株式会社リクルートのプレスリリース
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、外食店によるデリバリー・テイクアウトの取り組みと店内飲食利用意向の関連についてアンケートを実施しました。その結果を発表いたします。
コロナ禍で、利用したことがなかった外食店のデリバリー・テイクアウトを利用した人が32.5% 利用後、そのお店を「店内飲食でも利用したいと思った」人は72.5%
<要約>
POINT1. コロナ禍以降、「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウトの利用者は32.5%
・「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用者・計は32.5%。
・「利用したことがあった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用者・計は35.4%。
POINT2. 「知らなかった」外食店からデリバリー・テイクアウト利用後に「店内飲食でも利用したいと思った」人は72.5%。新規顧客開拓に有効
・「知らなかった」外食店からデリバリー・テイクアウトを利用した人でその後「店内飲食でも利用したいと思った」人は72.5%。すでに「実際に利用した」人も17.4%。
・「定期的に利用していた」外食店からデリバリー・テイクアウトをした人でその後そのお店での「店内飲食での利用意向が高まった」人は59.6%。すでに「実際に利用した」人も14.5%。
・外食店によるデリバリーやテイクアウトへの取り組みは、新規顧客獲得とリピーターの利用促進の両方に有効と言えそう。
POINT3. 「店内飲食でも利用したいと思った」理由は、「味」「価格」の他に「他にも食べてみたいメニューがある」「お店で出来立てを食べたい」等が上位に
・「店内飲食でも利用したいと思った」理由は、「調理法や味つけがよかった」(58.8%)、「価格がお手頃だった」(54.3%)、「他にも食べてみたいメニューがある」(42.8%)、「お店で出来立てのメニューを食べたい」(33.7%)。
・「店内飲食でも利用したいと思わなかった」理由は、「割高だった」(35.8%)、「コロナ禍のうちは店内飲食を避けたい」(32.2%)、「店内飲食するなら他にもっと行きたいお店がある」(28.3%)。
1. コロナ禍以降、「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウトの利用者は32.5%
コロナ禍で外食店からのデリバリー・テイクアウトの利用が普及したが、どのような外食店が利用されているかを調査した。「利用したことがあった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用者・計は35.4%、「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用者・計は32.5%で、いずれも同程度利用されている。性年代別では、20・30代女性で「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用者・計が多く、さらに内訳をみると、「知らなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用者が目立った。
コロナ禍以降(2020年4月以降)、外食店が実施するデリバリー・テイクアウトについて利用したことがあるもの(全体/複数回答)
2.「知らなかった」外食店からデリバリー・テイクアウト利用後に「店内飲食でも利用したいと思った」人は72.5%
コロナ禍以降に「知らなかった」外食店からデリバリー・テイクアウトを利用した人にその後の店内飲食での利用意向を聞いた。「店内飲食でも利用したいと思った」人は72.5%で「利用したいとは思わなかった」人(27.5%)を大きく上回った。すでに「実際に利用した」人も17.4%おり、デリバリーやテイクアウトへの取り組みは、店内飲食への呼び水として有効であるといえる。性年代別では、20〜40代男性で「店内飲食でも利用したいと思った」人の割合が高く78%程度。20代男性ですでに「実際に利用した」人の割合が高く28.2%となっている。
「知らなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用した後の店内飲食利用意向(コロナ禍以降、それまで知らなかった外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用した人/単一回答)
3. 「定期的に利用していた」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用後にそのお店での「店内飲食での利用意向が高まった」人は59.6%
「定期的に利用していた」外食店からデリバリー・テイクアウトを利用した人のうち、その後にそのお店での「店内飲食での利用意向が高まった」人は59.6%で、すでに「実際に利用した」人は14.5%であった。性年代別では、20代男性で「店内飲食の利用意向が高まった」人が73.0%と他の性年代に比べて最も高く、「知らなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用後の店内飲食での利用意向についての回答結果同様、比較的若い世代で「店内飲食での利用意向が高まった」人が多い。外食店によるデリバリーやテイクアウトへの取り組みは、新規顧客獲得とリピーターの利用促進の両方の効果が期待できそうだ。
「定期的に利用していた」外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用した後の外食利用意向(コロナ禍以降、定期的に利用していた外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用した人/単一回答)
4. 「店内飲食でも利用したいと思った」理由は、「味」「価格」の他に「他にも食べてみたいメニューがある」「お店で出来立てを食べたい」等が上位に
「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用後に「店内飲食でも利用したいと思った」理由を聞いた。最多は「調理法や味つけがよかった」で58.8%、次いで「価格がお手頃だった」が54.3%と、トップ2の回答はデリバリー・テイクアウトした料理に起因している。次いで、デリバリー・テイクアウトした料理に起因しない理由である「他にも食べてみたいメニューがある」(42.8%)、「お店で出来立てのメニューを食べたい」(33.7%)が上位に入っている。性年代別では、30・40代女性で「調理法や味つけがよかった」が高く、30代以上の女性で「お店で出来立てのメニューを食べたい」も高かった。女性は男性よりも「味」や「出来立て」へのこだわりが強いのかもしれない。
「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用後に店内飲食でも利用したいと思った理由(利用したことがなかった外食店のデリバリー・テイクアウト利用後に店内飲食でも利用したいと思った人/複数回答)
※「知らなかった外食店」「知ってはいたが、それまで利用しようと思ったことがなかった外食店」「利用したいと思っていたが、実際には利用したことがなかった外食店」のいずれかに対して回答された項目を集計
5.「店内飲食でも利用したいと思わなかった」理由は、「割高」「コロナ禍」「別の店が優先」
「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用後に「店内飲食でも利用したいと思わなかった」理由を聞いた。トップ3は「割高だった」(35.8%)、「コロナ禍のうちは店内飲食を避けたい」(32.2%)、「店内飲食するなら他にもっと行きたいお店がある」(28.3%)であった。性年代別は、サンプル数が少ないため参考程度であるが、40・50代男性で「割高だった」、50・60代男性で「コロナ禍のうちは店内飲食を避けたい」がそれぞれ目立った。
「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用後に店内飲食でも利用したいと思わなかった理由(利用したことがなかった外食店のデリバリー・テイクアウト利用後に店内飲食でも利用したいと思わなかった人/複数回答)
※「知らなかった外食店」「知ってはいたが、それまで利用しようと思ったことがなかった外食店」「利用したいと思っていたが、実際には利用したことがなかった外食店」のいずれかに対して回答された項目を集計
◆「テイクアウト」特集
全国の、テイクアウトを実施する飲食店を紹介しています。お住まいの地域の店舗を探すことができたり、お店のテイクアウトメニューを確認することができます。
https://www.hotpepper.jp/takeout/
【調査概要】
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2021年7月1日(木)〜2021年7月12日(月)
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
有効回答数:10,007件
詳細は下記リンクよりPDFをご覧ください
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20210827_gourmet_01.pdf
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