株式会社ぐるなびのプレスリリース
株式会社ぐるなび(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉原章郎)は、ぐるなび会員を対象に、世の中のトレンドに合わせて食に関する様々な調査を実施し、「ぐるなびリサーチ部」として、定期的に情報を発信しています。今回は2021年上半期の食体験について調査しました。主な結果は以下の通りです。
■調査期間:2021年6月28日(月)~6月30日(水)
■調査方法:WEBアンケート
■調査対象:全国
■回答者 :20代~60代のぐるなび会員1,000名
【調査結果ポイント】
・月に1回以上の外食利用は約7割。テイクアウトは若い年代ほど高頻度で利用
・「外食」「テイクアウト」「デリバリー」「お取り寄せ」の全てで家族との利用が最多
・外食利用シーンは日常のランチが最多
・外食で利用した業態は「寿司」「ファミレス」「ラーメン」が上位に
・デリバリーは、若い年代がお金をかける傾向に
・酒量の変化は「変わらない」が大半、「増えた」は40代女性が最多で約25%
・外食時の新型コロナ対策は女性の方が意識が高い傾向に
・贅沢なお取り寄せでおうちで外食気分!肉や魚介類など食材系が上位に
・上半期よく食べたメニューは「鶏のから揚げ」「高級食パン」「ニンニク」が上位に
パンのトレンドメニューが女性を中心に人気の傾向
外食はランチ利用へ。デリバリー、テイクアウトは若い年代から支持!
㈱ぐるなび リサーチグループ長 本間 久美子
2021年上半期は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置による飲食店への時短営業協力で、夜の外食がしづらい状況が続いているからか、外食の利用はディナーよりランチが多く、その代わりにテイクアウトやデリバリー、お取り寄せはどれもディナーでの利用のほうが多いという意外な傾向も見られました。
またコロナ禍以降で利用が拡大しているデリバリー、テイクアウトについては性年代別に特徴が見られました。デリバリーは、若い年代ほどお金をかけ、テイクアウトも若い年代ほど利用頻度が高くなりました。さらにテイクアウトは30代と50代女性で日常でのランチとしての利用が増えているという特徴もあり、下半期も利用の拡大が見込まれます。
月に1回以上の外食利用は約7割。テイクアウトは若い年代ほど高頻度で利用
2021年上半期に、月に1回以上『外食』を利用した人は69.1%、『テイクアウト』は53.2%、『デリバリー』は25.0%、『お取り寄せ』は17.8%となりました。特に『テイクアウト』については、年代別で利用差が見られ、若い年代ほど利用頻度が高いことがわかりました。20代では58.2%、30代では59.0%と、全体と比較しても約5ポイント高い結果となりました。
「外食」「テイクアウト」「デリバリー」「お取り寄せ」の全てで家族との利用が最多
2021年上半期に一緒に食体験をした相手について尋ねると、昨年に引き続き外出自粛傾向が続き、おうちで過ごす時間が増えたこともあってか、『外食』『テイクアウト』『デリバリー』『お取り寄せ』全てで「家族」との利用が6割台で最も高くなりました。
『外食』利用の相手を性年代別でみてみると、20代男性では「1人で」が最も多い結果となりました。20代では他にも「家族」「友人、知人」「恋人」などの項目で男女で差が見られます。
外食利用シーンは日常のランチが最多
2021年上半期に食体験をしたシーンについて尋ねると、『外食』は「日常の普通の食事(ランチ)」での利用が最も多く、『テイクアウト』『デリバリー』『お取り寄せ』では「日常の普通の食事(ディナー)」での利用が最も多くなりました。また、『お取り寄せ』では「日常のプチ贅沢(ディナー)」としての利用が25.8%と2番目に多い結果となりました。
特に昨年との違いが見られたのが『テイクアウト』の「日常の普通の食事(ランチ)」の利用です。同アンケート内で取得した2020年上半期の値と比較すると、全体では約5ポイント増えており、30代と50代の女性では昨年よりも10ポイント以上増加しました。同じく7割近い60代女性とあわせて、日常のランチでのテイクアウト利用が定着してきたと考えられます。
外食で利用した業態は「寿司」「ファミレス」「ラーメン」が上位に
2021年上半期によく利用した業態を尋ねると、『外食』は「寿司」、『テイクアウト』は「ファストフード」、『デリバリー』は「デリバリー/テイクアウト専門店」が、それぞれ最多となりました。
また、外食の利用業態は、全体では「寿司」「ファミリーレストラン」「ラーメン」が上位の一方で、50代女性では「イタリアン、フレンチ」、20代女性では「カフェ」、50代男性では「居酒屋」なども高くなっており、性年代別で特長の違いが見られました。
デリバリーは、若い年代でお金をかける傾向に
2021年上半期の『外食』『デリバリー』『テイクアウト』『お取り寄せ』の1ヶ月あたりの利用金額について尋ねると、『テイクアウト』と『デリバリー』は3,000円以内が6割台なのに対し、『外食』と『お取り寄せ』では3,000円超が5割以上と、より多く支出されていることがわかりました。また、『デリバリー』の利用金額は年代別の差が見られ、若い年代ほど3,000円超の割合が高くなる傾向が見られます。
酒量の変化は「変わらない」が大半、「増えた」は40代女性が最多で約25%
コロナ前や昨年と比較して2021年上半期の酒量について尋ねると、「変わらない」という回答が大半となりました。コロナ前との比較では、「減った」という回答が20代女性が44.4%と最も多く、どちらも「増えた」という回答は、40代女性が最も多くなっています。
外食時の新型コロナ対策は女性の方が意識が高い傾向に
外食に関して気を付けていること、意識していることを尋ねると「1人もしくは出来るだけ少人数で利用する」「混雑したお店に行かない」「長居しない」が上位となりました。性別で見ると特に女性の方が意識が高い傾向にあり、特に40代以上の女性では全体を10ポイント以上上回る項目が多くなっています。
贅沢なお取り寄せでおうちで外食気分!肉や魚介類など食材系が上位に
2021年上半期によくお取り寄せしたものを尋ねると、「肉、食肉加工品」「スイーツ、お菓子」「魚介類、海産物」が上位になりました。コロナ禍で「食」を楽しむために工夫していることの自由回答では、「プチ贅沢な食材を取り寄せる」「いつもより少し良いものを取り寄せ、外食気分」といった回答が複数ありました。また性別で見ると、女性は「スイーツ、お菓子」が51.7%で1位となり、男女で20ポイントの差がありました。
上半期よく食べたメニューは「鶏のから揚げ」「高級食パン」「ニンニク」が上位に
パンのトレンドメニューが女性を中心に人気の傾向
2021年上半期によく食べるようになったメニューを尋ねると、「鶏のから揚げ」「高級食パン」「ニンニク」が上位となり、性年代別で特に違いが見られたのが「高級食パン」です。特に40代以上の女性からの支持が高く、60代女性では全体の2倍以上にもなっています。また、「マリトッツォ」や「フルーツサンド」などのトレンドメニューは20代女性からの支持が高い一方で、50代以上の男性は0%という結果に。上半期は、ボリュームたっぷりでプチ贅沢なパンのトレンドメニューが、女性を中心によく食べられていたことがわかりました。