磐梯町役場のプレスリリース
福島県磐梯町(町長:佐藤淳一、以下磐梯町)は、未来のための環境保全型農業にこだわったSDGsな新ブランド「磐梯さとやまの慧(めぐ)み」の第一弾商品「トマト」の販売をスタートします。本ブランドの作物は、科学的・理論的な栽培技術である「BLOF(ブロフ)理論」(*1)のもと作られています。
この技術は、作物本来の力を取り戻す農法のため、従来の作物よりも栄養価が高く、作物本来の旨みを感じることが特徴です。第一弾であるトマトは、町内の道の駅やスーパーマーケットを中心に販売します。今後はふるさと納税の返礼品や、小学校の給食での活用などを予定しています。
*1 Bio Logical Farming(生態調和型農業理論)の通称
背景
豊かな自然からもたらされる肥沃な大地と、清らかな水を利用した農業は磐梯町の主要産業です。この豊かな自然を未来へつなげるために、磐梯町では2018年より環境保全型農業の推進をスタートさせました。
環境保全型農業は、土づくり等を通じて農薬・化学肥料の使用を低減し、環境負荷を少なくする持続的な農業のことです。町の自然環境に適した栽培方法を確立するために、科学的・理論的に証明可能な、株式会社ジャパンバイオファームの栽培技術「BLOF理論」による試験栽培を2016年に開始しました。3年間の試験栽培成果を経て、安定した技術の習得による農産物の生産が可能となった2021年、ついに新ブランド「磐梯さとやまの慧み」の販売に至りました。
栄養価が高く、旨みを感じやすい栽培方法を採用
「磐梯さとやまの慧み」の作物は、自然界の法則に従った作物生理に基づく科学的理解と、化学的根拠である土壌分析・施肥(せひ)設計に基づく栽培技術である「BLOF(ブロフ)理論」で作られています。この技術は、作物本来の力を取り戻す農法のため、えぐみを感じる「硝酸態窒素」が減少し、「抗酸化力」、「ビタミンC」、「糖度」が高まります。そのため、従来の作物よりも栄養価が高く、作物本来の旨みを感じることが期待できます。さらに、有機栽培等技術の実証と確立を図り、環境保全型農業の普及推進に取組む福島県の協力を得ながら生産者とともに取組んでいます。その結果として、 (一社)日本有機農業普及協会が開催する栄養価コンテストにおいて、2020年にトマト、2021年にリンゴがそれぞれ「最優秀賞」を受賞しています。
ブランド野菜を育てるトマト農家さんの声
鈴木 康正(すずき やすまさ)氏
日々のトマト栽培に心掛けていることは、特別栽培のガイドラインに準じながら化学肥料は使用せず農薬はできるだけ使わないこと、圃場の環境をきれいにして管理すること、土づくり(BLOF理論)です。そうすることで、虫もつきにくく、トマトそのものが丈夫に育ち病気にならない元気で美味しいトマトになります。どんな圃場環境でトマトが美味しく育っているのか実際に見にきていただきたいです。ぜひこだわりの美味しいトマト食べてみてください!
佐藤 栄祐(さとう えいすけ)氏
全国規模のコンテストで最優秀賞受賞やノミネートされており、栄養価の高いトマト栽培を目標としています。また、世界で注目されている生産工程管理のグローバルGAP認証や特別栽培農産物の認証を取得して、環境保全型農業に取り組んでいます。自信を持って安心安全で美味しいと言えるトマトです。
板橋 聡一郎(いたばし そういちろう)氏
「Good Aguricultural Practices=GAP」適正な農業の取組みで生産しよう!ということで農産物生産の場において安全を確保することに努め、より良い農業に取り組んでおります。皆様に安全でヘルシーな美味しいトマトをお届けします。
今後の展望
今年は、トマトの他にホウレンソウ、ネギ、米、サツマイモ、ジャガイモ、リンゴ、ブドウの販売を予定しています。また、子ども達に地産地消で安全な作物を食べてもらうために学校給食への積極的な活用や、町外の方に町の魅力を知ってもらうためにふるさと納税の返礼品として設定することなどを検討しています。今後も、未来のための環境保全型農業にこだわったSDGsな新ブランドとして、様々な取り組みをして参ります。
福島県磐梯町
東京都心から北へ約200km、会津盆地の北東部に位置し、磐梯山を間近に仰ぎ見る山紫水明の地です。会津仏教文化発祥の地として栄えた、歴史と伝統・文化を受け継いできた町でもあります。平安初期の古式建築技法により復元された史跡慧日寺跡金堂・中門をはじめとする歴史的遺産や、名水から作られる日本酒や蕎麦など、魅力にあふれた町です。