株式会社NEXERのプレスリリース
日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「酒類提供」に関するアンケートを実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。
6月21日、1万人を上限に日本国内の観客を入れて東京オリンピックが開催されることが正式に決まりました。
競技開始は7月21日から、開会式は7月23日となっています。
大会の組織委員会は当初、酒類の販売を認めることも検討していましたが、批判の声が多かったという事で会場内での酒の販売と提供を取りやめました。
時期としてはおよそ一ヶ月後になる“五輪会場で酒類提供”は、取りやめとなりましたが、その頃の飲食店などでの酒類提供については、みなさんはどのように考えているのでしょうか。
今回は、20歳以上の全国の男女2,000名を対象に、「五輪期間中の酒類提供」についてアンケートを実施しました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
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「酒類提供に関するアンケート」調査概要
調査期間:2021年6月22日~6月24日
質問内容:
質問1:あなたは、オリンピック会場で酒類が販売されることについて、どちらの意見ですか?
質問2:7月21日以降も、五輪会場や飲食店含め、酒類の販売・提供は制限すべきだと思いますか?
質問3:その理由を教えてください。
集計対象人数:2,000人
集計対象:20歳以上の男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■五輪期間中の飲食店での酒類提供についてどのように思いますか?
五輪期間中の飲食店などでの酒類提供について聞く前に、五輪会場での酒類販売についてどのように思うかも聞いていたので、まずはこちらを紹介します。
71.9%の方が「反対」と回答しました。
やはり、五輪会場での酒類販売については批判の声が多かったようです。
続いて、五輪開催期間となる7月21日以降の酒類提供について、これまでのように制限をかけるべきだと思うかについて聞きました。
56.8%と半数以上の方が、「思う」と回答しました。
五輪開催期間中も酒類の提供については、制限をかけるべきだと思っている方が多いようです。
この回答の理由についても聞いたので、一部を紹介します。
制限をかけるべきだと「思う」回答理由
- オリンピックで人の流れがかなり上がると思います。そのうえで、制限しないと一気に感染者が増えるような気がします。(40代・女性)
- オリンピックが始まると騒ぐ人達がいて、遅くまで店が開いていると酔っぱらいも増える。(40代・女性)
- インド型の感染拡大が予想されている中で、少なくとも国民の半数がワクチンを受けるまでは、制限を続けるべきであると思う。(70代・男性)
- 今まで規制ばかりしていて急に緩めるのは、やはりオリンピックのための緩和としか思わない。(70代・男性)
- アルコールが入ると気が大きくなったり、羽目をはずしたりお祭り騒ぎになりそうだから。(50代・女性)
- ワクチン接種がまだまだ行き渡っておらず、秋以降が望ましい。(60代・男性)
- オリンピックの雰囲気及び自国の選手が活躍すると、興奮しお酒を飲んでいなくても盛り上がるのに、アルコールが加わると余計テンションが上がり感染リスクが上がる。(70代・女性)
- アルコールが入ることにより、マスクを外しての大声の声援やハイタッチなどをしてしまう恐れがあるため。(60代・男性)
- これ以上の感染拡大は防がないと大変なことになるだろうし、オリンピックやるならなおさら規制すべきことをしっかりしていかないとならないと思う。(40代・男性)
- アルコールが入ると声も大きくなるし、その場に自制が効かない人が少数でもいると対策しようがないと思うので。(50代・女性)
- 7月21日以降が現状と変わらないコロナ感染の状況ならば、酒類の提供をするべきではないと思ってます。(50代・男性)
- 本当はお酒の問題ではなく客側の問題であるが、自制の効かない人は一定数おり、彼らが他の人に感染を広めるリスクがあるから。(50代・男性)
- アルコールが入ると、至近距離になったり、声が大きくなったり、ボディタッチがあったり危険だと感じる。(40代・女性)
制限をかけるべきだと「思わない」回答理由
- ワクチン接種も増え始めてきたのでそろそろ酒類を解禁してもいいと思った。(20代・女性)
- 1か月後以降、いつまでも制限するのは良くない。(30代・男性)
- 普通の飲食店は五輪会場ほど密にはならないから。(50代・男性)
- オリンピックを開催するなら、そんなところを規制しても意味がない。(50代・女性)
- その時の状況にもよるが、基本的には酒類の販売はいいと思う。今から禁止というのはあり得ない。しかし、緊急事態宣言が発出されたら、当然、酒類の販売は禁止とすればよい。(60代・男性)
- お酒が悪いわけではなく、飲むのは問題ないと思う。禁酒だけが感染予防にならないと思うため。(30代・女性)
- もう我慢の限界ではないかと思うから。飲食店も客の方も。(40代・女性)
- アルコールを解禁しても感染者数はあまり変わらないと思うから。ワクチン接種も進んできているので飲食店だけ厳しく制限しなくていいと思う。(30代・女性)
- たしかにリスクはあるが、観戦する側の盛り上がりを考えると、この際1つの楽しみとして、お酒を飲みながらみんなでワイワイやるのも良いのでは。(40代・男性)
- お酒をメインに出すお店や酒造元がもう限界だと思うから。(50代・女性)
- 7月21日以降であればコロナも少しは治まっているいると思うから。(70代・男性)
- お酒によってコロナの感染のリスクが高まる根拠がないと思うから。(20代・男性)
- 路上飲みで騒いだりゴミを散らかし放題よりお店で飲んでいただいた方が経済も回るしいいと思う。(60代・女性)
- 飲みたい人は制限しても外で飲んでいるので、それなら店内で飲んでいたほうがまわりに迷惑がかからないから。(50代・男性)
- オリンピックを有観客でやるなら国民だけが我慢するのはおかしい。(20代・女性)
- お酒と一緒に美味しいものを食べるのが好きなので、酒類が提供されないのなら外食にお金を使う気にならない。コロナ対策に飲酒は関係ないと思う。そもそも電車通勤が問題だと思うので。(30代・女性)
「どちらとも言えない」回答理由
- コロナの状況次第だと思う。収束していれば、制限する必要は無いが、正直難しいと思う。段階的に、しばらくの間は制限が必要かと思う。(50代・女性)
- あと1か月あります。ここ最近ワクチン接種がかなりの早さで行われています。以前とは違う状況なので、この先状況が変わるかもしれない。(70代・男性)
- コロナの面と経済の面 どちらも重要でどちらかが正しいとは言えないから。(30代・男性)
- 1ヶ月後コロナの感染状況がどのようなことになっているかわからないから。(40代・女性)
- ワクチン接種の進み具合次第だと思っています。ワクチン接種が勧めば、ワクチン接種した人のみ…などの制限した上でなら賛成です。(50代・女性)
- このまま規制し続けても意味がない気もするが、気を緩めすぎるのもどうかと思うのでわからない。(40代・女性)
- また感染者が増える恐れがあるが、飲食店経営者の立場にたって考えると無下に反対はできないから。(40代・女性)
- お酒を提供しているお店のことを考えると提供出来るようにしていって欲しいと思うが、コロナのことを考えたらどうかな?と思う(40代・女性)
- 感染の状況による。私自身は、コロナ禍が解決していないこの時期に、飲酒を伴わなくても、友人ら複数人で会食をする人たちの気が知れないが、オリンピックをやる以上、飲酒も会食も県をまたいだ旅行も、全部アリだとしないと矛盾しているとも思う。(自分はしたくもないが)(40代・女性)
- 生活保障がない限りは、生きていくうえで酒類販売も必要だし、かといって購入者のマナー次第だけでは、人流も感染も防ぎきれないから。(70代・女性)
- 4年に一度の世界大会であり、できれば盛り上がってほしいが、新型コロナの感染状況を確認して、柔軟に対応すべき。(60代・男性)
- 野球観戦が好きなので、お酒を飲みたい人の気持ちはよくわかります。でも感染拡大を考えるとやはり難しいのかなとも思います。お酒を飲んで騒ぐ人は一定数いると思うので。(40代・女性)
- お酒を提供できないとお店など困る人もいるし、感染の危険を考えると提供しないほうがいいのだろうと思うし難しい。(50代・女性)
■まとめ
制限をかけるべきだと「思う」方は、「ただでさえオリンピックで人流が増えるのに、酒類の制限をしないと一気に感染者が増えると思う」「アルコールを飲んで騒ぐ人がいる以上、制限は設けるべき」と考えている方が多いようです。
一方、制限をかけるべきだと「思わない」方からは、「飲食店も客も我慢の限界」「ワクチン接種も進んできているので飲食店だけ厳しく制限しなくていい」「路上飲みで騒がれるより、店内で飲んでもらったほうがマシ」という意見がありました。
6月21日には、東京や大阪など10都道府県に発令されていた緊急事態宣言が沖縄を除いて解除され、飲食店での酒類の提供も制限付きで解除となりました。
ワクチン接種も進みつつあり、良い兆しも見えてはいますが、現時点ではまだ酒類の提供について「一ヶ月後以降も制限をかけるべき」と思っている方が多いようです。
悪いのはお酒ではなく、“お酒で(お酒がなくても?)自制がきかなくなる人”のはずなのですが、お酒を扱う業界やお店で静かにお酒を楽しみたいという人にとっては、まだまだ厳しい状況は続きそうです。
本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
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