CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」が メンタル不調を改善するためのホームケアヘッドセットを開発した スウェーデンのスタートアップFlow社に出資を決定

キリンホールディングス株式会社のプレスリリース

 キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)は、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン株式会社(社長 百合本安彦)と共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(キリン ヘルス イノベーション ファンド)」を通じて、スウェーデンを拠点とするFlow Neuroscience Inc,(Co-founder&CEO Daniel Mansson、以下「Flow社」)に2021年7月8日(木)に出資しました。同社は、メンタル不調を感じる人々に対して、状況改善と生活提案を組み合わせた世界的にも独自性のあるホームケアヘッドセットとモバイルアプリを開発するスタートアップ企業です。

 キリングループは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」を策定し、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV※先進企業となる」ことを目指しています。その実現に向けて、既存事業の「食領域」(酒類・飲料事業)と「医領域」(医薬事業)に加え、キリングループが長年培ってきた高度な「発酵・バイオ」の技術をベースにして、人々の健康に貢献していく「ヘルスサイエンス領域」(ヘルスサイエンス事業)の立ち上げ・育成を進めています。
※ Creating Shared Valueの略。お客様や社会と共有できる価値の創造
 

■Flow Neuroscience Inc,について
世界で先進国を中心に年々メンタル不調者数は増加傾向にありますが、従来の薬剤治療法は効果が実感しにくいことや副作用の課題から、患者が治療の途中で脱落してしまうという課題が存在しています。そのような中で、異なるアプローチとして電気刺激療法が注目を集めています。同社はこの電気刺激療法に着目し、家庭で手軽にメンタル不調を改善するための電気刺激を可能にするホームケアヘッドセットの開発と、継続的な状況改善のための生活提案を目的にしたモバイルアプリの提供を行っています。同社はスウェーデンを拠点としており、現在は家庭用ヘルスケア商品として欧州を中心に販売しておりますが、将来的には医療分野での活用も目指しています。

≪提供サービスの特長≫ 
•ホームケアヘッドセットとモバイルアプリを通じた行動療法を組み合わせた独自性
•ホームケアヘッドセットは家庭で手軽に電気刺激を行うことが可能なヘッドセットで副作用が少なく、ユーザーの負担を軽減
•モバイルアプリはAIチャットを通して、行動データを蓄積・分析して、ユーザーに適したレッスンを継続的に実施 

■Flow社への出資について
 今回の出資を通して、最先端技術を駆使してメンタル不調者に寄り添うFlow社と共に、世界で深刻化するメンタルヘルスの課題に向き合い、キリングループが持つメンタルヘルスに関連する健康素材や研究内容を予防の観点で応用していく可能性を探索していきます。
 

 

■CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」について

 当社は本CVCファンドを通じて、ヘルスサイエンス関連の先端技術や顧客体験の向上を実現するソリューションなどを対象とした、革新的な技術やビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業へ投資を行っています。短期的なシナジー創出にこだわらず、中長期的な視点で価値創出が見込めるスタートアップを対象に、スタートアップ企業が持つ新たな発想や技術とキリングループのヘルスサイエンス領域の強みや資源をかけ合わせることで、お客様の生活を豊かにする魅力的な価値を創出していきます。

 キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

 

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