き立ててからグラスに注ぐべきワインです
(適温7~11℃)。アペリティフにもよいですし、サラダから魚介、肉料理まで、西洋料理だけでなく
和食や中華、エスニック料理までなんにでも合います。美しいピンク色をしていますから、テーブルに
華やぎを添えてくれる素晴らしい「映え」アイテムにもなってくれるでしょう。
肩肘はらず、普通のコップに注いで、氷を入れたり炭酸で割って飲んだりといった楽しみ方もよいです。
桜咲く春から夏にかけてが最高だとはいうものの、氏素性の良さと質の高さが、季節を問わず、TPOを選ばず満喫できる順応性と器用さにつながっています。
 

(c) Cronenberger(c) Cronenberger

  • ボルドー・ロゼのペアリング

ここでは、ボルドー・ロゼに特にオススメの相性料理をいくつかご紹介しましょう。季節感のある一皿、
年中楽しめるペアリングともに(下記以外にも)豊富にありますから、合わせる相手に困ることが
ありません!

筍と菜の花のお浸し (春)
春の食材を使った季節感を感じるお料理。筍が持つ心地よい苦味を、ボルドー・ロゼがもつほんのり
甘い果実味が、より一層引き立ててくれる組み合わせ。菜の花のアクセントもうまく調和する。

スモークサーモンをふんだんに使った春ちらし寿司 (春)
さまざまな魚介をもちいたちらし寿司。中庸の美徳をもつ辛口のボルドー・ロゼを合わせることで、
すべてをカバーすることが出来る。花見のような、野外のシチュエーションでも楽しめる組み合わせ。

桜鯛のカルパッチョ、ディルとピンクペッパーを添えて (春)
春が旬の桜鯛、引き締まった旨味を感じる身に、ディルとピンクペッパーを添えることで、
ボルドー・ロゼが持つ微かなグリーンのトーンと、スパイスのニュアンスが相乗する組み合わせ。

オクラとトマトのとろろ和え (夏)
ロゼと相性の良いトマトを使用し、夏に旬を迎えるオクラを使ったお料理。とろろを合わせることで
ふっくらとした食感になるが、そこにボルドー・ロゼのふくよかな味わいが調和する。

棒棒鶏(トマト、胡瓜) (夏)
ごま油や醤油の旨味に、ボルドー・ロゼの旨味を重ね合わせる組み合わせ。料理、ワインともに
よく冷やして楽しみたい。

酢豚 (季節問わず)
軽いだけでなく、ボディの強さもあるボルドー・ロゼだからこそ、バランス良く調和する組み合わせ。
酢豚が持つ酸味や甘味を、ボルドー・ロゼがいっそう引き立ててくれる。

エビチリ (季節問わず)
ピリ辛の刺激を、ボルドー・ロゼのもつ果実味のふくよかさが適度に和らげてくれ、料理・ワインともに
味わいにより深みが出る。
 

  • クレレ――ボルドー発祥のオリジナリティあふれるロゼ

ボルドーで造られるロゼの中には、この地方のワインの輝かしい歴史をルーツにもつ、オリジナリティあふれるものがあります。その名は「クレレ Clairet」。
「明るい」を意味するフランス語、クレール Clairから派生した美しい名前です。
ロゼとしてはかなり濃いめの色、しかし赤ワインとしてはとても明るい色という、
不思議でユニークなワインがボルドー・クレレなのです。
今でこそ、しっかりと濃い色で知られるボルドーの赤ワインですが、その昔は今日とは違う製法が使われていて、今よりずっと明るい色をしていました。そこから、「クレレ」という名前が生まれたのが、
もともとの由来です。なお、イギリスという国は、中世以来長きわたってボルドー・ワインに夢中で、今日に至るまで大変な量を輸入・消費してきています。そのため、イギリス人は今でもボルドー産の赤ワインを指して、
「クラレット Claret」と呼ぶことがあります。
今日のボルドー・クレレは、色の面でも味わいの面でも、赤ワインとロゼワインの中間的な
スタイルです。通常のボルドー・ロゼと比べると、より果実味とボディ、渋味が感じられます。

  • ボルドー・ロゼのお勧め銘柄

1. ミラディー AOCクレマン・ド・ボルドー・ロゼ・セック
NV Milady AOC Crémant de Bordeaux rosé Sec NV
ぶどう品種: カベルネ・ソーヴィニヨン100%
標準小売価格(税込): 2,365円
美しいピンク色をしたロゼのスパークリングで、アロマがとてもデリケート。桃やチェリーなどの果実香が
とても愛らしい。ドライな仕上がり。味わいの要素が巧みな均衡を見せていて、凝縮感があり余韻も長い。
ほのかな苦味が引き締めるフィニッシュ。幅広い料理にあうが、チャイニーズやエスニック料理が
特にオススメ。

AOCクレマン・ド・ボルドー・ロゼ・セックAOCクレマン・ド・ボルドー・ロゼ・セック

2.​ムートン・カデ・AOCボルドー・ロゼ 2019
Mouton Cadet AOC Bordeaux rosé 2019
ぶどう品種: メルロ75%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%
標準小売価格(税込): 1,815円
摘み立てのイチゴを思わせる赤い果実の香りがヴィヴィッドで、そこにボルドーらしい青草の香りが爽やかさを添えている。バランスのよい軽やかなロゼで、スルスルと喉を通っていくため、いくらでもグラスを重ねられる。相手を選ばない味わいながら、どこかエキゾチックな雰囲気があるので、スパイスの効いたエスニック料理とぜひ。

 

ムートン・カデ・AOCボルドー・ロゼ 2019ムートン・カデ・AOCボルドー・ロゼ 2019

3. クラレンドル・AOCボルドー・ロゼ 2018
Clarendelle AOC Bordeaux rosé 2018
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン30%、メルロ30%
標準小売価格(税込): 2,750円
魅力的なサーモンピンクで、サクランボやプラムなどのフレッシュな赤い果実香に、青草、そして杉の木を思わせるボルドーらしいアロマが重なる。爽やかなスタイルでありつつ、旨味もしっかりとあって、持続性に優れる。どんなジャンルの料理にもあう万能ロゼで、点心、エビのチリソース、肉じゃがなどとカジュアルに楽しみたい。

クラレンドル・AOCボルドー・ロゼ 2018クラレンドル・AOCボルドー・ロゼ 2018

4. シャトー・ブルトゥス AOCボルドー・クレレ 2018
Château Brethous AOC Bordeaux clairet 2018
ぶどう品種: メルロ52%、カベルネ・フラン28%、カベルネ・ソーヴィニヨン14%、マルベック6%
標準小売価格(税込): 2,420円
ロゼとしては濃いめの色合いが、実に愛らしく目に映える。レッドカラント、ラズベリー、クランベリーなどの赤い果実のアロマにあふれる。フレッシュな酸味が印象的な味わいで、軽やかでスムーズにしてスマート。キャンプに一本携えていって、しっかり冷やして楽しみたい。マグロのカルパッチョなどとも。

シャトー・ブルトゥス AOCボルドー・クレレ 2018シャトー・ブルトゥス AOCボルドー・クレレ 2018

ボルドーワイン委員会 (CIVB)
URL: www.bordeaux-wines.jp

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