ハウス食品グループ本社株式会社のプレスリリース
ハウス食品は、カレーがチューブに入った「おえかきカレーペン」を、9月1日よりLOHACO(ロハコ)で数量限定で発売します。カレーソースが入ったチューブにペン先をセットして使う、1回使い切りタイプです。お子さまが夕食を待つ時間が楽しいおえかきタイムになる、「子どもの食事前の過ごし方をデザインする」という新しい切り口の製品です。内容量は40g、オープン価格(税別参考小売価格198円)
ロハコ製品ページURL: https://lohaco.yahoo.co.jp/store/h-lohaco/item/AX09298/?sc_e=zb_pmkr_aas_bhs_chsp_dps
■特徴
(1)キャッチコピーは「いただきますまで待てるもん!」
3~7歳くらいのお子さまのいるご家庭がターゲットです。夕食準備中に、お子さまが「お腹空いた」「かまってほしい」とぐずった時におすすめの製品です。「食事の前だからお菓子は本当はあげたくない・・・」「テレビやスマホを見せているけど、できればあまり見せたくない・・・」「本当はお手伝いさせてあげたいけど、そんな余裕がない・・・」というモヤモヤを感じている親御さんにぜひ使っていただきたいです。
(2)描いて楽しい!食べておいしい!
チューブ入りのカレーソースで、お皿や、ごはんに絵が描けるペン先がセットになっています。おえかきの後は、マイルドな甘口のカレー味でごはんがすすみます。
■製品概要
●製品名/内容量:「おえかきカレーペン」/40g
●価格 :オープン価格(税別参考小売価格198円)
●発売日:2021年9月1日
●発売地区:LOHACO(ロハコ)で数量限定発売
ハウス食品グループ本社会員サイト「カモンハウス」でも、「おえかきカレーペン」の開発背景や製品特徴を紹介!
URL: https://comeon-house.jp/fromhouse/63/index.html
■開発ストーリー
「おえかきカレーペン」は、製品企画、研究開発、市場調査、マーケティング、経営企画という幅広い部署からのべ10名が参加した社内の新製品開発プロジェクトチーム「ゼロイチ(ゼロからイチを生み出す!)」から生み出されました。
プロジェクトチームは2017年10月に発足し、消費者8名×2時間の計16時間のインタビューから、着目すべき370個の発言を分析し、インサイトを発掘しました。
そこで、小さいお子さまをもつ親御さんの「夕食準備が上手く進まないと、食事や寝る時間が遅れて生活サイクルがくずれてしまう」という狭くて深いお困りごとにたどり着きました。夕食準備を邪魔されずに早くしたい、でも子どもをかまってあげられていない、というお悩みを解決するために、子どもの「食前食」「食事前の過ごし方をデザインする」という切り口に着目しました。
プロジェクトチームのメンバーに語ってもらいました!
ハウス食品株式会社 開発研究所 チーフ研究員 濱洲 紘介(はます こうすけ)
チームの中で特に「カレーペン」のモノづくりを担当。自身の子どもにも使ってもらいながら、試作と改良を重ねて完成させました。開発の苦労話と製品に込めた想いをお伝えします。
自分の日常でも「食事前の過ごし方」に困っていた!
【画像】アイデア会議でのポストイット 「おえかきカレーペン」アイデアの原型
プロジェクトがスタートした2017年当時は、子どもが3歳と1歳でした。夕食の準備をする際に、理想は子どもと一緒に楽しくできたらなと思うのですが、現実はそこまでの余裕は全くありません。お手伝いをお願いしようとしたら、どっちが先にやるかで兄弟げんかになる。どうしようもなくなってお手伝いを断念し、テレビを見せてしまうと、そっちに夢中になり、準備ができたのに食卓についてくれない。最終的に怒ってしまった状態で食事が始まり、雰囲気最悪・・・。全く思い通りにはいきません。
自分自身がそんな日常を過ごす中で、食事の準備時間にネガティブな印象を持っていたため、今回発掘したインサイト(食事前の過ごし方をデザインする)に対する共感性が高く、アイデアとして出てきた「カレーペン」でお困りごとを解決したいという気持ちを強く抱きました。
「おえかきに適したカレーソース」づくりに苦労
早速試作品を作り、息子に使ってもらいましたが、固くて思うようにおえかきができずに、両手で絞り出す結果に。あっという間に使い切ってしまい、夕食の準備時間は確保できませんでした(子どもは、絞り出すだけで楽しそうでしたが。笑)。
【画像】プロジェクトチームで試作品の描きごこちをディスカッション (2018年11月撮影
そこで、ソースのかたさを緩める調整をしたところ、絞り出しやすくはなったのですが、描いたソースがゆるすぎて絵がくずれてしまい、折角の息子の作品が台無しに。インサイトにしっかりと応えるため、味だけでなく、カレーソースの物性にも拘って試行錯誤を重ねました。
息子をはじめ、社内の様々な年齢のお子さまに試して頂き、使っている様子を動画撮影してきてもらいました。子どもたちの絵の描き方、力の入れ具合などを映像で観察し、最適なソースのかたさを決定。力の弱い子でも出しやすく(固すぎない)、描いた絵が崩れない(柔らかすぎない)物性を実現しました。おえかきに夢中になっている姿や、書いた絵を嬉しそうに親に自慢する様子、そして、おいしいと言ってご飯を進んで食べてくれている様子をみて、これでいけるという確信を得ることができました。
開発期間3年!のべ150人以上へのヒアリング・評価を経て発売
製品の形にするには、チューブ容器と生産の壁が立ち塞がりました。「おえかきができるカレーソース」はもちろんハウス食品初であり、50種類もの試作品を経て開発期間3年で発売にこぎつけました。
3年間で、社内の幼児をもつ社員を中心にヒアリング、アイデア評価、試作品を使ってもらっての評価を繰り返し、のべ53人の社員と一般の方99名、そしてそのお子さまたちに協力いただきました。
この製品で、沢山の食卓に笑顔を届けることができたら、開発者冥利に尽きます。
■ブランドの取り組み・展望
2017年10月にプロジェクトがはじまった時には、現在のようなお家で過ごす時間が増える状況になるとはまったく想定されていませんでした。平日の夕食準備時の「子どもの食前食」を狙った製品ですが、家族で楽しむ、おうちでの時間を楽しんでいただくのにもぴったりです。
もともとは小さなお子さまに使っていただきたいと思い開発したものですが、社員に試し使いしてもらう中で「(小学校高学年~中学生の)兄・姉が使ってみたそうだった」「親がやっても面白そう」という声がありました。
大人が食べてもおいしい味覚にしておりますので、ぜひご家族でおえかきを楽しんでいただき、おうち時間に彩りを加えることができればと思います。
将来的には、もっと楽しく描いてもらうために、色や味などのバリエーションを増やしていきたいと考えております。より楽しく、繰り返し使ってみたくなるよう、子どもたちの創造力や描きたいという意欲にこたえる製品を作っていきたいと思います。